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生まれの干支で決まる「守り本尊」あなたを守護してくれる仏様とは

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生まれの干支で決まる「守り本尊」あなたを守護してくれる仏様とは

仏教における「守り本尊」をご存じですか?もし「守り本尊」を知らなくても、千手観音菩薩や不動明王といった仏様を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。

守り本尊は私たちの生まれた干支とも深く関係し、守護や御利益のある尊い存在とされています。守護を期待して、守り本尊の像や掛け軸を仏壇や床の間に飾ったり、お守りとして持ち歩いたりする風習もあります。

この記事では、守り本尊の由来や御利益について詳しく解説。干支でご自身の守り本尊がわかるので、ぜひ参考にしてください。

守り本尊とは

守り本尊は、私たちの身を守ってくれる存在として、昔から信仰の対象とされ、仏像や仏画などで表現されてきました。全部で8体の本尊が存在し、それぞれが持つ御真言を唱える事で、諸願成就や御利益があるとされています。

御真言とは

御真言とは、サンスクリット語でマントラと呼ばれる言葉です。「真実の言葉、秘密の言葉」を意味し、直接仏様に話しかける神秘的な呪文のように考えられています。各守護仏の真言については、後ほど紹介するので参考にしてください。

日本では、サンスクリット語を梵語とよんでおり、梵語を書き写す際に梵字を使用します。奈良時代に日本に伝来し、「神の文字」として考えられていました。梵字であらわされた短い語句(音節)が真言、1文字であらわすのが梵字もしくは種子字(種子)です。

梵字については、こちらの記事で詳しく紹介しております。
梵字とは?お墓で見かける理由
梵字の持つ力とは?意味や神仏を示す梵字を宗派別・ご利益別にご紹介します

生まれた干支に応じた守護仏

守り本尊は、生まれ年の干支に応じて守護する仏が決まっています。私たちが生まれてから死ぬまで守ってくれる仏様として、厄除けや開運の守護仏として古くから信仰されてきました。

八尊仏ともいわれ、それぞれが干支と対応しています。それが下記のとおりです。

千手観音菩薩(せんじゅかんのんぼさつ)
丑・寅 虚空蔵菩薩(こくぞうぼさつ)
文殊菩薩(もんじゅぼさつ)
辰・巳 普賢菩薩(ふげんぼさつ)
勢至菩薩(せいしぼさつ)
未・申 大日如来(だいにちにょらい)
不動明王(ふどうみょうおう)
戌・亥 阿弥陀如来(あみだにょらい)

自分の守護となる仏様が祀られている寺院が全国にあるので、近場で探してみるのもおすすめです。

始まりは平安末期から鎌倉初期

守り本尊は、中国の密教から影響を受け、もとは真言を記した紙片を護符として身に付ける習慣から念持仏となったものです。その後、陰陽道と合わさって、生まれ年の十二支と出生日の三十日秘仏などで定められました。信仰が始まった時期は、平安末期から鎌倉初期だといわれています。

守り本尊にちなんだ縁日や霊場もある

全国には本尊や守護本尊が祭られている霊場があります。日本各地に干支参り霊場もありますが、知っている人は少ないかもしれません。自分の守護仏の縁日にお参りすると願い事がかなうともいわれています。縁日は、寺院の境内に露天商や屋台が並ぶお祭りのイメージが強いかもしれませんが、本来は特定の神仏に縁のある日です。神仏ごとに縁日が決まっており、祭典や供養が行われます。

八尊仏とは

干支に応じた守り本尊について詳しく見ていきましょう。御真言、種子、御利益、縁日なども紹介いたします。

子:千手観音菩薩(せんじゅかんのんぼさつ)

千手千眼観自在菩薩ともいい、観世音菩薩があまねく一切衆生(=この世に命のあるすべてのもの、とくに人間)を救うため、千の手と千の目を得たいと誓って得た姿をあらわしています。さまざまな願いを叶え、一切の苦悩から救い出してくれる仏様ともいわれています。

御真言 オン バザラ ダラマ キリク ソワカ
種子
御利益 開運・諸願成就
縁日 毎月18日

丑・寅:虚空蔵菩薩(こくぞうぼさつ)

