お役立ちコラム お墓の色々

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- 供養をきわめる -

夏休みにおすすめ!お盆に子供と読みたい絵本6冊を紹介

供養・埋葬・風習コラム

子供の夏休みには、一緒にゆっくり絵本を楽しみたいと思っている人もいるのではないでしょうか。

夏に読むなら、お盆に関する絵本がおすすめです。

お盆は昔から受け継がれてきた日本の大切な文化であり、お盆について知ることは、命の大切さやご先祖様とのつながりを考えるきっかけにもなります。

現代では、家族でお盆の準備をしたりお盆行事に参加したりする機会は減っているかもしれませんが、絵本なら楽しみながら伝統的な日本のお盆を疑似体験できるでしょう。 今回は、お盆やお墓参りの意味、命のつながりをテーマにしている子供の夏休みにおすすめの絵本6冊を紹介します。

お盆についてわかる絵本

まずは、「そもそもお盆とは何?」「お盆には何をするの?」という疑問に答える絵本を紹介します。

絵本で伝統的なお盆の過ごし方を知ったら、自宅でもできる範囲でやってみてはいかがでしょうか。

きゅうりで馬を作ったり、盆踊りに参加したりする風習も子供には新鮮に感じられるかもしれません。

うれしいぼんおどり

すとうあさえ 作

種村有希子 絵

初めてお盆について知る子供におすすめの1冊。

お空にいるおばあちゃんのために、ゆいちゃんはお花を飾ったりお団子を作ったりしてお盆の準備をします。

夜になるとおばあちゃんがきゅうりの馬に乗って家にやってきて、お盆の間ゆいちゃんたち家族を優しく見守ってくれます。 ゆいちゃんがお盆の準備や盆踊りを楽しむ様子が、明るく優しい絵と文章で表現されています。おばあちゃんの姿はゆいちゃんたち家族には見えませんが、それでもおばあちゃんは家族に会えてうれしそうです。最後のページにはお盆に関する解説が付いています。

おぼん ぼんぼん ぼんおどりの日!

ますだゆうこ 作

たちもとみちこ 絵

大好きなおばあちゃんを亡くして初めて迎えるお盆。こなつはお盆の日、きゅうりの馬に乗って帰ってきたおばあちゃんと再会します。

おばあちゃんと夏祭りや盆踊りを楽しみますが、お盆の終わりとともに、おばあちゃんとの別れのときがやってきてしまい…。

おばあちゃんと再会できた喜びだけでなく、避けられない別れも描いた作品です。別れ際のおばあちゃんの言葉には、大人も涙ぐんでしまうかもしれません。

物語の途中ではお盆の基礎知識や、精霊馬(しょうりょううま)の作り方も紹介されています。

お墓参りに行く意味がわかる絵本

どうしてお墓参りに行くの?」と子供に聞かれたとき、はっきりと答えられるか自信がないという人もいるかもしれません。

そんなときはここで紹介する絵本を読めば、なぜお墓参りに行くのかを子供に話せるようになるはずです。

ゆらちゃんのおはかまいり

ゆらちゃんのぱぱ 作

なかにし・まなてぃ 絵

子供とお墓参りに行く前におすすめの1冊です。

ゆらちゃんたち家族4人のお墓参りを描いた絵本。

ゆらちゃんのおじいちゃんとおばあちゃんはお墓の後ろで、ゆらちゃんたちが会いに来てくれたことを喜んでくれます。お墓にお参りするゆらちゃんたち家族も、幸せな空気に包まれました。

大人も子供も、読んだらきっと「お墓参りに行きたいな」という気持ちになるはずです。

「ゆらちゃんのおはかまいり」はこちらの記事でより詳しく紹介しています。

お子さんと一緒に見てほしい動画「絵本・ゆらちゃんのおはかまいり」

動画版も無料公開しています。

「ゆらちゃんのおはかまいり」絵本動画

ご先祖さまからきみへ

のぶみ(斎藤信実) 作

目には見えないけれど、ご先祖様が自分を大切に思ってくれていると感じられる1冊です。

ある日、かんたろうの前に亡くなったおじいちゃんが現れます。

かんたろうは「おばけだ」と驚きますが、おじいちゃんの話を聞いているうちに、ご先祖様のおかげで今の自分がいることに気づき、初めてご先祖様の名前を呼んで手を合わせます。

