お役立ちコラム お墓の色々
お役立ちコラム お墓の色々
- 供養をきわめる -
終活を始めるために必要なこと
終活は非常に内容が広く、人に同じ人生がないように、終活の仕方も十人十色です。
ここでは、終活を始めるために必要な心構えや考え方をダイジェストにしてお伝えします。もし漠然と「終活は必要だと思うけど、何から手をつけていいのかわからない」とお思いの方は、ここで紹介するステップに沿って進めてみてはいかがでしょうか。
第1のステップ「もしもの状況を考える」
終活を始める第1のステップは「自分の将来に起こりうるかもしれないことを考える」「もしもの状況を考える」ということです。全ての未来を予測できるわけではありませんが、老いに関することは想像がしやすいのではないでしょうか。
考えるべき項目は以下のようなことです。
・もし病気になったら?
・介護が必要になったら?
・自分が亡くなってしまったら?
・自分が亡くなった後のことは?
医療や介護の制度のことや、葬儀・供養の手続きや相続のことなど、当然わからないことが出てくるでしょう。その自分が抱いた疑問点について必要な知識を学ぶことが、次のステップになります。
第2のステップ「必要な知識を学ぶ」
終活と呼ばれる活動は範囲が広いですが、老いや死、エンディングに関する部分について学ぶべき内容は、大きく項目を分けると以下のようになります。
医療や介護についての代表的なもの
・医療や介護の制度
・どのような介護サービスや施設があるのか
・医療、介護に関する費用
相続や手続きについての代表的なもの
・年金など各種受給申請について
・遺産などの相続の手続き
・勤務先に対しての手続き
・金融機関に対しての手続き
・行政に提出する必要書類、届出窓口、提出期限など
葬儀、お墓、供養についての代表的なもの
・葬儀の形態、宗教態、規模など
・お墓の種類について
・お墓の継承について
・供養の種類、方法
・葬儀やお墓についての費用など
必要な情報を収集し、知識を得ることで、自らの望む終活が現実的なものか、どうすれば実現するのかが見えてきます。
第3のステップ「家族や未来のことを考える」
必要な知識を学んだ後は、それをもとに活動や決断をしていくことになりますが、その前に必ず、家族や未来のことを考えておきましょう。
なぜなら、自分の終活を自分の視点や希望だけで考えると、多くの方が「迷惑をかけたくないから」という理由で我慢をしてしまったり、または「死んだ後のことなんかどうでもいい」と、あなたが死んでしまった後に自分の家族や友人等が抱く気持ちを考えない発想になってしまうこともあるからです。
自分の人生はあなただけのものではありません。残された人々があなたをしっかりと供養したいという気持ちを持っていることもあります。
そこで家族や未来のために、以下のようなことを考えてみてはいかがでしょうか。
・自分が親や先祖から受け継いだ命や学びのこと
・自分が周囲に伝えたいこと、考えて欲しいこと
・自分が親や家族の病気・死・供養を通じて感じたことや経験
「命の繋がり」を意識して、次の世代に何を伝えるのか。そして、それをどのように渡していくのか。家族や未来を想い考えることがより良い終活への大きな一歩です。
第4のステップ「行動にうつす」
家族や未来のことを想い、自らの経験や学びなど伝えたいことを考えた後は、自分の希望をまとめる・残す・託すという行動にうつしていきましょう。
エンディングノートや遺言書という形のあるものを残す
エンディングノートとは、自分についての情報や、友人・知人・仕事関係者などの情報、そして万が一のときにどうしたいかという意思を書き残しておくためのノートのことをいいます。
また、遺言書は、死後に言い残す言葉を民法が求める一定の方式に従って作成された書面のことです。
それぞれについて詳しくまとめたページがありますので、ぜひお読みください。
「正しいエンディングノートの書き方について解説します」
「自治体が配布するエンディングノートについてご存知ですか?」
「似ているけれど実は大きく違う「遺書」と「遺言書」」
言葉で日頃から伝えておく。
書面に残すことはもちろん大切ですが、日頃からのコミュニケーションも重要です。文章では表現しきれない細かいニュアンスも、直接の言葉であれば伝えることができます。普段家族と疎遠になっている方は、何気ない会話から少しずつ始めてみてはいかがでしょうか。
まずは家族と未来ことを想うことから…
人は1人で生まれたわけではありません。「次世代に何を残していくのか」と考え、自分だけでなく、家族と未来のために行う活動が、より良い終活ではないかと思います。終活に対して漠然と悩まれている方、どうしたら良いのか迷われている方は、今回ご紹介したステップをぜひ参考になさってください。
また「はじめての終活準備ムービー」という動画もとても参考になりますので、ぜひご覧ください。
「はじめての終活準備ムービー」