お役立ちコラム お墓の色々
お役立ちコラム お墓の色々
- 供養をきわめる -
お子さんと一緒に見てほしい動画「絵本・ゆらちゃんのおはかまいり」
小さなお子さんをもつ親御さんであれば、子供に絵本の読み聞かせをした経験がきっとあるのではないかと思います。
絵本の読み聞かせは、子供たちが喜び、物語の世界でいろいろな想像を巡らすだけでなく、親子の絆を深めるものです。
そして、時に大人の方が、人生において大切なことにハッと気付かされることもあります。
今回は「お子さんと一緒に見て欲しい」おすすめの絵本を紹介いたします。
なお、この絵本は、現在Youtubeの動画としてどなたでも自由にみることができますので、お子さんと一緒にご覧いただき、感想を語り合ってほしいと願っています。
絵本・ゆらちゃんのおはかまいり
2011年に、とある絵本が発刊されました。
「ゆらちゃんのおはかまいり」です。
主人公のゆらちゃんは幼い女の子。
パパ、ママ、お兄ちゃんの4人で暮らしています。
ある天気の良い日。
「天気がいいからお墓参りに行こう!」とパパがみんなを誘い、
ゆらちゃんたちはお墓参りに出かける…というお話です。
お墓で眠るおじいちゃん・おばあちゃんのために、
2人の好物だったおまんじゅうを買い、お花を買い、
ゆらちゃんは楽しく歌いながら、お墓に向かいます。
お墓参りに行く道中で「花を買う」ことを覚えているゆらちゃん
普段から家族みんなでお墓参りに行っていることがうかがえます。
霊園についた4人は、みんなで手分けして準備をし、お墓をきれいにお掃除。
そして、きれいになったお墓に、みんなでお供えをして手を合わせます。
「みんな元気で幸せだよ」
「おじいちゃん、おばあちゃん、いつも見守ってくれてありがとう」
感謝の気持ちと共に、ゆらちゃんはこんなことも伝えます。
「お父さんとお母さんの言うことを聞いて良い子にしてるよ」
ゆらちゃんの夢はお花屋さんになること。
自らの夢と「これからももっとがんばるよ」と前向きな気持ちを、
おじいちゃん・おばあちゃんだけでなく、遠い遠いご先祖さまにも伝えています。
絵本には、さまざまな時代のご先祖さまが多数登場します。
お子さんと一緒に見る時は、誰がどの時代のご先祖さまか探すのも、おもしろいかもしれません。
そして、お墓参りを終えたゆらちゃんたちは、清々しい気持ちになり、明るい表情で日々の生活に戻っていくのです。
作者・ゆらちゃんのぱぱの想い
絵本の作者・ゆらちゃんのぱぱは、絵本の最後で「お墓参りの価値を伝えたい。そんな想いを込めて、この絵本をつくりました」と語っています。
ゆらちゃんの物語は特別な家庭の物語なのでしょうか?
そうではありません。ごく普通の家庭で起こっている、ごく普通のことです。
しかしながら、本当の「家族の幸せ」は、
普段のなにげない暮らしの中から生まれてくるもの。
そして「そのシンボルとしてお墓がある」と作者・ゆらちゃんぱぱは語っています。
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お墓参りは、“日本の家族行事”だと思います。家族みんなで役割を分担してお墓をお掃除し、お花やお水、お線香、供物を供え、そして手を合わせることは、まさに“家族の共同作業”と呼ぶにふさわしいと思います。
手を合わせながら、家族はそれぞれの想いをご先祖さまに伝えます。その姿を見て、ご先祖さまは、子孫のしあわせを喜び、その願いをかなえてくれます。お墓参りとは、ご先祖さまと子孫が“しあわせの交換”をすることなのです。子孫がご先祖さまに“感謝の気持ち”を伝え、ご先祖さまが“子孫のしあわせ”を守る…“お墓は、しあわせのシンボル”なのです。
(「ゆらちゃんのおはかまいり」保護者のみなさまへ から抜粋)
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お墓には先祖や故人を弔うだけだけなく「幸せのシンボル」としての価値もあるのです。
お墓参りで深める絆
駒沢大学名誉教授で宗教人類学者の佐々木宏幹氏は、「ゆらちゃんのおはかまいり」に対し下記のようなコメントを寄せています。
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【お墓は家族の分身】
このたびの大震災でも生き残った人たちは、
しきりにお墓のことを心配していた。
日本人にとって、お墓は家族の分身であり、
自分なるものの根拠(ルーツ)である。
『ゆらちゃんのおはかまいり』のように、
家族皆でお墓参りをすれば、
それぞれの心が浄化され、お互いの絆が強まる。
無縁社会を有縁社会に化すためにも、
この本をぜひ全国の子どもたちに読ませたい。
佐々木 宏幹
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「ゆらちゃんのおはかまいり」が発刊された2011年は、東日本大震災の発生した年です。
この震災をきっかけに、脚光を浴びることになった言葉があります。「絆」です。
この「絆」を強めることができる場所の1つが、お墓といえるのではないでしょうか。
「ゆらちゃんのおはかまいり」で描かれているのは、「家族の絆」そして「ご先祖さまとの絆」を深める姿。
「今の自分があるのは、多くの人がつないできてくれた「縁」があってのものだ」と、こう書くと難しそうに聞こえますが、きっと子供たちには、お墓参りをすることで子供ながらの直感や肌感覚で体得できる「絆」がきっとあるのではないかと思います。
「悪いことをすると、ばちがあたるよ」「ご先祖さんのおかげ」といったようにお墓の前で子供たちに語ってみてはいかがでしょうか。
お墓参りは「しあわせの交換」
作者・ゆらちゃんのぱぱはこうも語っています。
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お墓参りのあと、ほとんどの方が
“すがすがしい”
“すっきりする”
“いいことをしたような気持ちになる”
と、申しあわせたように感じておられます。それほど、お墓参りは日本人にとって大切な習慣であり、今生きている人々の“心のよりどころ”となっているのです。
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お墓参りの主目的はあくまでご先祖さまや故人の供養になりますが、作者の方が語るように、得るものも多いです。お墓参りが“しあわせの交換”と言われる所以が、ここにあるのではないでしょうか。
ぜひこの「ゆらちゃんのおはかまいり」を通して、子供たちにお墓参りの価値を伝えていただき、そして保護者の方自身にも、お墓参りの価値を再発見していただきたいと願っています。
冒頭でもお伝えした通り、「ゆらちゃんのおはかまいり」は現在、Youtube動画としてどなたでも自由にみることができますので、読み聞かせをするような感覚でお子さんと揃ってみていただき、ぜひ感想を語り合ってみてください。
◆「ゆらちゃんのおはかまいり」絵本動画
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