お役立ちコラム お墓の色々
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- 供養をきわめる -
墓石といえば御影石、国内産地などについて紹介します
墓石といえば御影石ですが、香川や福島から産出される国産の御影石もあれば、インドや中国など海外から産出された御影石も存在します。国内のお墓に使われている御影石に色々な違いがある理由は、産出された場所によって御影石に様々な特徴があるからです。墓石として使われる御影石は、主にどこで採掘されているのかなど、本記事で解説します。
御影石とは
御影石とは日本国内の墓石に使われている定番の石材のことで、火成岩の一種です。岩石としては花崗岩に分類され、御影石という名称は日本だけで使われています。御影石は吸水率も低く、耐久性など様々な面で優れている石材です。そのため、国会議事堂など国内の代表的な建造物に使用されることが多いです。その他にも駅の舗道や、耐久性を求められている場所に使われています。天然石で熱を帯びにくい特性があり、日照りが強い場所に適しているため墓石の定番としても使われています。
御影石の産地
〇宮崎県
宮崎県では飫肥石という石材が採掘されます。飫肥石は柔らかい独特の石肌が特徴の石材で、墓石材としてだけでなく記念碑や灯篭などにも利用されています。
〇福島県
日本で一番石材産地が多い福島県は石材の種類が豊富で、有名な墓石材も数多く産出しています。日本を代表する高級石材の一つ、浮金石は東京駅などの建築材としても使われています。高級石材以外にも長期的な安定生産を続ける紀山石なども有名です。福島県は他にも、色ムラのない均一性に優れた深山ふぶき石や、キズやムラの少ない東山みかげも採掘されます。
〇愛媛県
愛媛県は今治市伊予大島から大量に産出される大島石が有名です。硬質で整った石目は品質劣化が少なく、瀬戸内の高級墓石材として知られ、主に墓石材やモニュメントとして使われています。
〇香川県
良質な石材が産出されることで有名な香川県は、その量も豊富です。独特な青みが特徴の青木石や、最高級墓石材として知られている庵治石が産出されます。大阪城構築の際に大量の石材を採掘したこともあり、香川県は石材の日本三大産地の一つとされています。
〇島根県
軟質で加工しやすい来待石で有名な島根県は、他にも福光石という優しい風合いの石材が採掘されます。
〇広島県
広島県で有名なのは議院石です。この議院石は国会議事堂にも大量に使用されていることで広く知られています。
〇岡山県
岡山県は、全国的に有名な万成石と北木石が産出される花崗岩の主要産地です。靖国神社の大鳥居や、大阪城の石垣に使用される北木石の他にも、備中青御影石という上質な墓石材も岡山県から採掘されます。
〇佐賀県
石の歴史が古い佐賀県は、墓石材や碑石として使用されている天山御影石の産出地として知られています。天山御影石は西日本を中心に人気の墓石用材で、粘り強さをもった石です。
〇山梨県
山梨県は高級墓石材として使用される山崎石が採掘されます。他には東山梨郡大和村で、甲州鞍馬石という鉄錆色系の閃緑岩が産出されています。
〇福岡県
福岡県では北東の山地から数種の花崗岩が採掘され、内垣石や八女石が有名です。特に内垣石は細かい石目が特徴で、高級墓石材として使用されています。福岡県は他にも、吸水率が低く細目で加工しやすい唐原石という石材が採掘されています。
様々な特徴がある御影石が存在する
日本には多くの石材産出地がありますが、海外は日本と違う風合いの石材が多く存在します。取引されている石材の種類は、国産だけでなく海外産も含めると膨大な数になります。地域によって墓石に選ばれやすい石材の色に偏りがあるので、様々な御影石に需要があります。やがて訪れる終活のために、お気に入りの御影石を見つけておきましょう。