お役立ちコラム お墓の色々

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- 供養をきわめる -

お墓の一番上にある竿石・棹石・仏石ってなに?お墓の構造を種類とあわせてご紹介します

墓地・墓石コラム

お墓の一番上にある竿石・棹石・仏石ってなに?お墓の構造を種類とあわせてご紹介します

お墓といえば一番上に設置された、ひときわ大きな文字が刻まれた石を想像しませんか?

一番上にある文字が刻んである石には竿石(さおいし)という名前があります。このように、普段何気なくお参りしているお墓には、さまざまなパーツがあり、それぞれに名前や意味があります。

今回は、お墓の竿石についてご紹介します。もしお墓を建てる場合は、それぞれのパーツの意味や名前を理解しているとご供養の気持ちにもつながりますし、石材店へ相談もしやすくなりますので、ぜひご参考にしてください。

お墓の一番上にある竿石・仏石の役割とは?なぜ必要なの?

竿石は棹石(さおいし)や仏石(ほとけいし)とも呼ばれます。竿石は他の石によって支えられており、その構造はデザインによって異なります。近年では和型だけでなく、洋型やオリジナルデザインのお墓を選ばれる方も増えてきました。

竿石には故人が眠っている場所の目印になったり、ご供養の気持ちを示したりする役割もあります。また、竿石が仏石と呼ばれる理由は、古来より石には不思議なパワーがあり、宗派にもよりますがご先祖様の魂(仏さん)が宿ると考えられているからです。

混同されやすい墓標・墓石・墓碑などの用語を解説しているため、こちらもご参考にしてください。
墓標とは?墓石や墓碑など、似ている言葉との違いを解説します

和型墓石の形状と竿石の関係や構造は?

和型墓石

和型墓石の竿石を支える構造は大きく分けると3つの石で構成されています。さまざまな説がありますが、上段から天、人、地を表し、それぞれに家庭円満や健康、事業の繁栄、財産の意味もあるようです。

しかし、地域によっても竿石を支える構造は異なり、3段だけでなく写真のように4段、5段の石を積み上げたものもあります。また、水鉢・花立・香炉なども、その一部として含まれる場合もあります。

それでは改めて、お墓の構造について竿石とともに紹介しますので、ぜひご覧ください。

竿石(さおいし)・棹石(さおいし)・仏石(ほとけいし)

一番高い位置にあり、縦長の形をしているものが竿石や棹石、仏石です。宗派にもよりますが仏の格である梵字を刻み、現代では主に「先祖代々之墓」や「○○家之墓」などの文字が彫り込まれています。

現代では、一般的に竿石の裏面または左側面にお墓を建てた人物を刻みます。

上蓮華(うわれんげ)・下蓮華(したれんげ・さがれんげ)

竿石の下に位置する蓮の形をした石を見ることがありますが、上向きに葉が開いている形の石が上蓮華です。台座に向かって下向きに葉が開いているものは、下蓮華といいます。

蓮華台は、故人の極楽浄土を願う気持ちを示す役割や、お墓を華やかにする役割があります。

スリン

蓮華台を簡略化し、座布団のような形にしたものをスリンと呼びます。シンプルなデザインのため、蓮華台は豪華すぎると感じる場合にお選びになる方もいます。

上台(じょうだい・うわだい)

上台(じょうだい・うわだい)は竿石の下にあるパーツです。

また、人石ともよばれ、家名や家紋、お墓を建立した人物の名前を刻むこともあります。

中台(ちゅうだい・なかだい)

中台(ちゅうだい・なかだい)は上台の下にあり、水鉢や花立と一体になっていることもあります。

芝台がないお墓では、下台(げだい・しただい)と呼ばれることもあります。

芝台(しばだい)

お墓本体の台座となる部分です。下台とも呼ばれ、1つの石で作られたもの以外にも4つの石を組み合わせて組まれた四ツ石というものもあります。

また、芝台は一番下にある石のため地石ともいいます。芝台がない場合は、中台が地石です。

洋型墓石の形状と竿石の関係とは?和型と構造が違うの?

洋型墓石

近年、選ばれることの多いデザインが洋型墓石です。洋型墓石は竿石・上台・下台の3段構造が多いです。デザインによっては2段や複数段の場合もあります。

和型墓石との違いは、全体的な高さが低めに設計されていることです。

こちらでは、洋型墓石の構造について和型墓石との違いを中心にご紹介します。

竿石

和型墓石よりも横に広い形が特徴です。和型墓石と同様に文字を彫り込みますが、好みの文字を自由に入れる方が多いです。

上台

中台を使用せず、竿石と下台のみの洋型墓石もあります。上台も竿石と同様、和型よりも横に広く、平べったい形をしています。

下台・台石

中台の下か、中台がない場合は竿石の下に設置します。下台も他の石と同様、横に広く、平べったいのが特徴です。

デザイン墓石の形状と竿石の関係とは?他のお墓と何が違うの?

デザイン墓石

墓石のデザインを完全オーダーメイドで作るお墓がデザイン墓石です。和型や洋型と異なり、お墓の構造や竿石の形も希望に合わせて作成できます。

オーダーメイドのデザイン墓石であれば、竿石の形が自由であるだけでなく、黒やグレー以外にもピンクなどの明るい色合いの石材もお選びいただけます。また、彫刻も従来のような家名ではなく「夢」や「絆」など好きな言葉を刻むことが可能です。

ただし、統一性を重んじる墓地や霊園では、デザイン墓石が建てられないところもあります。デザイン墓石をお求めの方は、石材店に建てられる場所も含めて相談するとよいでしょう。

デザイン墓石について詳しく知りたい方は、こちらもあわせてお読みください。
「お墓のデザインにこだわりたい」デザイン墓石について説明します

お墓の構造や竿石について知ることでご供養の気持ちにつなげましょう

お墓に竿石がある理由は、石には不思議なパワーがあり、宗派によっては竿石にご先祖様の魂が宿ると考えられているからです。また、故人が眠っている場所の目印になったり、ご供養の気持ちを示したりする役割もあります。

お墓のデザインは和型・洋型・デザイン墓石など、さまざまな種類があります。竿石の重要性や役目はいずれのデザインでも同様ですが、凝ったデザインにすると加工賃や製作日数が延びるため注意が必要です。

お墓のデザインを知りたい方は、こちらでご紹介しておりますので、あわせてお読みください。
お墓のデザインはどんなものがある?

お墓を建てたい方は、まず石材店に相談しましょう。こちらからお近くの石材店をお探しいただけますので、ぜひご活用ください。
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