お役立ちコラム お墓の色々
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年末年始におすすめ!お正月についてわかる絵本5冊を紹介

新しい年を迎えるお正月は、昔から一年の大切な節目として親しまれてきました。初詣の準備やおせちの盛り付け、年始のあいさつなど、普段とは違う行事が続き、家の中もどこか特別な空気に包まれます。
華やかな行事に目が向きがちなお正月ですが、この時期だからこそ、行事を楽しむだけでなく、子供たちに伝統文化に触れる機会をつくりたいと考える人も多いのではないでしょうか。
近年は正月行事を簡略化する家庭も増え、昔ながらの風習をそのまま伝えるのが難しいと感じる場面もあります。そんなときは、子どもと一緒にお正月をテーマにした絵本を読むことで、門松や鏡餅、干支などの意味を楽しく知ることができます。
そこで今回は、お正月の風景や行事をわかりやすく描いた、親子で楽しめるおすすめの絵本5冊を紹介します。
伝統的なお正月に関する絵本
お正月をテーマにした絵本なら、初詣や鏡もち、干支の動物といった、お正月ならではの行事や風習に自然とふれることができます。近年では家庭で体験する機会が少なくなった昔ながらのお正月準備や過ごし方も、絵本の世界を通して追体験できるのが魅力です。
ページをめくるたびに聞こえてきそうな神社の参道のざわめきや、きりりとした冬の空気、真っ白なお餅の輝き。子供にとって新しい発見があるのはもちろん、大人も「そういえば子どものころはこんなふうにお正月を迎えていたな」と懐かしい気持ちになるはずです。
親子で絵本を開けば、まるでお正月の風景の中へ一緒に小さな旅に出かけるようなひととき。
読んだあと、そのままお正月飾りを準備したり、神社へお参りに出かけてみたりと、実際の体験につなげられるのも絵本のよさです。ぜひ家族みんなで、季節の行事を楽しむきっかけにしてみてはいかがでしょうか。
あけましておめでとう
作:中川 ひろたか 絵:村上 康成
「あけましておめでとう」は、お正月のイベントの一つ一つが子どもの視点でやさしく描かれている絵本です。繰り返される「あけましておめでとう」という言葉を自然と口にしていたり、文章の最後を締めくくる「だからあけましておめでとう」という言葉と、お正月あるある。大人から見ると何気ない風景でも、お正月って特別なイベントだったんだなと再認識できるような絵本になっています。
しめかざり
作・絵: 森 須磨子
「しめかざり」は、私たちが毎年なんとなく飾っているしめ飾りに、どんな意味や願いが込められているのかや縄の編み方、しめかざりの不思議、地域によってのしめかざりの違いなどが丁寧に描かれていて、読み進めるほど「今年も大切に飾りたい」、「うちにも飾ってみたい」という気持ちが自然と湧いてきます。絵の温かさも相まって、お正月を迎えるワクワク感と、伝統に対するありがたさを改めて感じられる一冊です。
日本の年中行事(1月・2月)
著:深光 富士男 監修:竹内 誠
「日本の年中行事(1月・2月)」は、お正月から節分までの行事を、季節の移ろいとともに丁寧に紹介してくれる絵本です。新暦と旧暦の違いから十二支の意味など、知っているつもりの風習でも、その意味や由来を改めて知ることができます。また初詣の作法や年賀状をなぜ出すのか、鏡餅の飾りの意味なども描かれているので、大人が読んでもタメになる一冊です。この絵本を読むことで「どう過ごすか」だけでなく「なぜそうするのか」が自然と理解できる一冊です。
おしょうがつのかみさま
作: おくはら ゆめ
「おしょうがつのかみさま」は、家じゅうをきれいに整えて神様を迎えるワクワク感が、とてもやさしい文章で描かれた絵本です。毎年姿を変えてやってくる“お正月の神さま”が、今年はかわいらしい姿で現れるところに思わず笑顔になります。のんびりした空気の中で、みんながお餅をついたり、たこあげをしたりと、お正月ならではの楽しさがあふれていて、読んでいるだけであの頃の賑やかな年始を思い出すことができるでしょう。お正月の温かさを改めて感じさせてくれる一冊です。
おもちのきもち
作: かがくい ひろし
「おもちのきもち」は、いつも静かに床の間に飾られている鏡もちの気もちを描いた絵本です。ぺったんぺったん叩かれ、伸ばされ、ちぎられ、最後には食べられてしまうかもしれない不安を抱える姿は、思わず同情してしまいますが、まさか逃げ出してしまうとは想像もつかず、後半はクスッと笑える展開です。家族でお正月の鏡もちを見ると、このおもちは一体どんなことを考えてるんだろう?と考えてしまうかもしれません。
まとめ
今回紹介した5冊の絵本を読んでいると、家族みんなでお正月飾りを整えたり、初詣の準備をしたりと、新年を迎える時間をもっと大切にしたくなるはずです。読み終わったあとには、ぜひ親子でお正月ならではの行事を体験してみてはいかがでしょうか。
また、絵本の中には、お正月の神様を迎えるために門松を立てたり、鏡もちを飾ったりする場面が多く登場します。こうした伝統的な風習は、実際に体験してみることでより深く心に残るもの。もしまだ準備をしていないなら、絵本を参考にしながら家族で飾り付けを楽しむのもおすすめです。
さらに、三が日に聞こえてくる神社のにぎわいや、お正月ならではのゆったりとした雰囲気も、絵本を読むことであらためて魅力に気づかされます。初詣に訪れてみれば、漂うお線香の香りや境内の清らかな空気が、「ああ、新しい一年が始まるんだ」という特別な気持ちを運んでくれるでしょう。
こうしたひとつひとつの体験は、子どもにとってきっと忘れられない思い出になります。絵本で広がった世界を、実際のお正月で味わってみませんか。
ご先祖様にも新年のごあいさつができたら、心温まるお正月を過ごせるかもしれませんね。
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