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お墓参りの花の種類は何を選べばいい?選び方とマナーを解説

年齢を重ね、お墓参りに行く機会が増えると「お墓参りのお供えにはどんな花を選べばいいのだろう?」と悩むことはありませんか?特に、これまでは親や親族に任せきりだったような場合、いざ自分で準備するとなると、決まりや避けるべき花があるのか気になりますよね。
お墓にお供えする花(仏花)に、絶対にこうしなければならないという厳密なルールは決められていません。基本となる定番の花や選び方のポイントを押さえておけば、初めての方でも安心して素敵な花を用意できます。
この記事では、お墓参りによく選ばれる花の種類から、長持ちさせるコツ、避けたほうがよいとされる花の種類、お参り後のマナーまでわかりやすく解説します。
お墓参りにおすすめの花の種類
お墓にお供えする花(仏花)を選ぶときは、長持ちすることや、お参りをする際に扱いやすいことが大切です。まずは、お墓参りで定番として親しまれている花の種類を見ていきましょう。
菊はお墓参りの定番として選ばれやすい
お墓参りの花として最もよく見かけるのが「菊」です。菊が仏花として親しまれている大きな理由は、花もちが非常に良く、長期間きれいな状態を保ちやすい点にあります。また、邪気を払う縁起の良い花として扱われてきたことも大きなポイントです。
菊は白や黄、紫、ピンクなど色の種類も豊富です。一輪の大輪菊だけでなく、小ぶりの「スプレー菊」などを混ぜると一気に華やかになります。日持ちがして手に入りやすいため、花選びに慣れていない初心者の方にも最もおすすめの選択肢です。
カーネーションやユリなども選択肢
菊以外にも、墓参りに適した花はたくさんあります。よく選ばれる代表的な花と特徴は以下の通りです。
カーネーション:母の日のイメージが強い花ですが、仏花としてもよく選ばれます。花もちが良く、色のバリエーションも豊富なので、墓前を色鮮やかに彩りたいときにぴったりです。
ユリ:一輪あるだけで非常に豪華で、上品な雰囲気になります。花粉が落ちると墓石に色がつき、落ちない場合があるため、花粉のついた雄蕊(おしべ)は摘み取っておきましょう。
リンドウ(秋)やトルコキキョウ(夏):はっきりした青色・紫色が差し色にぴったりです。季節感も演出できるため、お盆やお彼岸の時期にとても人気があります。
これらの花を菊と組み合わせることで、まとまりのある綺麗な花に仕上がります。
故人が好きだった花をお供えしてもいい?
「定番の仏花ではなく、故人が生前好きだった花をお供えしたい」と考える方も多いでしょう。
もちろん故人の好みの花をお供えすることは、とても素晴らしい供養になります。
ただし、ご親族や地域によっては「伝統的な仏花を飾るべき」と考える場合もあります。そのような時は、定番の菊などをベースにしつつ、ワンポイントとして故人が好きだった花を1〜2本差し込むスタイルがおすすめです。周りの意見や地域の慣習にも配慮しながら、気持ちを込めて選ぶと良いでしょう。
今はお墓に花をお供えするのが当たり前になっていますが、その理由を知りたい方はこちらで詳しく解説しています。
お墓参りの花を選ぶときのポイント
お墓にお供えする花を購入する際、具体的にどのような視点で選べば良いのか、長持ちさせる工夫や色・本数などの基本マナーをまとめました。
長持ちしやすい花を選ぶ
お墓は基本的に屋外にあり、直射日光や風雨、寒暖の影響などにさらされます。そのため、傷みにくく長持ちする花を選ぶことが大切です。
水があがりやすい(茎から水を吸い上げやすい)花や、茎がしっかりしていて倒れにくいものを選ぶと安心です。
花の色や本数に決まりはある?
仏花は白色を基調とし、他の色をなるべく入れないという話を聞いたことがある方もいるかもしれません。しかしそれは四十九日法要より前に言われることであり、お墓参りをするのは四十九日を過ぎて、納骨が済んだ後になるため白色でないといけないということはありません。
お墓参りの際の仏花の色合いは、地域差はありますが一般的に「3色」または「5色」で構成されます。
3色の場合:白・黄・紫
5色の場合:白・黄・紫・赤・ピンクなど
また、飾る本数は左右の花立てに「3本・5本・7本」といった奇数で揃えるのが一般的とされています。奇数は「割れない数」として縁起が良いと考えられているためです。
ただし、「絶対にこの色・本数でなければならない」という厳しいルールがあるわけではありません。近年では宗派や家庭ごとのこだわりも柔軟になってきていますので、基本の考え方として覚えておく程度で問題ありません。
スーパーや花屋では何を買えばいい?
