お役立ちコラム お墓の色々

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墓石に花の彫刻を入れたい。どんなものがあるの?

墓地・墓石コラム

墓石に花の彫刻を入れたい。どんなものがあるの?

多様化する現代のお墓、墓石に彫るのは文字ばかりではありません。最近では、花の彫刻を施す方も増えてきました。ユリ・桜・蓮など可憐な花の彫刻を施したお墓は、温かみのある雰囲気になり、家族を亡くした悲しみを優しく癒してくれそうです。本記事では、彫刻で人気の花の種類、彫刻を検討する際の注意点についてご紹介します。

墓石に彫刻する花の人気の種類

ユリ

堂々としたユリの彫刻は、お墓に高級感が生まれます。
ユリの花言葉は「純潔」「無垢」です。花言葉のとおり、清潔感のある高貴な花です。ちなみにお見舞いの花としては、ユリはタブーの花ですが、墓石の彫刻や仏花として用いる分には問題ありません。むしろ好んで使われています。

蓮の花は「蓮華」と呼ばれ、仏教のシンボルでもあります。蓮の花の上に座る仏様の姿を、仏画や仏像で見たことがあるのではないでしょうか。泥の中からきれいな花を咲かせる蓮は、煩悩渦巻く現世の中で悟りを開こうと修行をする、仏教徒の見習うべき姿勢であると考えられています。蓮の花の彫刻には、「あの世で仏様に導いてもらえるように」という願いが込められています。

お花見で大人気の桜。一番好きな花という方も多いのではないでしょうか。実際、「故人が好きな花だったから」という理由で墓石に彫刻する方も多いです。明るく優しい印象のお墓になります。特に、ピンクや赤系の墓石に彫刻すると一層華やかな印象になり、女性から人気です。

バラ

和の雰囲気をあえて避けたい方には、バラの彫刻がよいでしょう。民間のガーデニング墓地にも似合います。ちなみに、バラの花言葉は本数によって異なります。1本「ひとめぼれ」、2本「この世界には2人だけ」、3本「告白」など、恋愛に関するものが多いです。

その他の花

水仙・菊・ひまわりなどを彫刻される方もいらっしゃいます。生前に好きだった花や、宗教と縁のある花が選ばれることが多いようです。

花の彫刻にはメッセージを添えることもできます

花の彫刻の他に、「心」「絆」「やすらかに」「ありがとう」など、思い思いのメッセージを彫る方もいらっしゃいます。よりオリジナリティのあるお墓を建てることができます。
ただし、あまりにも奇抜なメッセージを彫るのは控えたほうがよいでしょう。お墓は故人の眠る場所ですから、落ち着いた雰囲気も必要です。

墓石に花の彫刻を検討する際の注意点

和型墓石だとスペースが取りづらい

花の彫刻は、洋型墓石やデザイン墓石の方が自由にレイアウトできます。
彫刻できる面積が一番広いのは、竿石(仏石)と呼ばれる正面の石材になります。和型墓石はこの竿石が縦に長いため、そもそも横幅のあるデザインには適していません。さらに家名や題目も彫るとなると、花を彫刻するスペースはほとんど残らないと思われます。花の彫刻を活かすならば、和型墓石よりも洋型墓石やデザイン墓石をおすすめします。

墓地選びの注意点

墓石に花の彫刻を検討しているなら、墓地選びから注意しましょう。絵柄の彫刻を規制する墓所は少ないですが、墓石の形や石材の種類に規制がある墓地は多いです。イメージ通りの花の彫刻を施すには、墓石の形や大きさも大切になります。これらの選択肢が多い墓地の方が適しているでしょう。
洋型墓石を使う場合、第一候補として挙がるのは民営墓地か公営墓地になります。寺院墓地に比べてデザインに自由が利くからです。最近では、寺院墓地でも洋型墓石が建てられるところが増えてきましたが、規制があることが一般的です。
ただし、公営墓地でも、自治体によっては制限が厳しい墓地もありますのでご注意ください。
また、区画が極端に小さい墓地も注意が必要です。区画に合わせて墓石も小さくなると思いますが、彫刻には余白感も大事です。文字や絵柄のぎゅうぎゅうに詰まっていては、落ち着きがありませんよね。小さな区画に合わせた小さな墓石に彫刻を施すと、お墓が騒がしい印象になってしまうかもしれません。

石材店によってはできない彫刻も

石材店によって、取り扱っている彫刻や職人の技術に差があります。特に民間墓地では、指定石材店制度によって、出入りの石材店が限られている場合が多いのでご注意ください。花の彫刻を希望していることは早めに伝えて、その石材店でイメージ通りのものが作れるのか確認しておきましょう。なるべく複数の石材店を周ってみて、あなたの希望によく耳を傾けてくれる石材店を探しましょう。

お墓参りのことも考えましょう

お墓が完成したら、ご供養が終わるわけではありません。墓石の彫刻にこだわるあまり、通いにくい墓地に建ててしまうなどといったことが無いようにお気をつけください。

墓石に花の彫刻を入れたいと思ったら、まずは情報収集しましょう

彫刻は、デザインによって印象が大きく変わります。同じ花でも大きさや線の太さで受ける印象は違うものです。まずは多くの見本を眺めて、「控えめで落ち着いた雰囲気」「堂々として立派な雰囲気」など、理想のお墓のイメージを作っておきましょう。
デザイン選びに迷ったときは、石材店に相談してみるのもよいでしょう。あなたの要望に沿ったアドバイスがもらえるはずです。
故人にふさわしい彫刻選びは、生前の姿や人柄を想い返すきっかけにもなります。あれこれ思案するあなたに、きっと故人も喜んでくれるでしょう。

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