「虚空蔵」とは、無量の智慧と福徳をそなえているという意味。虚空(大空、宇宙)のように広大無辺な徳や知力を持つといわれ、記憶力向上・厄除け・疾病回復に御利益がある仏様として奈良時代から庶民に厚く信仰されています。

御真言 ノウボウ アキャシャキャラバヤ オンアリキャ マリボリ ソワカ
種子
御利益 記憶力増進・商売繁盛
縁日 毎月13日

卯:文殊菩薩(もんじゅぼさつ)

正式名称は文殊師利菩薩(もんじゅしりぼさつ)。三人寄れば文殊の知恵と云わるように、知恵を司る仏様です。困難を解決する知恵を授けて下さり、五智の剣で苦労や災難を断ち切ってくれます。釈迦に付いて出家したといわれ、仏典結集に参加した知恵者で菩薩の域に達したといわれています。

御真言 オン アラハシャ ノウ
種子
御利益 智慧明瞭、学業成就
縁日 毎月25日

辰・巳:普賢菩薩(ふげんぼさつ)

慈悲と理知で人々を救う賢者。「女人成仏」を説く法華経に登場し、女性からの信仰が厚い仏様です。増益・長寿を授けてくれ、白象に乗って東方より法華経の信者を護るためにやってくるといわれています。

御真言 オン サンマヤ サトバン
種子
御利益 息災延命・女性守護・幸福増益
縁日 毎月24日

午:勢至菩薩(せいしぼさつ)

智慧の光で現世のすべてを照らし、邪気を払い、進路を開いてくれるといわれています。苦難から救済し、福徳・長寿を授けてくれる仏様です。阿弥陀如来の右脇侍として観音菩薩とともに三尊であらわされ、独尊で祀られることはほとんどありません。

御真言 オン サンザンザンサク ソワカ
種子
御利益 智慧明瞭・家内安全、除災招福
縁日 毎月23日

未・申:大日如来(だいにちにょらい)

大日とは「大いなる日輪」を意味し、太陽を司る毘盧舎那如来がさらに進化した仏。宇宙の真理を現し、諸物の王者として君臨するといわれています。すべての命あるものは大日如来から生まれ、災厄苦難を除き、将来への道が明るく開けるよう福徳と長寿を授けてくれます。

御真言 オン アビラウンケン バサラ ダドバン
種子
御利益 家運上昇・厄除け・安産・転嫁招福
縁日 毎月28日

酉:不動明王(ふどうみょうおう)

全ての災難苦難を除き、事故や災いから身を守ってくれる仏様といわれています。不動明王の起源はインド神話のシヴァ神とされ、サンスクリット語の「アチャラ(動かない)ナータ(守護者)」から不動明王と訳されました。大日如来の化身ともいわれ、五大明王の中心でもあります。顔は激しい怒りを表現しており、口からは牙がむき出しといった激しい表情です。

御真言 ノウマク サンマンダ バザラダンセンダ マカロシャダ ソワタヤ ウンタラタカンマン
種子
御利益 除災招福・悪因消滅・必勝祈願
縁日 毎月28日

戌・亥:阿弥陀如来(あみだにょらい)

阿弥陀如来への信仰は、平安時代後期に貴族から広まりました。御利益により、死後は極楽浄土に往来できるとされています。別名である無量寿如来からもわかるように、無限の慈悲心を持ち、一切の苦難厄難から開放してくれます。長寿の御利益もくださる仏様です。

御真言 オン アミリタ テイセイ カラ ウン
種子
御利益 延命長寿・極楽往生、現世の利益
縁日 毎月15日

まとめ

守り本尊は、生まれた干支で決まる守護仏です。一生を守ってくださる仏様ですから、縁日を意識してお参りしたり、自分の守り本尊のお守りを手に入れたりなどしてはどうでしょうか。

ご先祖様が眠っている寺院墓地もご本尊とする仏様がいらっしゃるはずですから、一度調べてみてはいかがでしょう。これからお墓を建てる場合は、本尊の近くで供養できる寺院墓地を検討してみるのもよいでしょう。全国のおすすめの霊園や墓地は、当サイトの「墓地・霊園をさがす」から探せます。ぜひ参考にしてください。
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