お役立ちコラム お墓の色々

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お墓の雑草対策をしたい!防草工事の種類や費用をご紹介します

墓地・墓石コラム

お墓の雑草対策をしたい!防草工事の種類や費用をご紹介します

「お墓の雑草を毎回手で抜くのは大変」「お墓に除草剤を使うのはなんだか気が引ける」「草むしりの業者(お掃除代行サービスなど)に毎回頼むのはお金がかかる」などの悩みをお持ちの方はいらっしゃいませんか?

お墓の雑草対策は、定期的な依頼やメンテナンスが必要なため大変だと感じる方も多いのではないでしょうか。そのような方にご紹介したいのが、雑草対策に効果がある防草工事です。

今回は、防草工事の種類や、かかる費用の目安について解説します。お墓の雑草対策にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

お墓の雑草対策をするにはどうすればいいの?

お墓の雑草対策をするには、手作業で抜く方法や、除草剤を撒く方法などがあります。また、自分で行う時間がとれない方は、代行サービスを利用した雑草の対策も可能です。

しかし、どれも一時的な効果しかありません。そのため、長期間の雑草対策をしたいと考えているなら、防草工事を行うとよいでしょう。

防草工事は効果が高く、なかには永久的に草むしりの必要がなくなる工事方法もあります。お墓のお手入れに負担を感じている方は、防草工事を検討してはいかがでしょうか。

お墓で除草剤を使う際の注意点などはこちらで紹介していますので、あわせてご覧ください。
お墓にはびこる雑草は、除草剤でまとめて退治

お墓の防草工事には何がある?一番お得なのは?

防草工事とは防草シートや砂利、コンクリートなどを使った雑草対策のことです。

ここからは防草工事の種類や特徴、それぞれにかかる費用をご紹介します。ご自身に合った防草工事をお選びになるとよいでしょう。

防草シート

防草シートとは、土の上に敷くことで植物の成長に必要な光を遮断し、雑草が生えないようにするシートのことです。

費用は下記の表をご参考にしてください。

かかる費用の目安
自分で行う場合 約1,200円~
業者に頼む場合 約11,000円~

他の防草工事と比べると値段が手頃で、慣れていない方でも手軽に行えます。しかし、防草シートだけでは見た目が悪く、太陽光や風雨に直接さらされることで劣化も早くなります。そのため、上に玉砂利を敷くなど何かと併用して使用することが多いです。

また、防草シートに使われている素材・密度・厚み・環境によっては、草が突き破って出てきてしまったり、劣化してしまったりします。そのような場合は、耐久性の高い「ポリエステル」を使用した防草シートを選ぶとよいでしょう。

防草土・固まる土

防草土(固まる土)とは、水を撒くと固まる性質を持つ土のことです。雑草が生えてこようとする力よりも強く固まっているため、防草効果があります。

費用は下記の表をご参考にしてください。

かかる費用の目安
自分で行う場合 約1,000円~
業者に頼む場合 約10,000円~

主な原料が土のため、自然な見た目を再現できます。また、ホームセンターなどで簡単に手に入る点も魅力です。

しかし、厚めに施工して転圧をしっかり行わないと、強い衝撃でひび割れが起こることがあります。また、勾配を付けないと水が溜まってコケが生え、見た目が非常に悪くなる可能性もあります。長くきれいな外観を保つためにも、適切な施工を行わないといけません。一見、石材店に頼むのは高価に見えますが、慣れない方が施工するのは難しいため、プロにお任せした方が安心でしょう。

コンクリート

コンクリート工事は、雑草が生えてくる部分を全てコンクリートで埋めてしまう方法です。

費用は下記の表をご参考にしてください。

かかる費用の目安
自分で行う場合 約8,000円~
業者に頼む場合 約33,000円~

コンクリートで固めた場所は防草効果が高く、雑草が生えることがほとんどなくなるため快適です。

しかし、コンクリートだけでは見た目が冷たく感じるため、石板や玉砂利の併用が望ましいでしょう。とはいえ、コンクリートは薄いとすぐ割れる場合があったり、水はけをよくするために勾配の計算も必要であったりします。また、玉砂利を敷いた場合、雨水が入り込み、土がたまって草が生えてしまうこともあります。

