お役立ちコラム お墓の色々
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- 供養をきわめる -
友人のお墓参りに行きたい時はどうする?事前連絡やお供え物、気をつけたいマナーを解説

大切な友人や、お世話になった人が亡くなった後、お墓参りに行きたいと思う方は少なくありません。しかし、「どうしたら失礼にならない?」「ご遺族への連絡は必要?」「何に気をつけたらいいの?」と悩んでしまうこともあるのではないでしょうか。
今回は、友人や知人のお墓参りをする際のマナーや注意点について、事前連絡の仕方やお参りの時期、お供え物、服装など、気をつけたいポイントを分かりやすくご紹介します。
友人のお墓参りをするのは問題ない?
まず、友人や知人のお墓参りに行くのは、基本的に問題ありません。むしろ、多くのご遺族にとって、故人を偲んでくれる人がいることは喜ばしいとされることが多いでしょう。
ただしお墓は、ご遺族にとって故人やご先祖さまとつながる大切な場所ですので、配慮を忘れず、マナーを守って訪れることが大切です。
友人のお墓参りで、事前連絡は必要?
初めてのお墓参りの前には、ご遺族に連絡を
初めてお墓参りに行くときには、故人のご遺族に事前連絡をするのがマナーです。
お墓の場所を教えてもらう必要もありますし、故人の思い出を語れることや、故人を想って訪れてくれることを喜ぶご遺族も少なくありません。また逆に、見知らぬ人のお墓参りを、不審に思ってしまう方もいるでしょう。
ご遺族に無用な心配をかけないためにも、まずはお墓参りがしたい旨を伝え、お墓の場所を教えていただくようにしましょう。
加えて、いくらあなたが故人と親しくしていたとしても、ご遺族にとって面識がなければ、突然お墓の場所を尋ねられると戸惑ってしまう方もいるかもしれません。また、時期によっては、納骨が終わっているかはっきりしない場合もあります。そのような場合には、「お線香をあげさせていただきたい」とお伝えして、お供え物を持ってご自宅に伺い、その際にお墓参りについて相談すると良いでしょう。
大事なのはご遺族の気持ちですので、もし、控えて欲しいと言われた時には、無理にお願いせず、そのお気持ちを尊重しましょう。
墓地や霊園への問い合わせは避けましょう
ご遺族に気兼ねして、人づてに「○○霊園にあるらしい」と分かったとしても、霊園のどこにお墓があるのかまでは分からないことがほとんどです。場所が分からなければ、お墓参りをすることはできません。
昔であれば、霊園の管理事務所や役場などに問い合わせて確認できる場合もありましたが、最近では個人情報保護の観点から、教えてもらえないことも多くなっています。
こうした点からも、お墓参りを希望する場合は、ご遺族に直接連絡をして確認するのが安心です。
連絡方法や、伝えるべき内容
ご遺族への連絡は、できれば電話が望ましい方法ですが、電話番号を知らない場合や、突然電話をかけることに気が引ける場合には、手紙もよいでしょう。
メールやLINE、SNSのメッセージも問題はありませんが、中には失礼と感じる方もいるため、相手との関係性によって方法を選び、他に連絡手段がなかったことを書き添えるなど、配慮することが大切です。
連絡する際は、
「突然のご連絡失礼いたします。〇〇さんの友人で、〇〇高校の〇〇部で一緒だった□□と申します。もしご迷惑でなければ、〇〇さんのお墓参りに伺いたいと思っております。差し支えなければ、お墓の場所を教えていただけないでしょうか。」
といったように、故人との関係、お墓参りがしたい旨を伝え、あわせて、自身の電話番号などの連絡先も伝えておくようにしましょう。
お悔やみの言葉や注意点については、こちらで詳しく解説しています。
◆「お悔やみの言葉」文例集〜通夜・葬儀でのお悔やみの言葉の使い方を解説します〜
2回目以降は連絡なしでもOK
一度お墓の場所を教えていただいた後も定期的にお墓参りをしたい場合は、その都度連絡をすると、かえってご遺族に気を使わせてしまうこともあります。
最初にお墓参りをさせていただく際に、「今後もお参りさせていただいてよろしいでしょうか?」と一言確認しておけば、その後は連絡せずにお参りしても問題ないでしょう。
お墓参りの時期・タイミング
ご遺族に連絡をする時期
友人のお墓参りをしたい場合は、四十九日や一周忌などの法要が終わり、ご遺族が少し落ち着かれた頃を見計らって連絡するのがよいでしょう。
仏教では、亡くなってから四十九日までを「忌中」と呼びます。この期間は、冥界において故人が極楽浄土へ行けるかどうかのお裁きが行われ、ご遺族やその親族は冥福を祈り、喪に服して静かに過ごす期間と考えられています。
またお墓への納骨も、四十九日法要や、その後の百箇日(ひゃっかにち)法要、一周忌法要に合わせて行われるのが一般的で、亡くなって間もない時期はお墓の場所が決まっていないことが多いです。
