お役立ちコラム お墓の色々

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心安らぐ温かな雰囲気が人気の【ピンク色・赤色の墓石】とは?代表的な石材も紹介

墓地・墓石コラム

墓石には様々な色の石があります。

価格や品質も大切ですが、お墓全体の雰囲気を左右する色や見た目も、お墓選びの大切なポイントではないでしょうか。

とはいえ、「こんな色がいい」という希望はあっても、その色の石の種類や特徴については、なかなか知る機会がないと思います。

今回は、「桜御影(さくらみかげ)」や「赤御影石(あかみかげいし)」などとも呼ばれ、明るく温かな雰囲気を演出できることから女性を中心に人気が高まっているピンク色や赤色の墓石について、選ばれる理由や、代表的な石の種類とその特徴をご紹介するとともに、選ぶ際の注意点についても解説していきます。

ピンク色・赤色の墓石が選ばれる理由

心安らぐ明るいカラー

ピンク色の墓石は、華やかでありながら優しく上品な雰囲気が特徴です。桜色とも呼ばれる穏やかな薄紅色は、心身をリラックスさせ、安心感や幸福感、愛情を引き出す心理的な効果があるとも言われており、故人の優しさを表現したい方や、温もりを感じられるお墓にしたい方から人気があります。

赤色の墓石も、近年人気を高めている石材の一つです。生命力や情熱といった前向きな印象が特徴で、鮮やかさの中に、自然の石が醸し出す上品さが感じられます。故人の人柄や好みを大切にしたい方、おしゃれでデザイン性の高いお墓を建てたい方から選ばれています。

明るい印象と優しい雰囲気を併せ持つピンク色や赤色の墓石は、お参りする際に悲しみを和らげ、温かな気持ちで故人を偲ぶひとときを与えてくれるでしょう。

手入れのしやすさ

ピンク系の墓石は、灰色(グレー)系の墓石と同様に、白っぽい水垢やホコリ、小さな傷などが目立ちにくいという特徴があります。一方で鮮やかな赤色の場合は、ピンク色系に比べて水垢やホコリが目立ちやすい面もありますが、定期的に手入れを行うことで、美しい風合いを保つことができます。

また、石の種類によっては、含まれる鉄分が酸化して赤っぽいサビが生じることがありますが、ピンク色系・赤色系の墓石であれば、こうした変色や汚れも比較的目立ちにくいというメリットがあります。

このように、美しい見た目を長く保ちやすいことも、ピンク色や赤色の墓石が選ばれる理由の一つと言えるでしょう。

仏教で大切にされている五色の一つ

赤色というと、「お墓にはふさわしくないのでは」「縁起が良くないのでは」と感じる方もいるかもしれません。

しかし赤色は、仏教においてお釈迦さまの教えや功徳を表す5つの色「五色(ごしき)」の一つに数えられ、人々を救おうとする情熱や慈悲の心、そして絶えず努力を続ける「精進」を象徴する大切な色とされています。

そのため、赤色やピンク色の墓石は、華やかさだけでなく、仏教的な意味合いを持つ色として選ばれることもあるのです。

赤色は縁起が悪いというのは本当?

ピンク色や赤色の墓石は、血液や火災を連想させるとして、昔はあまり使われていませんでした。また、墓相学(お墓の向きや形状・色などによって吉凶を考える、占いの一種)でも、赤色の墓石は家庭不和や火災、病気を引き寄せるといういわれがあるようです。

しかし、こうした考え方に明確な根拠はなく、お墓に「この色を使ってはいけない」という決まりもありません。

赤色は、古くから生命力や魔除けの象徴として用いられてきた色の一つで、日本では、皇族・貴族の衣服や、鳥居などの色として用いられてきました。前述のように、仏教でも大切な意味を持つ色と考えられています。

また、ピンク色についても、古い書物に「桜色」「桃染(ももそめ)」といった記述があり、春を象徴する伝統ある色として親しまれてきました。

お墓に対する考え方が多様化している近年では、昔からの習慣だけにとらわれず、故人の人柄や家族・親族の想いを反映した墓石選びをする方も増えています。ご家族やご親族のなかに気にされる方がいる場合には、事前に話し合うことも大切ですが、縁起が悪いといういわれを過度に心配する必要はないでしょう。

国産のピンク色系墓石

万成石(岡山県)

ピンク色の墓石、桜御影の代表といえば、岡山県岡山市で採石される「万成石(まんなりいし)」でしょう。「万」年「成」就の功徳がある縁起のよい石といわれ、桜色がかった美しい薄紅色(うすべにいろ)と、まるで桜の花びらを散りばめたような上品な石目、優しく暖かな雰囲気から、女性を中心に人気があります。

また、柔らかな色合いながら、国産石材の中でもトップクラスの硬さと給水率の低さを誇り、その優れた耐久性も、長く選ばれ続ける理由となっています。

万成石でお墓を建てる方の中には、一般的な四角く削るタイプではなく、石本来の風合いや形状を生かして作られる「自然石墓」を選ぶ方も多く、唯一無二のお墓を希望される方からも人気があります。