さらに、コンクリート工事は墓地や霊園管理者の許可が必要です。自分で行うにしても施工費が高いこともあり、少しハードルが高い工事方法といえるでしょう。

玉砂利

玉砂利とは「化粧砂利」とも呼ばれる、丸い形の大粒の石のことです。

費用は下記の表をご参考にしてください。

かかる費用の目安
自分で行う場合 約2,000円~
業者に頼む場合 約5,500円~

白や黒、緑など色のバリエーションがあるため、お墓の雰囲気に合わせて玉砂利の種類を選択できます。玉砂利だけでも美しいですが、隙間から草が生えてきます。そのため、固まる土や防草シートなどに玉砂利をプラスする形で用いるのがよいでしょう。

お墓の面積によって使用する玉砂利の量が変わるため、費用も変動します。広いお墓の場合は大量の玉砂利が必要になる可能性があるため、注意が必要です。

玉砂利についてはこちらの記事でも詳しくご説明していますので、あわせてお読みください。
墓地の周囲を彩る「砂利」について

板石を張る(貼る)

板石とは、その名の通り板状の石のことです。

石の種類はさまざまあり、グレードによって値段が変わります。お墓に合わせて石を削る作業があるため、個人での施工は困難です。

費用は下記の表をご参考にしてください。

かかる費用の目安
自分で行う場合 個人での施工は困難
業者に頼む場合 約50,000円~

板石を張ったお墓の仕上がりは美しく、高級感があります。また、雑草が半永久的に生えてこない工法でもあります。このようにデザイン性が高く、メンテナンスがしやすい点がメリットです。

板石を張るのは値段が高い傾向にありますが、きれいな状態が長続きするため、お墓を継承していくことを考えれば高過ぎるとも言い切れないでしょう。

板石を張るメリットやデメリットはこちらの記事で紹介しているので、あわせてお読みください。
お墓のリフォーム〜板石張り(石貼り)のメリット・デメリットを解説

防草工事をしたのに雑草が生えてくる場合の対処方法

過去に防草工事をしたにもかかわらず、また雑草が生えてくることがあります。そのようなときは、樹脂施工という方法もあります。

樹脂施工とは、コンクリートで防草工事をしたあと、樹脂を混ぜた砂利を敷き詰めて固める方法です。樹脂接着砂利とよばれ、砂利を敷いたような見た目が美しく人気があります。また、柔軟性が高く、強い衝撃を受けてもひび割れしにくい性質を持っています。

ただし、施工を自分で行うのは難しいため、業者に依頼するのが無難でしょう。

適切な防草工事を行い、お墓の景観を保ちましょう

防草工事を行えば、お墓の雑草対策をする手間が減り、景観を美しく保つことができます。防草の効果や工事費用を見比べながら、希望に合った防草工事をお選びになるのがよいでしょう。

防草工事は個人で行うこともできますが、専門の知識や技術が必要な工事ばかりです。安易に個人で施工してしまうと、取り返しのつかないことになるかもしれません。事前に、専門業者に相談するのがよいでしょう。

また、工事はホームセンターや土木業者にも頼めますが、お墓の専門家である石材店に頼めば、お墓全体の状態を確認して、修繕すべき箇所も提案してくれるかもしれません。ついでにお墓全体のメンテナンスをするのはいかがでしょうか?

とはいえ、お墓を建てた石材店が分からない方や、忘れてしまった方、他店に依頼したい方もいらっしゃるのではないでしょうか。こちらからお近くの石材店をお探しいただけますので、ぜひご活用ください。
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