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お寺でヨガ教室?ヨガと仏教の関係とは?禅との関係も解説

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お寺でヨガ教室?ヨガと仏教の関係とは?禅との関係も解説

今、ヨガ教室を開くお寺がたくさんあることをご存知でしょうか?
確かにお寺なら、毎日の忙しさを忘れてヨガに集中できそうですね。

しかし、なぜお寺でのヨガが流行しているのでしょうか。
実は、仏教とヨガには深い関わりがあるのです。お寺と聞くと座禅のイメージがある人もいると思いますが、禅もまたヨガと関わっています。
そこで今回は仏教とヨガ、禅の関係や歴史について解説します。

そもそもヨガとは

ヨガとは、ポーズをとる、呼吸や姿勢を整えるといった手段で心を安定させる方法のことです。

ヨガの目的

ヨガの目的は安定した心を作り、苦痛からの解放を目指すことです。

もともとヨガという言葉にはサンスクリット語で、つなぐ、結ぶといった意味があります。
ヨガを通して心と体をつなぎ、心が安定した状態を目指すのです。

現代では体の調子を整えるエクササイズというイメージを持つ人も多いかもしれませんが、本来のヨガは瞑想することを指していました。
しかし動かずに瞑想だけをしていると体の痛みが出てくるため、それらを解消する方法としてポーズが生まれました。

本来のヨガは、何かに悩んだり執着したりして苦しんだとき、瞑想して自分の内側を見つめ、苦しみからの脱却を目指すものです。

ヨガの起源

ヨガの始まりは正確にはわかっていませんが、約4500年前のインダス文明が起源ではないかと考えられています。
それから時が流れ、約2600年前、ウパニシャッドと呼ばれる奥義書によって、現代まで伝わるヨガの思想が成立したと言われています。

仏教の開祖であるお釈迦様が生まれたのが約2500年前ですから、仏教が生まれるよりも前からヨガは存在していました。

その後、ヨガは伝統的なインド医学を取り入れ、約1500年かけて現在の呼吸と姿勢を連動させる形になっていったようです。

ヨガと仏教の関係

約2500年前、お釈迦様が生きた時代にもヨガは行われていました。お釈迦様も、ヨガの瞑想を修行として実践していたようです。

お釈迦様は35歳のとき、菩提樹の下で座禅を組み、瞑想を行いました。そして悟りを開き、仏教が誕生したのです。

お釈迦様が悟りを開くまでの出来事については、下記の記事で詳しく解説しています。
成道会(じょうどうえ)とは?仏教誕生のきっかけとなった日について解説

後の時代には、ヨガは禅という形で、仏教の修行に取り入れられました。

禅とは

禅とは姿勢や呼吸を正し、精神を統一する仏教の修行です。

ヨガが仏教の修行に取り入れられ、禅が生まれました。座って行う座禅が有名ですが、立ったまま行う立禅(りつぜん)もあります。

禅は、もともと禅那(ぜんな)という呼び方をしていました。
禅那の語源は、サンスクリット語のディヤーナです。ディヤーナには、瞑想、心が動揺しない状態という意味があります。
この禅那を省略して、禅と呼ぶようになりました。禅定(ぜんじょう)と呼ぶこともあります。

禅の目的

禅はさまざまな欲や雑念を捨て、心を無にすることを目指しています。そのために座禅を組み、正しい姿勢で呼吸を行い、心と体の状態を整えます。
こうして見ると、ヨガの目的と似ている部分があると感じませんか。

ただし、宗派によって禅の解釈は異なります。

例えば、禅を大切にする曹洞宗(そうとうしゅう)では、何かの目的があって座禅をするわけではない、と伝えています。
座禅を行って悟りを開くことを目指すのではなく、座禅をしている状態そのものが悟りを開いた仏の姿である、と解釈しているのです。

禅を大切にする宗派とは?

仏教の修行には、禅以外にも、読経や写経などさまざまなものがあり、何を重視するかは宗派によって異なります。
臨済宗(りんざいしゅう)、曹洞宗、黄檗宗(おうばくしゅう)は禅を重視しており、一般的に禅宗と呼ぶこともあります。

禅宗では、言葉では仏の教えは伝え切れないとする「不立文字(ふりゅうもんじ)」、言葉での教え以外に別で伝わるものがあるとする「教外別伝(きょうげべつでん)」という考え方が重要視されています。
お経を通して学ぶよりも、お釈迦様のように実際に座禅を組んで瞑想することを重視しているのです。

日本の各宗派の違いは下記の記事で解説しています。
宗派によるお墓の違い一覧

ヨガで心身をよい状態に整えませんか

ヨガも禅も、心を落ち着かせ、安定させることを大事にしています。
そういった理由から、特に禅宗のお寺で、積極的にヨガの教室が開かれているのです。

日常の中で心が落ち着かないと感じたら、ヨガで心と体をよい状態にすることを目指してみてはいかがでしょうか。
座禅教室を開いているお寺もあるため、実際に座禅を組んでみるのもよいでしょう。

迷いがあるときや、忙しい日々を離れて自分を見つめ直したいときには、お墓参りに行くのもおすすめです。

ご先祖様に感謝を伝え、話しかけてみることで心が落ち着き、気持ちが固まったり、ご先祖様の手助けを得られたりするかもしれません。

お墓参りに行って、どんな気持ちで手を合わせればいいかわからないときは、以下の記事を参考にしてみてください。

お墓参りでお願いごとをするのはNG?~歴史、宗派、マナーから考察~

この機会に、お墓参りの基本もおさらいしておくと安心です。

お墓参りの基本や作法をあらためて押さえておきましょう