お役立ちコラム お墓の色々

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お墓掃除に最適な時期はいつ?頻度はどれくらい?

墓地・墓石コラム

お墓掃除に最適な時期はいつ?頻度はどれくらい?

ご先祖様のお墓掃除、あなたはどの程度の頻度で行っていますか?家の近くにお墓があれば、こまめにお墓掃除に行くことができますが、そうでない場合はどの程度の頻度で掃除に行くべきなのでしょうか。この記事では、お墓参り・お墓掃除に最適な時期や頻度について、そして気になるお墓掃除のマナーや方法について解説していきます。

お墓掃除に最適な時期はいつ?

お墓掃除は時期や頻度に決まりがあるわけではなく、いつ行っても良いことになっています。行きたいと思い立ったときに行くのが良いと言われていますが、お盆や春秋のお彼岸の時期には家族でお墓参りに行き、掃除をするというのが一般的です。

春のお彼岸

春のお彼岸は、春分の日を中日として前後それぞれ3日間、合計7日間のことをいいます。お彼岸の初日を彼岸入り、最終日を彼岸明けとよびます。春分の日は毎年変わり、たとえば2019年の場合は、下記の日に決まっています。

3月18日 彼岸入り
3月21日 春分の日(彼岸の中日)
3月24日 彼岸明け

夏のお盆

夏のお盆は、地域によって7月または8月にあります。お盆の初日を盆の入り(迎え盆)、最終日を盆の明け(送り盆)、間の日を中日といいます。毎年下記の日がお盆とされています。

<東京など一部地域>
7月13日 盆の入り(迎え盆)
7月14日〜15日 盆の中日 
7月16日 盆の明け(送り盆)

<上記以外の多くの地域>
8月13日 盆の入り(迎え盆)
8月14日〜15日 盆の中日 
8月16日 盆の明け(送り盆)

地域や家庭によっては、上記以外の時期に行う場合もあります。それぞれの地域や家庭に従いましょう。

秋のお彼岸

秋のお彼岸は、秋分の日を中日として前後それぞれ3日間、合計7日間のことをいいます。春と同じく、お彼岸の初日を彼岸入り、最終日を彼岸明けとよびます。たとえば2019年の場合は、下記の日に決まっています。

9月20日 彼岸入り
9月23日 秋分の日(彼岸の中日)
9月26日 彼岸明け

お墓掃除に必用な道具

一般的に、お墓掃除には下記のような道具を使います。お墓の環境によっては他の道具を用意することもあります。

    ●バケツ
    ●雑巾
    ●スポンジ
    ●ほうき
    ●剪定ハサミ
    ●ゴミ袋
    ●軍手

バケツは、掃除用の水を運ぶのに使います。お墓に行く際に水道に寄って、水を汲んでから行くと効率よく進められるでしょう。雑巾やスポンジは、墓石などを洗ったり拭いたりするのに使います。墓石は水拭きの後で乾拭きをするので、乾拭き用の雑巾も用意しておきましょう。

木などを植えている場合は、剪定のための剪定ハサミも必要です。剪定した枝や枯葉やゴミの掃除をするので、ほうきやゴミ袋も用意しておきましょう。現地にゴミ捨て場がある場合は捨てることができますが、ない場合は家まで持ち帰るのがマナーです。また、雑草抜きなどの際に軍手が必要な場合は、準備して行きましょう。なお、霊園や墓地によっては共用の道具が設置されていることがあります。特にバケツやほうきなどは借りられることが多いので、設置されているものは現地で借り、設置されていないもののみを用意して行くと良いでしょう。雑巾やスポンジも用意されていることがありますが、どのような状態かわからないため、念のため自分で持って行くのがおすすめです。

お墓掃除の手順

お墓に到着したら、掃除を始める前にまずは手を合わせるのがマナーです。掃除は、まずは下(敷地)、その後で石塔の上から下へという手順で行います。

敷地内の掃除

敷地内に木が植えられている場合は、最初に剪定します。その後雑草抜きをして、枝や落ち葉、ゴミを集めます。玉砂利が汚れていて気になる場合は、ざるに入れて水洗いをすると綺麗になります。剪定した枝や、掃いた枯葉などが隣の敷地内に入らないよう注意しましょう。

墓石の掃除

墓石は水拭きをします。どうしても取れない汚れがある場合はタワシや墓石用の洗剤を使うという方法もありますが、基本的には雑巾やスポンジで丁寧に拭き取ることで綺麗になります。水拭きのあとは乾拭きで仕上げます。刻んだ文字の中なども汚れやすいので、チェックして念入りにお掃除をしましょう。

花筒や線香皿

花筒や線香皿が汚れている場合は、取り出して中身を捨て、綺麗に洗います。花筒には新しい水を汲んで花を供えます。前に供えた花がまだ綺麗に咲いている場合は、自分が持ってきたものと合わせて供えましょう。線香皿には古い線香がついてしまっていることがあるので、綺麗に洗って磨きます。すべての掃除が終わったら、線香を焚いてもう一度手を合わせましょう。

ご先祖様を供養するお墓は常に綺麗にしておいて困ることはありません。上記を参考にしたうえで、お盆やお彼岸時期だけにとらわれず、無理のない範囲でこまめに掃除をするのが良いでしょう。