お役立ちコラム お墓の色々

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プレゼントにおすすめ!ゾウが幸福を呼ぶモチーフである理由

供養・埋葬・風習コラム

大切な人へのプレゼントには、縁起のよいものを選びたいと考えている人も多いでしょう。

しかし毎年贈る記念日のプレゼントとなると「いつも同じようなものばかり選んでしまいがちで…」と悩んでいる人もいるかもしれません。

そんなときは、幸福のシンボルをあしらったプレゼントを選んでみてはいかがでしょうか。

幸福のシンボルは、四つ葉のクローバー、数字の7、てんとう虫などさまざまなものがありますが、ゾウもそのひとつです。

今回はゾウのモチーフに込められた意味と、なぜ幸福のシンボルなのかについて解説します。

ゾウのモチーフが持つ意味

ゾウのモチーフには幅広い意味があります。

ゾウが長生きであることから「生存」と「繁栄」、家族で行動することから「愛情深い」「幸せ」、知能が高いことから「賢さ」という意味も持ち合わせています。

さらに、昔インドやタイではゾウが他国との戦争に参加していたため「勇気」や「忠誠」という意味も存在します。

こういったことから特にインド、タイ、ラオス、ベトナム、ミャンマーなど東南アジアの各国で幸福の象徴として大切にされてきました。

また、風水においてゾウは安定と信頼、繁栄の象徴であり、子孫繁栄のシンボルとも見なされています。子宝に恵まれたいときは、ゾウの置物を寝室に置くとよいと言われています。

なぜゾウが幸福のシンボルなのか

ゾウが幸福をもたらすという考えが定着している理由は複数あります。ここでは有名なものを3つ紹介します。

仏教との関わりが深いから

仏教の開祖であるお釈迦様とゾウには深い関係があります。

前世のお釈迦様は、仏様が住む世界で悟りを開くため修行していましたが、あるとき白いゾウに姿を変えて、人間の住む世界に降りることにしました。

お釈迦様の母親である摩耶夫人(まやぶにん)は、6本の牙を持つ白いゾウが自分の体に入ってくる夢を見て、お釈迦様を妊娠したという逸話があります。

そしてお釈迦様は人間の王子として生まれ、のちに出家し、修行の末に悟りを開くことになります。

この逸話から白いゾウはお釈迦様の化身と考えられるようになりました。

現代でも、お釈迦様の誕生日を祝う花まつり(灌仏会)では、白いゾウをかたどった人形を引いて稚児行列を行う地域があります。

ほかにも、お釈迦様を助ける存在として、釈迦三尊像(しゃかさんそんぞう)の向かって左側に描かれることが多い普賢菩薩(ふげんぼさつ)は、白いゾウに乗っています。

花まつりについては下記で詳しく解説しています。

花まつり(灌仏会/かんぶつえ)とは?お釈迦様の誕生日を祝う行事を紹介

ガネーシャと関係があるから

ガネーシャはインド発祥のヒンドゥー教の神様です。

障害を取り除き、福をもたらす神様で、豊穣、知識、学問、商売も司っているとされています。

体は4本の腕を持つ人間で、頭はゾウ、2本あるはずの牙は片方が折れているという姿をしています。

ベストセラー小説「願いをかなえるゾウ」に登場し、主人公にさまざまなことを教える不思議なゾウとしても有名になりました。

日本では「聖天(しょうでん)」や「歓喜天(かんぎてん)」という名前の神様とされ、祀っているお寺が複数存在します。

風水においてガネーシャの置物は、金運アップ、商売繁盛、学業成就、厄除けなどの効果があると言われています。 ガネーシャは北東の方角に置くとよいとされていますが、願い事の内容に応じた場所に置くのもおすすめです。厄除けなら玄関、仕事運アップや合格祈願なら机の上、金運アップなら通帳を入れている場所の上などに置きましょう。ガネーシャの顔が家の外を向くようにすると、運を引き込んでくれるとされています。

ゾウの生態が縁起のよさを感じさせるだから

ゾウはその生態の特徴からも、「幸福を呼ぶ存在」というイメージが定着しました。

ゾウは知性が高く、記憶力のよい動物だと言われています。

最年長の母親を中心に、子供たちなど家族でグループを作り行動しますが、仲間が死んだときにはその死を理解して、悼むような行動を取ることが知られています。

このように家族で一緒に行動し、命が失われたときには悲しむ姿から、ゾウは愛情深さを象徴するようになりました。

さらに何年も前のことも忘れない、動物園では道具を使って何かをすることもあるなど、その賢さから知恵の象徴というイメージもできました。

もちろん知性だけでなく力にも優れており、昔戦争などで活躍したことから勇敢さも象徴しています。

加えてゾウの平均寿命は60歳程度と長く、長寿を連想させる存在にもなっています。

佐藤製薬のキャラクター、オレンジ色のゾウ「サトちゃん」もゾウが健康と長生きのシンボルであることから生まれました。

ゾウの賢さについてはこちらの記事もご覧ください。

仲間の死を悼む動物たち~ゾウ編

白やピンクのゾウは特別な存在

ゾウの中でも、体が白やピンクのものはさらに幸せを運ぶ力が強い存在だと言われています。

白いゾウ

「なぜゾウが幸福のシンボルなのか」の項目で解説したとおり、白いゾウはお釈迦様と関わりが深い存在です。

そこでタイなどの東南アジアでは稀に生まれる、白いゾウを神聖なものとして扱ってきました。

タイにおいて白いゾウは王の威厳の象徴で、白いゾウを見つけたら国王に献上しなければならないという法律も存在しています。

ただ、置物などでは真っ白なゾウがありますが、実際の白ゾウは真っ白ではなく、皮膚の色が薄かったり体に白い部分があったりする個体を指します。

ピンクのゾウ

まれに遺伝子疾患で皮膚の色素が作れず(アルビノ)、皮膚の下にある血管の色が透けてピンクに見えるゾウが生まれることがあります。

こうしたピンクのゾウも幸せを呼ぶ存在として大事にされてきました。

アルビノの動物は仲間の輪に入れてもらえないケースがありますが、ゾウの場合、体の色が違っても仲間として受け入れられるようです。

タイにはピンクのガネーシャ像があり、願いごとが3倍速で叶うと言われ、人気になっています。

大切な人にゾウモチーフの贈り物を

ゾウは宗教や伝統文化とも結びつき、昔から知る人ぞ知る幸運のシンボルとして愛されてきました。

見た目が愛らしいだけでなく、動物としてさまざまな能力を持ち、神聖な存在と見なされてきたゾウ。

幸せになってほしいと思う大切な人への贈り物に、一度ゾウをモチーフにしたものを選んでみてはいかがでしょうか。

インド雑貨を扱う店では、ゾウモチーフのアイテムを数多く販売しているため、ぜひ探してみてください。

お墓きわめびとの会でも、寿陵(生前墓)と同じく長寿や子孫繁栄を招く縁起の良いものとされるゾウモチーフの雑貨を扱っています。 リンクより是非ご覧になってください。

寿陵(生前墓)については下記の記事で詳しく解説しています。

生前墓(寿陵)についてメリットや注意点を解説