お役立ちコラム お墓の色々

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- 供養をきわめる -

終活でやるべきこと。5つのポイント

終活コラム

終活でやるべきこと。5つのポイント

終活では、大きく分けると「残りの人生をより充実させるための活動」と「残された家族に負担をかけないために行う作業」の2つに分けることができます。本記事では、実務的な「残された家族に負担をかけないために行う作業」について、5つのポイントをご紹介します。
いざという時のことを考えるのは、あまり気が進まないかもしれませんが、終活は老後の生活に合わせた身の回りの整理でもあります。充実した老後を楽しむためにも、ぜひご検討ください。

1.銀行口座、クレジットカードなどを整理する

必要のない銀行口座やクレジットカード、保険などの解約は後からご家族が対応するよりも、ご本人が対応した方がスムーズに進む場合が多いです。本当に必要なものを見直し、ご家族のためにも生前にご自身で解約しておきましょう。

2.不用品を整理する

故人の遺品整理は、遺族の務めである一方、負担になりやすい作業でもあります。遺族のためにも、不用な品は早めに処分しておきましょう。不用品の整理には、4つの方法があります。

家族や友人に譲る

「不要な品」と簡単に言っても、その判断に悩んでしまう方も多いと思います。必要はなくても、まだ使える物を捨てるのを心苦しく感じる方もいるでしょう。家族や友人のもとで大切に使ってもらえると思えば、選別も気が楽になると思います。

リサイクルショップに売る

状態の良い物は、リサイクルショップでお金に換えることができるかもしれません。不要なものは、お金に換えて家族に残すか、生活を楽しむために自分で使ったほうがよろしいでしょう。

不用品回収業者に引き取ってもらう

多少費用はかかりますが、回収業者を利用するのも手間が少なく便利です。トラックなどで自宅まで取りに来てもらうこともできます。ただし、業者によっては料金を追加請求されたり、パソコンやスマホに入っている個人情報を悪用されたりするトラブルもあるようなので、信頼のおける業者選びが大切です。クチコミ情報などを頼りにじっくり探しましょう。

廃棄物として捨てる

通常の廃棄物と同じように徐々に捨てていく方法です。時間はかかりますが、確実に不用品を減らしていくことができます。

終活の不用品整理についてはこちらもぜひご覧ください
「終活するならまずは断捨離! その方法とメリットを解説」

3.財産を確認し、整理する

相続に備えて、ご自身の財産を確認し、整理しましょう。また、ご家族が後で困らないように管理することが大切です。

預貯金

銀行の通帳や印鑑、キャッシュカードなどがちゃんと手元にあるか確認します。保管する場所も決めておき、家族がわかるようにしておきましょう。
暗証番号や保管場所を自分だけで管理したい方は、遺書や後述するエンディングノートに書いておけば、亡くなった後にこれらの情報を家族に伝えることができます。

ローンや借金

返済しきれていないローンや借金がある場合には、どこから借りたのか、契約書の保管場所などを確認し。家族にもわかるようにしましょう。
保証人になっている場合などを除き、基本的に親の負債は子供が背負う義務はありません。しかし、遺産を相続する場合には、資産などのプラスの財産だけでなく、借金などのマイナスの財産も受け継がなければいけません。子供が知らない借金があると、トラブルの元ですのでご注意ください。

不動産

物件や土地を保有している場合は、名義を確認しておきましょう。名義が分からない不動産があると、相続の際に手続きに苦労する可能性があります。また、使っていない不動産はお金に換えておくと、兄弟で分割したり、納税しやすい状態にすることができます。

保険

どんな保険に入っているのかや、保険証の保管場所がわかるようにしておきましょう。特に、今後は生命保険を利用する可能性が高いと思われます。自身が入院した時や死亡した際の契約内容や受取人は、しっかり確認しておきましょう。

4.エンディングノートを作る

エンディングノートとは、「人生のふりかえり」や「葬儀の希望を家族に伝える」等の目的で記すノートです。専用のノートを自治体や文具メーカー、葬儀会社などから手に入れることができます。こちらに沿って活動することで、終活を円滑に進めることができます。
エンディングノートについてはこちらで詳しく説明しています
「正しいエンディングノートの書き方について解説します」

5.お墓について考えておく

ご本人にとっても、残されたご家族にとっても、お墓は大切なものです。「故人が喜ぶように、時間や手間をかけたい」というご家族も多いでしょう。だからこそ、生前にご自身で希望するお墓を決めておけば、ご家族は時間や手間を減らしつつ、お互いに満足してお墓を建てることができます。まずは、以下の2点から考えてみてはいかがでしょうか。

墓地や霊園をどこにするか

墓地や霊園にもさまざまな種類があり、料金や建てられるお墓の形などが異なる場合があります。墓地選びは、現地見学が大切です。いろいろな墓地を見て回るのは面白いものですが、時間や体力も必要ですので、早めに行った方がよいでしょう。
また、ご家族がお墓参りしやすい土地を話し合って決められるのも、生前にお墓について考えておくメリットです。

どんなお墓を建てるか(墓石の形や石の種類、彫刻など)

お墓づくりには、お墓の形、デザイン、石の色、石の種類、彫刻の有無、家紋の有無など、実にさまざまな選択肢があります。ご家族に任せると、選択肢が多くて逆に悩んでしまうかもしれません。生前にお墓の希望を伝えておけば、ご家族も安心してお墓を建てることができます。
ちなみに、生前のお墓購入には節税効果があります
「お墓が相続税対策(節税)になるってホント?税金について解説」

終活でやるべきことは、早めに始めるのがおすすめです

終活でやるべきこと5つのポイントをまとめると、以下のようになります。

1.銀行口座、クレジットカードなどを整理する
2.不用品を整理する
3.財産を確認し、整理する
4.エンディングノートを作る
5.お墓について考えておく

いずれも、ある程度時間がかかるものですから、終活には早めに着手するのがおすすめです。もし、「5.お墓について考えておく」でわからないことや疑問があれば、石材店に相談してみましょう。墓地・霊園のことから墓石のことまで、あなたの希望に沿ったお墓を提案してもらえるはずです。

終活については動画でも紹介しています