万成石やその産地について詳しくは、こちらの記事でも解説しています。

日本の銘石をめぐる~岡山県岡山市・万成石

議員石(広島県)

広島県呉市倉橋町納(おさめ)地区で採掘される議員石(ぎいんせき)も、ピンク色の墓石として注目されています。淡いピンク色と赤茶色の鉱物が混ざり合い、石目はくっきりとしていますが、全体的に温かみのある色合いです。国会議事堂の外装に使用されたことが、この名がつきました。

議員石は、時間の経過とともに紅色が増していくという、めずらしい特徴のある石です。徐々に濃く色づく様子や、広島県安芸(あき)地区でも採掘されることから、地域によっては「安芸のもみじ御影」「紅葉石」と呼ばれることもあります。

その高度と給水率の低さにも定評があり、かつて建築材として多く使用される石材でしたが、墓石としての人気も高まっています。

犬島石(岡山県)

岡山県犬島から採掘される「犬島石(いぬじまいし)」は、安土桃山時代から城の石垣などに用いられてきたといわれる、歴史ある銘石です。高度が高い上に巨大な石材を切り出せることで知られ、大阪城の石垣で最も大きい巨石として有名な「蛸石(たこいし)」や、各地の寺社の鳥居などにも用いられています。

色味としては、一般的に白御影石といわれますが、白系と錆(さび)系の2種類があり、錆系は、ほんのりピンクがかった優しい色をしています。

その他の国産ピンク系墓石

これらの他にも、岡山県産の瀬戸赤(北木石)、岩手県産の姫神石(姫神小桜)など、墓石として選ばれ続けてきた伝統ある石材もありますが、中でも、墓石をご紹介する上で外せない石材があります。

  • 本御影石(兵庫県)

本御影石(ほんみかげいし)は、兵庫県神戸市東灘区(旧御影町)の六甲山麓で採掘されていた薄紅色の花崗岩で、「御影石」という名称の由来となった銘石です。

最高品質の墓石材として高く評価されてきましたが、六甲山一帯が国立公園に指定されたことなどを受けて採掘が終了。現在は、過去に採掘された限られた在庫のみが流通しており、「幻の石」とも呼ばれています。

海外産のピンク色系墓石

日本で流通している海外産のピンク色の墓石として、多く用いられているのが中国産の石材です。中国は世界有数のピンク色の御影石の産地として知られ、豊富な採掘量と比較的コストを抑えやすいことから、日本でも洋型墓石やデザイン墓石を中心に広く普及しています。ここでは、代表的な中国産のピンク色の墓石をご紹介します。

G663(中国)

「G663」は、ピンク系墓石の代表として定着している石材です。「桃山」「ローズピンク」「中国桜御影」などとも呼ばれ、細かく均一な目合いと、明るく柔らかなピンク色が、近年人気の洋型墓石に馴染みます。手頃な価格帯であり、費用を抑えつつ希望のデザインを取り入れやすいため、女性や若世代に人気です。

他の石材と組み合わせて、お墓の外柵などに用いられることもあります。

その他の中国産ピンク色系墓石

  • G635

「G635」は、岡山で採掘される銘石「万成石」と色合いが似ていることから、「新万成」とも呼ばれています。また、「チャイナ・ライラック」という花の名前を用いた別名もあり、少し大きめな模様が花びらを思わせます。他と比べると給水率が少し高めですが、水はけも良く劣化しにくいようです。

  • G617

先に紹介したG663に比べるとピンク色がやや薄く、暖かく落ち着いた印象の「G617」。「パールピンク」とも呼ばれています。コストパフォーマンスに優れた石材で、特に洋型墓石に好んで使用されます。

海外産の赤色系墓石

日本で流通している赤色系の墓石は、そのほとんどを海外からの輸入に頼っています。これは、日本の地質では濃い赤色の花崗岩がほとんど産出されないためです。中でも、古い地層が広く分布するインドは、世界有数の赤色の御影石の産地として知られ、日本でも多くのインド産赤御影石が用いられています。ここでは、代表的なインド産の赤色系墓石をご紹介します。

カドゥールレッド

インド産の最高級赤御影石として長い歴史を持つ「カドゥールレッド」。

一般的には次に紹介する「ニューインペリアルレッド」の名称の方が広く知られていることから、混同されることもありますが、実はニューインペリアルレッドも、カドゥールレッドの丁場(ちょうば/採掘場)の一つから産出される石材です。

硬さと吸水率の低さ、そして赤色の濃さは、赤色系御影石の中でも特に優れており、太陽を思わせるような鮮やかな赤褐色は、洋型墓石やデザイン墓石として人気があります。

ニューインペリアルレッド

インド産の赤御影石の中でも「赤御影石の中で最も濃い赤色」として広く知られ、高い人気を誇っているのが「ニューインペリアルレッド」です。上記でも紹介したように、ニューインペリアルレッドはカドゥールレッドの採掘エリア内の特定の丁場から採れる石材です。「インド赤」とも呼ばれる色の濃さが、赤御影石の最高峰とされるスウェーデン産の銘石「インペリアルレッド」とよく似た美しさであることから、その名が広まったと言われています。