そしておばあちゃんが毎日仏壇に向かって何を願っていたかを知ると、かんたろうは涙を流し…。

悩みを抱えたり、孤独だと感じたりしている大人にも読んでほしい絵本です。

自分の命は、数えきれないほどたくさんのご先祖様がつないできてくれたことを実感して、

読み終わったら「ご先祖様ありがとう」と手を合わせて名前を呼びたくなるはずです。

命の大切さがわかる絵本

すべての命が大切なものであることは言うまでもありません。

しかし言葉で子供に教えようと思っても、何といえばよいのか難しいと感じることもあるのではないでしょうか。

そんなときは絵本の力を借りるのがおすすめです。 絵本の中で描かれる物語を通して、子供も命の重みや、自分に命をつないでくれたご先祖様の大切さを感じてくれるはずです。

つながってる! 「いのちのまつり」

草場一壽 作

平安座資尚 絵

小学校の道徳の授業にも採用されたベストセラー絵本「いのちのまつり」の第2弾。

犬のパールが赤ちゃんを産んだことから、ミズちゃんは自分もお母さんとへその緒でつながっていたことを知り驚きます。

そしてお母さんはおばあちゃんとへその緒でつながり、おばあちゃんはひいおばあちゃんとへその緒でつながっていたという話を聞いたミズちゃん。その夜ミズちゃんは、たくさんの人がへその緒でつながる不思議な夢を見て…。

読み終わったら大人も子供も、自分のおへそを触って、「自分もお母さんとへその緒でつながっていたんだ」と確かめたくなる物語です。

うさこちゃんのだいすきなおばあちゃん

ディック・ブルーナ 文・絵

まつおかきょうこ 訳

うさこちゃん」は絵本作家ディック・ブルーナが生み出したキャラクター、ミッフィーのことです。ミッフィーはオランダではナインチェという名前で呼ばれており、英語訳ではミッフィー、日本語訳ではうさこちゃんという名前で絵本が出版されています。

この絵本で、うさこちゃんは大好きなおばあちゃんが亡くなり、葬儀を行って棺をお墓に納める過程を経験します。

シンプルな絵と短い文章で構成された絵本ですが、うさこちゃんや家族の深い悲しみが伝わってきて、胸を締め付けられるような気持ちになると同時に命の大切さを感じられるのではないでしょうか。 絵本の最後で、うさこちゃんはおばあちゃんが好きだったお花を持ってお墓参りへ行きます。おばあちゃんはお墓にいて、自分の話をきいていてくれる。うさこちゃんがそう感じていることを知ると、読んでいる私たちの気持ちもきっと穏やかになるでしょう。

絵本を読んで命の大切さを感じてみては

今回紹介した6冊の絵本は、お盆やご先祖様、命の大切さといったテーマは共通していますが、それぞれに違った魅力があります。読み比べてお気に入りを探すのもおすすめです。

絵本を読んだら、きっと家族みんなでお盆の準備をして、お墓参りに行きたくなるでしょう。

「ゆらちゃんのおはかまいり」のように、お墓の前で手を合わせて近況を報告したり、「いつも見守ってくれてありがとう」という感謝の言葉を伝えてみたりしてはいかがでしょうか。

きっとあなたも、心が晴れて穏やかな気持ちになれるはずです。

「ゆらちゃんのおはかまいり」は、絵本版の販売は終了していますが、小冊子版で読むことができます。 小冊子版は無料プレゼントも行っています。下記ページからぜひお申し込みください。

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たくさんの家族のお墓参りの様子が載った「お墓参り写真集」もおすすめです。

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また、お墓参りに行く前に、準備するものやお参りの仕方もチェックしておきましょう。