普段のお買い物のついでに準備したい場合は、スーパーやホームセンターの生花コーナーで販売されている「仏花セット」を利用するのが最も手軽です。あらかじめバランス良く組み合わされており、そのままお墓の花立てに挿せるサイズに調整されています。価格相場も1束500円〜1,000円程度とお手頃です。
自分で組み合わせて買いたい場合や、少し特別な花にしたい場合は、お花屋さんで相談してみましょう。「お墓参り用で、予算は◯◯円くらいで」と伝えると、季節に合わせた長持ちする花をきれいに花束にしてくれますよ。
お墓参りの花に故人への想いをのせて、花言葉の意味から選んでみるのもおすすめです。季節ごとにご紹介しています。
お墓参りで避けたほうがよい花の種類
お墓参りの花には強い禁止事項があるわけではありませんが、お墓の管理面や一般的なマナーの観点から「避けたほうが無難」とされるお花が存在します。
トゲのある花に注意
バラなどのトゲがある花は、仏事では「怪我を連想させる」「刺さると痛い」といった理由から、一般的には避けられる傾向があります。
どうしてもバラなどトゲがある花をお供えしたい場合は、お花屋さんで購入する際にトゲをすべて取り除いてもらった上で、ご家庭やご親族の意見も聞いてからお供えするようにするとトラブルを防げます。
毒のある花や香りの強い花
彼岸花や水仙、スズランなどは植物自体に毒性があります。毒性そのものが危険というより、昔から「死を連想させる」と考えられてきたため、仏花として避けられることがあります。また、香りが強すぎる花も、虫を引き寄せたり墓地を訪れた人の迷惑になったりすることがあるため、敬遠されることがあります。
どちらも絶対にお供えしてはいけないという決まりがあるわけではありませんが、「故人が好きだった」「特別に思い入れがある」などの事情がなければそういった花を選ばず、お店で仏花として売られている定番の花を選ぶのが安心です。
散りやすい花・傷みやすい花
桜やサザンカのように、花びらがハラハラと大量に落ちてしまう花は、周囲を汚してしまう原因になります。落ちた花びらが雨で濡れて墓石にへばりつくと、後の掃除が非常に大変になってしまいます。
周りのお墓への配慮や管理のしやすさを考えて、花びらが散りにくい種類を選びましょう。
それでもやっぱり桜をお供えしたい場合の注意点については、こちらでご紹介しています。
お墓参りの花をお供えした後のマナー
花をお供えして手を合わせた後、その花をどう扱うべきか悩む方も少なくありません。お墓参り後の片付けのマナーについて解説します。
お供えした花はいつまで置いておく?
お供えした花は、そのままお墓に飾っておくのが一般的ですが、枯れた花を長く放置してしまうと、水が腐って臭いが発生したり、お墓が汚れてしまったりします。
霊園や墓地によっては、「お参りが終わったら花を持ち帰るルール」になっている場所もあります。次のお墓参りまでに日数が空く場合や、霊園や墓地の規約で定められている場合には持ち帰るのがよいでしょう。
お墓参り後の花は持ち帰ってもいい?
カラスや場所によってはシカ、イノシシなどの鳥獣被害を防ぐためや、墓地の衛生管理上の理由から「お供えした花や供物はお参り後に持ち帰ってください」と定めている霊園・墓地も増えています。
持ち帰った花は、ご自宅の仏壇にお供えしたり、花瓶に生けてリビングなどに飾ったりして楽しむことができます。「持ち帰る=マナー違反」ではありませんので、霊園・墓地施設のルールを一番に優先してください。
お墓参りの花は無理なく選ぼう
いろいろなルールやマナーをお伝えしましたが、初めてでどうしても迷ってしまう場合は「定番の仏花セット」を選べば間違いありません。季節感や長持ちしやすさ、マナー面がすべて考慮されているため、安心して持参できます。
お墓参りで最も大切なのは、ご先祖様や故人を想う気持ちです。最初から完璧を目指す必要はありませんので、ぜひ今回の記事を参考に、無理のない範囲で花を選んでお墓参りに出かけてみてくださいね。
お墓参りの基本についてはこちらの記事でご紹介しています。お墓について気になることがあるという方は、お気軽にご相談ください。