石質も、カドゥールレッドと並んでトップクラス。経年劣化しにくく、長く守っていくお墓にぴったりの石材で、従来のお墓の形式のとらわれないデザインの墓石にも、多く用いられています。

マルチカラーレッド

マルチカラーレッドは、黒色と赤色が織りなすマーブル模様が特徴の、大理石風の赤い色系御影石です。切り口などで模様の現れ方が変わるため、個性的な墓や唯一無二のお墓を建てたい人に人気があります。

非常に硬い石質で、風化に強いため、墓石はもちろん公共の建築物にもよく使われています。

その他のインド産赤色系墓石

これらのほかにも、少し茶色がかった穏やかな色味と均一な石目が特徴の「インドマホガニー」、うっすら紫がかった赤茶色が美しい穏やかな色味の「ライチレッド」なども、落ちついた雰囲気が好きな方に人気があります。どちらも、優れた硬さと低い吸水率を備え、その品質にも定評がある石材です。

ピンク色・赤色の墓石を選ぶ際の注意点

色味や石目の違いは、可能であれば実際に見比べる

墓石の色味や石目は、お墓全体の印象を左右する大切なポイントです。特にピンク色や赤色系の石材は、採掘される丁場や切り出す位置によって、色合いや模様の出方が大きく異なる場合があります。また、カタログやインターネット上の写真と、実物とでは印象が違って見えることも少なくありません。

可能であれば、石材店や墓石展示場などに足を運び、色味や石目の表情、実際に墓石として建てたときの印象などを、ご自身の目で見比べながら検討することをおすすめします。

お墓きわめびとの会では、大規模墓石ショールームを香川県高松市に開設し、選りすぐりの銘石・国産墓石を展示しています。実物を見てみたいと思った方は、ぜひお越しくださいませ。お住まいから距離があり足を運ぶのが難しいという方のために、ウェブ上でも展示品の写真を公開しています。ぜひご覧ください。

お墓きわめびとの会 高松ショールーム

ショールーム展示品フォトギャラリー

墓石の産地や品質、経年変化について確認する

ピンク色や赤色系の墓石には、国産だけでなく、海外から輸入されたさまざまな石材が使われています。

ご紹介したように、海外産にも国産に匹敵する優れた品質の石材がある一方で、石の種類によって品質や経年変化の現れ方には違いがあります。そのため、石材を選ぶ際は、石の名前や産地、特徴に加え、長年使用した場合の風合いの変化についても、石材店に確認しておくと安心です。施工事例などを見せてもらい、実際に建てられたお墓の経年変化を確かめてみるのもよいでしょう。

どの石材を選べばよいか迷ったときは、石の性質や地域の気候・環境を熟知し、建立後の相談にも対応してくれる、信頼できる石材店に相談することをおすすめします。

石材店によっては取り扱いがない場合もある

気に入ったピンク色・赤色の石材が見つかっても、石材店によっては取り扱いがないことがあります。また、墓地や霊園によっては、墓石の建立を依頼できる石材店が指定されている場合も少なくありません。

そのため、石材にこだわって墓石を選びたい場合は、希望する石材を取り扱っているかを確認しながら、墓地・霊園選びと石材店選びを並行して進めるとよいでしょう。そうすることで、より希望に合った墓石づくりにつながります。

石材店選びに迷ったら

墓石選びは、お墓を建てるための一つの段階でしかありません。墓地・霊園の選定、石のデザインや加工、実際の建立などの段階があるため、家族の想いや事情、費用面も含めて親身になって相談に乗ってくれる信頼できる石材店選びが重要になってきます。

「お墓きわめびとの会」では、全国の経験豊かで地域に根ざした墓石店・石材店をご紹介しています。

お付き合いのある石材店がない場合でも、お住まいの地域やご希望に合わせて探していただくことが可能です。

一覧を見ただけでは分かりにくい場合や、どこに相談すれば良いか迷われた際には、ご希望に合った石材店をご紹介いたしますので、お気軽にお問い合わせください。

お墓きわめびとの会|全国の加盟墓石店一覧

「墓石店」のご紹介・お問合せ

まとめ

ピンク色や赤色の墓石は、明るく温かな雰囲気を演出するとともに、故人の人柄や家族の想いを形にしやすい石材として、近年人気を集めています。耐久性や手入れのしやすさにも優れた石材が多く、供養の心を大切にしながら、自分たちらしいお墓を建立したい方にも適した墓石材と言えるでしょう。

墓石に用いられる石材は、地球が長い年月をかけて作り上げた自然の芸術品であり、一つとして同じものはありません。建立後に「思っていたのと違った」とならないためにも、お墓づくりは、石材の特徴や地域の条件をよく理解した石材店と二人三脚で進めていくようにしましょう。

石材店の選び方やお墓づくりの手順について解説している記事もございますので、合わせてご覧ください。