ご遺族に負担をかけないためにも、早すぎる連絡は控え、少し落ち着いた頃にお墓参りの相談をするようにしましょう。
お墓参りのタイミング
お墓参りは、基本的にいつ行っても問題ありませんが、命日(祥月命日)やお彼岸は、お参りに適した時期としてよく知られています。当日に都合がつかない場合は、それより早い都合のつく日にお参りするのが良いとされています。
また、一周忌や三回忌などの法要が行われる年であれば、法要が終わって落ち着いた頃にお墓参りをするのも一つのタイミングです。
お盆の時期は、故人の精霊(しょうりょう)が家に帰ってくると考えられているため、お墓参りではなく、ご自宅を訪ねて仏壇に手を合わせるという方も多くいます。自宅に赴く場合には、必ず事前にご遺族に連絡し、確認をとりましょう。
なお、故人が亡くなって初めてのお盆である初盆(新盆)は、ご遺族が準備などで忙しくなることが多いため、特に親しい間柄でなければ控える方が良いでしょう。
基本的な、お墓参りに適切と言われる時期については、こちらの記事でも解説しています。
友人のお墓参りでのマナーや注意点
友人のお墓参りをするときの持ち物や作法、マナーは、自分の家のお墓参りと大きくは変わりません。ただ、お墓はご遺族が大切に守っておられる場所ですので、自分の家のお墓以上に配慮が必要です。基本的なマナーを守り、ご遺族に失礼のないようにしましょう。
ご遺族の気持ちが優先
「大切な友人のために、お墓参りだけでもしたい」と思う方も多いでしょうすが、まず優先すべきなのは、ご遺族の気持ちです。連絡のタイミングやマナーに気を配り、ご遺族の負担にならないようにしましょう。
また、前述でも触れましたが、様々な事情があり、お墓参りを控えて欲しいと言われることもあるかもしれません。その時は決して無理にお願いせず、ご遺族の気持ちを受け止めることが大切です。
友人のお墓参りの服装
お墓参りでは、葬儀のように喪服を着るといった決まりはなく、普段着でお参りする方も多くいます。ただし、友人のお墓参りでは、ご遺族やその親族と顔を合わせる可能性もあるため、落ち着いた服装を心がけましょう。黒・紺・グレーなどの落ち着いた色味で、露出が少なく清潔感のある服装が一般的なマナーとされています。
また、事前にご遺族にお会いする予定がある場合は、黒っぽい服装にするとより丁寧な印象になります。
お墓参りの持ち物と作法
基本的な持ち物は以下です。
- 花
- お供え物
- 線香
- ライター
- 数珠(できれば)
花は、菊のほか、季節の花や故人が好きだった花を選ぶと良いでしょう。お供え物は、故人の好きだったお菓子や果物、飲み物をお供えすることが多いです。
お墓についたら、目立つ雑草やゴミなどがあれば、ある程度取り除き、お墓の前を整えます。その後、花やお供え物、水、線香を供え、静かに手を合わせてお参りします。
花やお供え物は持ち帰る
お参りの後は、花やお供え物をそのままにせず、持ち帰るようにしましょう。
花が枯れてお墓を汚したり、食べ物が動物に荒らされたりするのを防ぐためです。
ただ、前にお参りされた方の花が残っている場合には、状況に応じて、お供えしたままにしても問題ありません。
花が古くなっていれば持参した花と交換し、まだ新しいようであれば、そのまま残して隙間に一緒に挿すか、難しければ墓前に置く形でお供えし、お参りの後に持ち帰るようにしましょう。
お供え物は、「御下がり」として頂くことも供養の一つとなるため、故人を偲びながら、その場で食べても良いでしょう。
お供え物のマナーについてはこちらも合わせてご覧ください
お墓掃除は控えめに行う
自分の家のお墓であれば、お墓参りの際にお墓掃除をする方も多いでしょう。
しかし友人のお墓の場合、基本的にご遺族が管理している場所であり、本格的に掃除をしてしまうと失礼だと感じる方もいらっしゃるかもしれないため、お墓掃除は控えめにしておくのが無難です。
目立つ雑草や枯れた花、ゴミなどがあれば片付ける程度で十分でしょう。
まとめ
今回は、友人や知人のお墓参りをする際のマナーや注意点について解説してきました。
友人のお墓参りをしたいと思った時は、まずご遺族の気持ちを優先し、事前に連絡をすることや、負担をかけない時期を選ぶなどの配慮が大切です。
故人のことを想ってくれる友人がいること、そしてお墓まで足を運んでくれることは、故人はもちろん、多くのご遺族にとって、喜ばしいことだと思います。故人との関係や追悼の気持ち、お墓参りをしたいという想いを丁寧に伝えるようにしましょう。
墓前では、友人として過ごした思い出を胸に、心の中で「ゆっくり休んでね」「見守っていてね」などと語りかけながら、静かに手を合わせてみてください。周囲に配慮しながらであれば、実際に言葉にして語りかけてもよいでしょう。
きっと、故人とのつながりをあらためて感じられる、心あたたまる時間になるはずです。
友人や知人の命日の過ごし方や、通夜・葬儀に参列できなかった場合のマナーなどについて解説している記事もありますので、合わせてご覧ください。