お役立ちコラム お墓の色々

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粗供養の意味、品物やお返しについて解説

供養・埋葬・風習コラム

粗供養の意味、品物やお返しについて解説

葬儀や法要後に必要となる粗供養。習慣としてなんとなく知っていても、粗供養の持つ意味や、地域差、粗供養を贈る際のマナーなどの詳しいことはよくわからないという方も多いのではないでしょうか。来てくださった弔問客にお礼をし、故人をきちんと供養するためにも、葬儀や法要に関することは正しいマナーで対応することが重要です。ここでは、粗供養の意味やマナーについて解説していきます。

粗供養とは

粗供養(そくよう)とは、葬儀や法要、法事に参列してくださった方や、お香典へのお礼として贈る品物のことをいいます。主に関西地方で多く使われる言葉で、香典返しの表書きとして使われています。関東地方を中心に東日本で使われる「志」とほぼ同じようにして使われます。

粗供養とあわせてよく使われる言葉に、満中陰志があります。粗供養と満中陰志は混同して使われがちですが、お渡しするタイミングによって使い分けられています。満中陰とは四十九日の忌明けのことをいい、満中陰志は、四十九日法要後、忌明けにお渡しするものをいいます。つまり、四十九日の忌明けに贈るものが満中陰志、それ以外のタイミングで贈るのが粗供養という使い分けが一般的ですが、言葉の使い方は地域によって異なるため、事前に確認しておくことをおすすめします。

粗供養にふさわしい品物と相場

粗供養としてお渡しする品物は、後に残らない、いわゆる消えものが良いとされており、お茶、海苔、コーヒー、お菓子、乾麺、調味料、洗剤など、日常的に使う食品や消耗品などが多く選ばれています。消耗品以外ではタオルやハンカチなどの日用品が贈られることもあります。また近年は、受け取った方が好みに合ったものを選べるカタログギフトが贈られるケースも増えています。なお、肉や魚などの生物は粗供養としてお渡しする品には適していないため、避けるのがマナーです。また、お酒は祝儀として用いられるものなので、不祝儀には適していません。

では、粗供養としてお渡しする品物の相場はいくら位なのでしょうか。会葬御礼品としてお渡しする場合には、持ち帰る際にかさばらないような小さなものを用意するのが一般的。金額は500円~1,000円程度が相場で、たとえば、お茶、海苔、コーヒーなどが選ばれています。対して香典返しとしての粗供養の場合は、いただいた香典の1/3~1/2が一般的な金額と言われています。具体的な目安としては3,000円~5,000円程度とされており、たとえば、お茶やコーヒー、お菓子などの食品のほか、洗剤、カタログギフトなどがよく選ばれます。持ち帰りを考えて、なるべく軽いものを選ぶのが良いでしょう。なお、高額な香典をいただいた場合には、必ずしも1/3~1/2の金額を守る必要はありません。また、法事などの際の粗供養も同様です。

粗供養の表書き

粗供養には、一度きりにしたいという意味を込め、結びきりの水引が使用されます。のしの表書きは、下側には法要の施主の名字またはフルネームを記載しますが、上側は地域によって異なります。地域別に広く使われている表書きの書き方をご紹介しますので、参考にしてみてください。なお、ここに挙げたもの以外が使われることもありますので、確認のうえ準備しましょう。

東日本

会葬御礼品には、「御会葬御礼」「志」を用います。葬儀当日の香典返しや、四十九日法要の香典返しは「志」、四十九日の忌明けに贈る場合は、「志」または「忌明志」と書いてお渡しします。

関西地域(大阪・奈良・兵庫)

地域により異なりますが、会葬御礼品には、「御会葬御礼」「粗供養」を用います。葬儀当日の香典返しや、四十九日法要の香典返しは「粗供養」、四十九日の忌明けに贈る場合は、「満中陰志」と書いてお渡しします。

西日本(愛知・京都等)

会葬御礼品、葬儀当日の香典返し、四十九日法要、四十九日の忌明けなど、すべてに「粗供養」と書いてお渡しします。

一周忌、三回忌など年忌で違うマナー

一周忌、三回忌、七回忌など、故人が亡くなってから決まった年数ごとに法事が営まれます。元来、命日に集まって供養をするものではありますが、今は集まりやすい週末などに行われるのが一般的です。法事でも、参列やお供えへのお返しとして粗供養をお渡ししますが、年忌によって水引を使い分けることがあるので注意が必要です。一周忌までは黒白か双銀の水引を使用し、三回忌以降は青白か黄白の水引を使用します。わからない場合は、準備の際にお店で伝えれば正しい水引で用意してもらうことができるでしょう。

まとめ

粗供養の意味、贈る品物やマナーについて解説しました。葬儀や法事などのマナーは地域によって異なる場合が多いですが、粗供養として贈る品物はそれほど変わりません。一緒に供養をしてくださったお礼として、相手の方に合ったものを選ぶと良いでしょう。一方、粗供養の表書きは地域によって違いがあるため、間違えないよう注意が必要です。その他にも地域によっても違ってくる常識やマナーがありますので、上記を参考に、失礼がないようにしましょう。