お役立ちコラム お墓の色々
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- 供養をきわめる -
より良い終活のために考えておきたい「医療・介護」について
良い終活をするために、知っておきたいことは多岐にわたります。
特に「医療・介護」の問題は、ご本人だけでなく、家族や周囲の方にも大きく影響してくるものです。
医療や介護の制度も年々変化があり、複雑なものもありますが、ここでは、「医療・介護」の問題の詳細ではなく、その手前の段階となる心構えについてご紹介しております。
良い終活をするための土台となるものかと思いますので、ぜひお読みください。
人生90年時代
1950年(昭和25年)の平均寿命は、男性が58.00歳、女性が61.50歳でした(数値は厚生労働省・簡易声明表より)。一方、2013年には男性が80.21歳、女性が86.61歳(数値は内閣府平成29年高齢社会白書より)となっています。私たちの平均寿命は男女ともに延び続け、今では“人生90年”に手が届く状況です。
健康寿命と平均寿命
「平均寿命」に対して、元気に自立して過ごせる期間のことを「健康寿命」といいます。2013年における健康寿命の平均は、男性が71.19歳、女性が74.21歳(数値は内閣府平成29年高齢社会白書より)となっています。
つまり、平均寿命から健康寿命を差し引いた約10年間は、何らかの健康問題に直面し、日常生活に影響を及ぼす可能性があるといえます。
要介護者数の現状
厚生労働省・平成29年8月介護保険事業状況報告によると、65歳以上で介護を必要とする人は639.2万人となっています。その内訳は男性が199.7万人、女性が439.4万人です。女性の方が多いのは、長生きされる方が男性より多いことも影響しています。
また、65歳以上(3,462万人)に占める要介護者の割合は約18%です。
以上の平均寿命・健康寿命・要介護者数の統計を見てみますと、健康問題・介護問題に直面する可能性は誰にでもあると考えられます。
現状を踏まえ、私たちができること
「終活」とは、未来に起こりうることを考えて備えることです。先ほど紹介した各統計を見てもわかるように、健康問題・介護問題は誰にでも起こる可能性があります。「自分は大丈夫だから」と思わず、万が一のときに備えて、問題が起こった時にはどう対処したらよいのか、予測を立てて行動計画を考えてみましょう。
□もし入院が必要になったら?
□もし介護が必要になったら?
□1人や夫婦のみでの日常生活が難しくなったら?
□どのような医療を希望するか?
□家族にはどんな役割をしてもらうか?
□自立した生活できなくなった時に、どこに住むのか?
考えていることを、家族に話してみる
終活を考え始めた方の多くには「周囲に迷惑をかけたくない」という思いがあると考えられます。しかしながら「迷惑をかけたくない」と思うからこそ、自分の思いや考えを誰にも話すことなく1人で抱えてしまわれる方もいらっしゃるでしょう。
そのような状態にならないための1つの方法として、「終活を始めた」ことをきっかけに、医療や介護の問題を、家族や身の回りの人と話してみてはいかがでしょうか。
自らが突然体調を崩した時に、何も知らない家族が動揺する姿を思い浮かべてください。なかなか話を切り出すことは難しいかもしれませんが、目をそらしていると意思を伝える機会を失ってしまうかもしれません。
人は一人で産まれ、一人で生き、一人で最後を迎えるわけではありません。終活には家族の協力が必要です。子供や家族に迷惑をかけたくないと思うからこそ、事前に意思を伝え、その考えを共有しておく。ご自身だけでなく、ご家族や未来のことを考える活動こそ、より良い終活であり、「今を幸せに生きること」なのです。
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