お役立ちコラム お墓の色々
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- 供養をきわめる -
お墓をぐるりと囲うように設置されている外柵(がいさく)とは?意味・種類・費用について解説します
お墓は、さまざまなパーツで構成されており、それぞれに名前や意味があります。
お墓のパーツについて理解することで、納得のいくお墓づくりや代々守っていけるお墓の維持につながるかもしれません。
さまざまなパーツのうち、今回はお墓の周りをぐるりと囲っている「外柵」の意味や種類、リフォームや設置費用について紹介します。分かりやすく解説するため、ぜひ最後までお読みください。
外柵とは
外柵とは、お墓の周りをぐるりと囲むように設置してある石材のことです。墓所の境界をはっきりさせる役目や、地崩れや陥没を防ぐ役目があります。また、あの世とこの世の境界線ともいわれます。
外柵と似た使い方をされる巻石(まきいし)という言葉があります。一部地域では意味が混同されがちですが、正確には巻石は外柵の一部であり、外柵の土台部分を囲むように設置された石のことです。
また、全てのお墓に外柵があるわけではなく、最近では芝生墓地など、設けないタイプもあります。お墓の形式に関しては以下の記事で紹介していますので、気になる方はお読みください。
◆お墓の形式や様々ある種類について紹介
外柵の種類
一口に外柵といっても、さまざまな種類があります。また、近年はお墓によってデザインが多種多様です。
さまざまな外柵のうち、以下では主な種類について紹介します。
標準的なタイプ
御影石で作成した柵が墓所を囲むように設置してある、古くからあるタイプの外柵です。また、一般的には、入り口に大きい柱状のもの(門柱・親柱)が建っている形を関東型、親柱がない形を関西型と呼び分けます。
階段付き
前面に間口の広い2〜3段の階段があり、お墓の周囲を20~30cmの高さがある柵で囲むタイプです。階段があることで視覚的に高い位置にくるため、迫力があり、荘厳な雰囲気のあるお墓になります。
丘カロートタイプ
外柵自体がカロートとなっており、内部に遺骨を安置できるタイプです。外柵がお墓を囲うのではなく、お墓の下にあるので小さめの墓所でも広さに合わせて設置できます。
バリアフリー(石張り)型
基礎の上を石張りになっており、段差が少ないためお参りがしやすい形の外柵です。また、全体が石でおおわれているため、草が生えず、維持が楽なのも特徴です。
外柵のメンテナンスとは?
どんなお墓でも50年経過すると痛みや劣化が出てくる可能性があります。ただし、定期的にメンテナンスをすることで長持ちさせることが可能です。
外柵にひび割れや傾きがある場合は修理を検討するのがよいでしょう。放置すると墓石本体の傾きの原因となり、いずれ大規模な修繕やリフォームが必要になるかもしれません。もし、すでに地盤が崩壊している場合や、修理だけでは対応できないほど劣化している場合はリフォームを検討しましょう。
しかし、墓地・霊園によってデザインの制限がある場合もあります。そのため、お墓が建っている墓地・霊園に確認してからリフォームを行うのがよいでしょう。
お墓を綺麗な状態で保つためには、お参りの際にお墓の隅々まで確認するなどの対策を行い、トラブルや大規模な修繕が必要な劣化につながるのを未然に防ぎましょう。
外柵のリフォーム・修理費用はどれくらい?目安について解説
外柵すべてをリフォームする場合は、以下の費用がかかります。
・石材加工費
・石材自体の費用
・基礎工事費
・外枠工事費
・まき砂利の費用
・耐震金具の費用
それぞれの費用は墓所の広さや石材店によって異なりますが、外柵を全てリフォームする場合の相場は、石材の費用を除いて30~50万円程度かかるといわれています。また、石材を交換する場合は使用する種類や産地、使用する量によっても大幅に異なるでしょう。
一方で、目地を修繕する程度なら、状態にもよりますが3~5万円程度で依頼することも可能です。特に目地は劣化しやすいため、10年程度で定期的に補修するのがよいでしょう。
また、部分的な修繕ではなく、すべて取り替えるようなリフォームをする際は、お墓全体を建て直してしまったほうが費用を抑えられる場合があります。
外柵の修理やリフォームなどを検討中の方は、それぞれのお墓の状態や要望によって大きく金額も異なるうえ、イメージを固めたり膨らませたりするためにも、まずは石材店と相談するのがよいでしょう。
外柵以外にもお墓のリフォームに関する費用を紹介している記事があるので、合わせてお読みください。
◆お墓のリフォームにかかる費用の目安について
また、リフォームするか建て直すかお悩みの方は、お墓に関する相談ができますので、こちらもご利用ください。
◆「現状のお墓」の相談
お墓のパーツの役割について理解してメンテナンスも行いましょう
外柵はお墓を支える大事なパーツです。お墓を承継した方や新たにお墓を建てる方は外柵について知っておいても損はないでしょう。
また、外柵の不具合はお墓全体の傷みにつながる可能性があります。そのため、お参りの際に年1回でもよいので、定期的にトラブルがないか確認しましょう。目地の劣化や軽度の傾きであれば早めに対応することで安価に修理できるかもしれません。
お墓参りの際に確認するべき場所をまとめた記事がありますので、こちらもご覧ください。
◆お墓参りの時に確認!お墓の点検チェックリスト
外柵の修理やリフォームは施工状況を理解している、お墓を建てた石材店に依頼するのがよいでしょう。しかし、承継したため分からない方や、忘れてしまった方、他店に依頼したい方もいらっしゃるのではないでしょうか。こちらからお近くの石材店をお探しいただけますので、ぜひご活用ください。
◆墓石店を探す 墓石店
また、石材店のご紹介も可能ですので、よろしければこちらもご利用ください。
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