紅葉の名所に近い墓地・霊園にお墓を建てたい。どんなところがあるの？

理想のお墓を建てるなら墓石選びは大切です。「どんな石を使うのか」「どんな形のお墓にするのか」、石やお墓の形には様々な選択肢があります。しかし、墓地選びも外せません。「海の見える場所で眠りたい」「見晴らしの良い場所で眠りたい」など、みなさん憧れの場所があると思われます。
秋も深まりゆく今日この頃、本記事では紅葉の名所に近い墓地・霊園にスポットを当ててご紹介します。このような墓地・霊園を選ぶと、お墓参りと一緒に秋の行楽も楽しめます。

紅葉が美しい墓地・霊園とは？

①その土地の気候風土が、美しい紅葉の条件に合っている
②自然と調和した園内の雰囲気
③モミジやイチョウなど、鮮やかに色づく木々が植えられている

上記の条件が揃った墓地・霊園は、きっと美しい紅葉を見せてくれるでしょう。まず候補にあがるのは寺院墓地、または民営霊園です。寺院墓地は数がたくさんありますので、探せば探すほど良い場所が見つかるでしょう。また、手堅く探すなら京都がおすすめです。今さら語るまでもありませんが、京都は日本を代表する紅葉の名所です。さらにお寺の数も多いので、紅葉が美しい墓地を探すにはうってつけの土地です。
また、民営霊園でもそれぞれの霊園が特徴を打ち出しています。紅葉する木々の様子を、　園の魅力にしているところもありますので、こちらも候補に挙がります。
公営墓地の中にも、神奈川県の『横須賀市営墓地』、東京都の『青山霊園』など、紅葉の名所はあります。しかし、公営墓地の利用は主に住民の方が対象ですし、応募が多いと抽選になる可能性もあるので、候補には挙がりづらいです。逆に言えば、こうした公営墓地の近隣にお住まいの方は、せっかくなので一度は見学してみることをおすすめします。

紅葉が美しくなる条件とは？

次に、紅葉が美しくなる条件を確認してみましょう。

美しい紅葉に必要な条件
①昼夜の寒暖差が激しい
②夏場の日照時間が長い
③ほどよい湿度

京都の紅葉が綺麗な理由は、実はこの3つの条件を満たしているからなのです。特に①が好条件です。盆地である京都は、秋に差し掛かっても日中は蒸し暑く、逆に日が沈むとまるで一気に季節が進んだかの様に、気温が下がるからです。
「紅葉の名所」で探すと日光や白馬など、高地の観光地ばかりが出てきてしまいます。しかし、このような条件を頭に入れておけば、隠れた紅葉の名所を探すことも可能です。お住いの近くでこうした環境を満たした墓地・霊園がないか探してみましょう。

紅葉の名所をご紹介

本項では実際に紅葉の名所となっているお寺・霊園をご紹介します。

京都府京都市右京区の「常寂光寺」

京都には紅葉の名所が多数ありますが、その中でも「随一」との呼び声が高いのが、こちらの「常寂光寺（じょうじゃっこうじ）」です。その特徴は圧倒的なモミジの密集具合。山門から仁王門、本堂、多宝塔へと続く参道には、空が見えなくなるくらいにたくさんの紅葉が植えられています。浮世離れしたその光景を見れば、「京都随一」と評されるのも納得がいくでしょう。

京都府京都市西京区の『京都霊園』

京都市内最大規模を誇る民営霊園です。京都市内を一望できる小高い斜面にあり、周囲の山々を見渡して雄大な紅葉狩りが楽しめます。

東京都町田市の『メモリアルフォレスト多摩』

東京のメモリアルフォレスト多摩は、日本庭園風の園内に四季折々の花が咲く、自然と調和した霊園です。紅葉が特に美しいのは、園のシンボルである『青龍の滝』周辺です。水と紅葉の織りなす鮮烈な光景は、思わず目を奪われます。また、紅葉だけでなく、桜・ツツジ・藤・ハス・彼岸花など、一年を通して花々を楽しめます。

紅葉が美しい墓地・霊園の注意点

ここで注意点があります。美しい紅葉も、お墓にとって以下のようなデメリットもあるのです。後から気づいて後悔しないよう、あらかじめ把握しておきましょう。

落葉で墓所が散らかる

樹木の真下のお墓や森林や山に近いお墓では、落葉が墓所内に落ちる可能性が高いです。目を引くほどの大ぶりのモミジともなれば、落ち葉の量もそれなりになります。心配な方は、管理の行き届いた寺院墓地や民営霊園を選ばれるとよいでしょう。

樹木の分泌物で墓石が汚れる

樹木の真下のお墓では、木肌や葉っぱから滴る分泌物でお墓が汚れてしまうかもしれません。シミなどの原因になる可能性があるので、お墓参りの際はしっかりお掃除しましょう。

「隠れ名所」を探してみましょう

程度の違いはあれど、紅葉自体は日本全国どこでも楽しめます。有名どころにこだわるのも良し、自分だけの密かな名所を探すの良し。本記事をご参考に、気に入った場所を見つけていただければ幸いです。
最後に。本記事では度々京都の墓地・霊園をおすすめしてきましたが、実は京都のお寺では、直接申し込みに行っても受け付けてもらえない可能性があります。こうしたお寺では、石材店や取次店からの紹介が必要なのです。少し手間ではありますが、日本有数の名所ですからその美しさは別格です。一度は検討してみてはいかがでしょうか？

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