お役立ちコラム お墓の色々

お役立ちコラム お墓の色々

- 供養をきわめる -

お彼岸の常識大人として外せないマナーとは

葬祭基礎知識

お彼岸の常識大人として外せないマナーとは

春と秋のお彼岸、あなたはどのようにして過ごしていますか?お彼岸というとお墓参りに行く日、という漠然としたイメージを持ちながらも、正しい過ごし方やマナーは分からないという方もいるでしょう。お彼岸は、故人を偲ぶ大切な時間です。今回は、お彼岸についての基礎知識と、大人として外せないお彼岸のマナーについて解説していきます。

お彼岸のお墓参りに行く際のマナー

まずは、お彼岸についての基礎知識、およびお墓参りに行く際の基本的なマナーについてご紹介します。お参りの仕方や、服装についてもあわせてご紹介します。

お墓参りの時期(春/秋)

お彼岸とは、春分の日を中日として前後3日間、合計7日間をいいます。また秋のお彼岸とは、秋分の日を中日として前後3日間、合計7日間をいいます。春と秋のお彼岸には、お墓参りに行くのが一般的です。中日またはお彼岸の間などに出かけましょう。なお、一般的には春と秋のお彼岸、お盆、年末年始、命日、月命日などにお墓参りに行くことが多いですが、お墓参りは基本的にいつ行っても良いことになっています。なかには、お墓が近隣にあり、毎日お墓参りをしているという家庭もあります。特別なことがない時でも、思い立ったら行く、というのがおすすめです。

お墓参りにいくときの服装

法事でお墓に行く場合は、喪服または黒いスーツ、ワンピースなどで臨むのが一般的ですが、普段のお墓参りの服装には決まりはなく、基本的には普段着で良いとされています。ジーンズ、Tシャツといったラフな格好でも構いませんが、派手な色のものや肩の出ているもの、毛皮などは避けたほうが良いでしょう。お墓参りは、お墓の掃除や雑草抜きをする機会でもあるため、掃除をしやすい動きやすい服装がおすすめです。

手土産やお供えについてのマナー

お彼岸の手土産やお供えは何が良いのか、迷うことはありませんか?手土産やお供えの習慣は地域や家庭によって異なりますが、ここでは一般的なお彼岸の手土産(お供え物)をご紹介します。下記の手土産に加え、お線香も忘れずに用意しましょう。

春のお彼岸の手土産(お供え物)

お彼岸の手土産(お供え物)は、3,000円から5,000円前後で用意するのが一般的です。春のお彼岸といえば「ぼたもち」ですが、「ぼたもち」は用意されている可能性が高いため、手土産として持って行く場合は他のものを選びましょう。一般的にはお菓子や果物、お花などをお供えすることが多いですが、故人の好みや習慣などがわかる場合はそれに合わせ、のしは「御供」または「御仏前」で用意します。お菓子を選ぶ場合は、個包装になっていて日持ちするものが喜ばれるでしょう。

秋のお彼岸の手土産(お供え物)

秋のお彼岸といえば「おはぎ」ですが、「おはぎ」も同様に用意されている可能性が高いため、他のものを選ぶのがおすすめです。春のお彼岸と同じく、お菓子や果物、お花などを用意するのが一般的です。

お花と添えるメッセージについて

お彼岸にお供えの花を贈る場合は、白や淡い色のものを選びます。御仏壇やお墓にお供えするお花というと菊などの仏花のイメージがありますが、特に仏花にこだわる必要はありません。御仏壇に供える用途で贈る場合は、生ける必要のないアレンジメントもおすすめです。価格は3,000円から5,000円程度で用意し、宅配で贈る場合は彼岸の入りまでに届くように手配しましょう。メッセージカードは、つけてもつけなくても構いません。なお、お墓に供える用途で贈る場合は、一対で用意するのが一般的です。

お彼岸法要、彼岸会でのマナー

お彼岸には、お寺でお彼岸法要や彼岸会が行われます。お彼岸法要・彼岸会とは、お彼岸の時期に合同で行う法要です。そのお寺の檀家や、お墓を持っている人々が一同に集まって供養するもので、お寺の本堂などで執り行われることが多いです。なお、僧侶に自宅に来てもらって個別に法要を行うことも可能です。

お彼岸法要や彼岸会に参加する際の服装は、男性は黒やダーク系のスーツ、女性は暗い色のワンピースなどが望ましいでしょう。喪服でなくても構いませんが、ある程度きちんとした服装で出かけましょう。また、お彼岸法要や彼岸会では、お布施を用意します。合同のお彼岸法要に参加する場合は、お布施として3,000円から10,000円程度包み、自宅に来てもらう場合は、30,000円から50,000円程度を包みます。さらに、お車代として3,000円から5,000円を用意しましょう。

故人が亡くなって、四十九日を過ぎてから最初に迎えるお彼岸を、初彼岸といいます。初彼岸に何をすれば良いのか迷う方もいるかもしれませんが、初彼岸も一般のお彼岸と同じように過ごすのが一般的です。ただし特別に自宅で法要を営む場合は、招く側の服装は喪服が望ましいでしょう。

まとめ

お彼岸で最も大切なのは、故人を偲ぶ気持ちです。参加する親戚などに気持ちよく過ごしてもらうためにも、ぜひ上記を参考にしてお彼岸を迎えてください。