お役立ちコラム お墓の色々
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- 供養をきわめる -
そもそも終活が必要な理由は?
「終活」は「人生の終わりのための活動」の略としてウィキペディアには書かれてあり、人間が自らの死を意識して、人生の最期を迎えるために行う様々な準備や、そこに向けた人生の総括を意味するとされています。
週刊朝日で2009年に連載された「現代終活事情」で、終活という言葉が知られるようになり、『現代用語の基礎知識』には2010年版から登場。新語・流行語大賞には2010年にノミネートされ、2012年にはトップテンに選出されるなど、すっかり社会に定着しました。
多くの方が耳にし、そのイメージをそれぞれで持つようになった「終活」ですが、そもそもなぜ必要と言われているのでしょうか? 終活を取り巻く環境からその理由を探ってみましょう。
終活を取り巻く環境
1.日本は世界一の高齢化先進国
内閣府の平成29年高齢社会白書によると、日本の総人口1億2693万人。そのうち65歳以上の人口は3459万人、高齢化率(総人口に対する65歳以上の人口の割合)にしますと27.3%となり、これは世界一の数字です。ちなみに、2位はイタリアで22.7%、3位はギリシャ21.6%、4位はドイツ21.5%。2位以下を大きく引き離しています。
この数字から、日本は世界一の高齢化先進国といえます。
2.総人口と若年者人口が減少
内閣府の平成29年高齢社会白書によると、日本では年間130万人以上が亡くなっている一方で、生まれてくる子供の数は100万人を下回っています。つまり、毎年20万人以上、総人口が減っています。
内閣府の予測によると、今から約50年後となる2065年の日本は、予測総人口が8808万人、高齢者人口が3381万人、出生数56万人。つまり総人口が今よりも7割近く減り、更なる高齢化(高齢化率38%以上)の未来が訪れる見込みです。
3.長寿化社会の到来
日本の平均寿命は男性が80.75年、女性が86.99年、世界2位の高水準です。医療の発達や健康意識の高まりとともに、社会で活動する高齢者も増加しています。
寿命が伸びるということは、つまり「人生の時間が伸びる」ということです。その伸びた人生の後半生を、社会でどのように生きるか、何をするか、ということを考えなければならない時代となっています。
4.多死社会の到来
厚生労働省平成28年人口動態統計によると、年間の死亡者数129.6万人。総人口の1%を占めています。
亡くなる方が増えるということは、葬儀・供養・お墓・法律手続きなどを何らかの形で必要とする方が増えている…ということです。これらの手続きは残された家族や、家族に変わる人が行われなければならないわけですが、若年者人口は年々減ってきています。
何らかの形で死後に必要な社会的な労力が増大するということは容易に予想できます。
終活が必要な理由
現在の日本は高齢社会、人口減少社会、多死社会にあり、それらは今後加速していくでしょう。
その中で、必ず訪れる自分のエンディングについて、自らが元気なうちに考え、準備をし、最後のあり方を決めることは、自分自身が後悔しないことはもちろん、周囲の負担を減らすことにもなります。それが、終活が必要な理由です。
そして、自分の死後も続く家族や子供ことを考え行動することは、「今の幸せ」にも繋がってきます。
例えば、ご先祖様の存在を感じ自分自身のルーツに触れられる場所であるお墓を次世代に残すことや、お墓参りを通じ、日々の暮らしに感謝し、自己を見つめ直す機会を持つことは、いのちのつながりや、家族の絆を感じることができ、今の幸せにも繋がるものです。
終活には様々な解釈があるとは思いますが、ご自身にとってもご家族にとっても幸せなエンディングのカタチとは何か、終活を通して、来るべき未来への準備について考えてみてはいかがでしょうか。
「実際にどんなことをすればいいのかわからない」「なかなか始められない」と思われる方も多いと思いますが、終活に関する情報を得たり、考えるきっかけを得ることも、立派な終活の1つです。
自宅で簡単に終活のイロハを学べる動画コンテンツをご用意していますので、この機会にぜひご覧ください。
今を幸せに生きるための「はじめての終活準備ムービー」