お役立ちコラム お墓の色々
お役立ちコラム お墓の色々
- 供養をきわめる -
お墓参りの時に確認!お墓の点検チェックリスト
春秋のお彼岸や年末年始、お盆はお墓参りをされることが多いと思います。
お墓の清掃をする時に、あわせて行っていただきたいのが「お墓の点検」です。長い間風雨にさらされることで、お墓はダメージを受けるものですが、定期的に点検することで、良い状態を長く保ち続けることができます。また、不具合が見つかった場合でも、早期に対応することで修繕費を抑えられる場合もあります。
今回はお墓参りに行った際にご活用いただける「お墓の点検チェックリスト」をご用意いたしました。ぜひこれを見ながら、お墓のチェックを行ってみてください。
【お墓の点検チェックリスト】
墓石・外柵
□傾いていないか?
□欠けているところはないか?
□ひびは入っていないか?
□目地に割れている箇所はないか?
□汚れや黒ずみはないか?
□文字の色が落ちていないか? 汚れていないか?
□その他、気になる点はないか?
敷地の内外の様子
□土、玉砂利の量は十分にあるか?
□陥没している箇所はないか?
□雑草は生えていないか?
□その他、気になる点はないか?
墓標・墓誌・付属品
□墓標や墓誌に、割れ、欠け、キズはないか?
□墓標や墓誌の文字に、色落ち、汚れはないか?
□卒塔婆立ては壊れていないか?ぐらつきはないか?
□花筒は壊れていないか?
□香炉に、割れ、欠け、キズはないか?
□線香立てに、割れ、欠け、キズはないか?
□ろうそく立てに、割れ、欠け、キズはないか?
□水鉢に、割れ、欠け、キズはないか?
□拝石に、割れ、欠け、キズはないか?
□その他、気になる点はないか?
以上が、チェックリストとなります。
PDFでまとめたものもご用意ございます。
以下リンクよりダウンロードしてご利用ください。
「お墓の点検チェックシート」
その他、注意して見るべき細かい箇所を以下にまとめましたので、こちらも合わせてご参考にしてください。
花筒
花筒には主に「ネジ式」と「落とし込み式」があります。
ネジ式は、金属のネジで墓石に立てて固定するものです。この金属が劣化すると、折れたり、ネジが外れなくなったりすることがあります。
一方、落とし込み式は墓石に穴をつくり、花筒をストンと落とし込むものです。
どちらの方式でもステンレス製の花筒が近年は増えてきています。また古いお墓などで見られるのは、竹をかたどったプラスチック製の花筒を地面に刺して使うタイプです。このプラスチック製の花筒は、経年によりそれ自体が腐食し壊れることもあります。
香炉
香炉は竿石の目の前、中央に配置されるものです。20~30年くらい前まではコンクリート製の香炉が多く見られましたが、このタイプは雨風による劣化が顕著にあらわれます。
また、角型の香炉の上辺中央に、ひびが入ることがあります。これは、供養のために線香を多く焚いたことによる、熱が原因の1つとなっています。熱によりコンクリートが膨張し、その結果、厚みの薄い箇所にひびが出るのです。
外柵
現在は、外柵にも御影石などの硬い石材を用いていることが多いですが、古いお墓の中には、外柵にコンクリートやブロックを用いている場合があります。コンクリートやブロックは御影石と比べると劣化が早いです。
彫刻文字の塗装
御影石は耐久性が高いものですが、例えば彫刻文字に塗られた色など、石材以外の素材は劣化が比較的早いです。経年や雨水や気温の変化などにより、文字の塗装部分が剥がれることがあり、一度剥がれ始めると、どんどん広がっていきます。
墓石の目地
彫刻文字の塗装と同様に、目地に使用する素材も、経年や雨風、気温の上下による劣化の速度が比較的早いものです。目地が劣化し隙間ができると、そこから雨水や砂・ホコリ、はたまた植物や昆虫が入り込み、石材本体にも影響してきます。
お墓を点検し、不具合を見つけたり、「この状態何だか気になるな」「大丈夫かな」とご自分で判断がつかない時は、石のプロフェッショナルである石材店に相談してみましょう。
なお、お墓の修繕についてまとめた記事もありますので、ぜひご参考にしてみてください。
◆お墓のリフォームにかかる費用の目安について
お墓の点検とあわせて、定期的なお墓のお手入れも大切なことです。
「正しいお墓のお手入れ」をするために必要なものを、チェックリストとしてまとめましたので、こちらもあわせてご活用ください。
【お墓の掃除に必要なもの・チェックリスト】
□ほうき
□ちりとり
□歯ブラシ・・・墓石の彫刻部分の掃除は歯ブラシを使うと便利です
□手桶またはバケツ・・・
□タオルやスポンジ・・・硬いタワシなどで強くこすると、墓石を傷める場合があります。
□植木バサミ
□軍手など
(玉砂利を洗う場合はザルを使うと便利です)
お墓のお手入れに関する記事もご用意しています。
ぜひこちらも参考にしていただいて、美しいお墓をいつまでも保たせてくださいね。
◆お墓掃除に最適な時期はいつ?頻度はどれくらい?
◆お墓に洗剤は使えるの?水洗いでは落ちない汚れを消す方法
◆墓石の手入れに、自分でワックスがけはできるの?