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お墓は何人まで入れる?人数の目安と家族で一緒に入るための注意点とは

墓地・墓石コラム

自分たちの将来のお墓について考えた時、「今あるお墓には何人まで入れるのだろう?」「子どもや兄弟も一緒に入れるのかな?」と疑問が湧いてくることはありませんか。「お墓の定員は〇名まで」といった話を聞いたことがある人もいるかもしれません。

いざという時に困らないように、お墓に入れる人数の仕組みから、いっぱいになった場合の対処法、家族で相談する時の注意点をわかりやすく解説します。

お墓は何人まで入れる?人数に決まりはある?

まずは、お墓に何人まで入れるのか、法律的な観点と構造的な観点から見ていきましょう。

法律的にお墓に入れる人数に一律の上限はない

お墓に入れる人数のルールについて結論からお伝えすると、法律(墓地埋葬法)では人数の制限は定められていません。先祖代々の遺骨が十数人分納められているお墓もあれば、夫婦二人だけが入っているお墓もあります。基本的には、お墓の所有者(名義人)や家族の意向によって決められます。

構造的に何人入れるかは納骨室の広さで決まる

何人まで入れるかは、墓石の下にある納骨室(カロート)の広さによって決定します。納骨室はコンクリートや石で囲まれた空洞で、この空洞に骨壺を安置します。納骨室が二段構造になっているお墓なら10柱以上入ることもありますし、納骨室が小さい場合は3~4柱でいっぱいになることもあります。墓石の大きさではなく、納骨室の容量によって入れる人数が決まるのです。

一般的なお墓には何人くらい入る?

一般的なお墓の場合、入るのは6~8柱程度が目安ですが、地域によって納骨方法や骨壺の大きさが異なるので、同じサイズのお墓でも納められる数にも違いがでます。例えば、関東地方と関西地方を比較すると、関西地方の方が一部の遺骨だけを納める小さめの骨壺を採用することが多く、関東地方よりも多くの遺骨を納められる傾向があります。

このように、地域やご家庭の納骨方法によって、お墓に収められる人数は変わってきます。

納骨室(カロート)について、こちらで詳しく解説しています。

【納骨室(カロート)の種類別】納骨の方法・墓石の動かし方や注意点を詳しく解説します

夫婦・親子・兄弟は同じお墓に入れる?

家族みんなで同じお墓に入りたいと考えた時、どこまでの血縁関係なら一緒に入れるのでしょうか。続柄ごとの考え方をまとめました。

夫婦で同じお墓に入る場合

夫婦で同じお墓に入ることは、日本では最も一般的です。夫側の先祖代々のお墓に夫婦そろって入ることもあれば、新しく夫婦墓を購入して二人で入るケースもあります。

妻側の実家のお墓に入る場合や、夫婦それぞれ別の選択をする場合などは、親族での話し合いや墓地の管理規約、寺院墓地の場合は宗派や檀家条件を確認しておく必要があります。基本的には、本人の意思と家族の同意があれば問題なく同じお墓に入ることができます。

親子や孫も同じお墓に入れる?

親子はもちろん、孫やその先の代まで同じお墓に入ることができます。最も一般的な、いわゆる「代々墓」と呼ばれるタイプのお墓は、世代を超えて家族が同じ納骨室に眠ることを前提として作られています。 しかし、未婚の子供や結婚して名字が変わった子どもが、親と同じお墓に入れるかどうかを心配される方も少なくありません。墓地・霊園の規約などによって「親族の範囲」が規定されている場合があるため、事前確認が安心です。

兄弟・姉妹や親族は一緒に入れる?

親子はもちろん未婚の兄弟・姉妹や、事情があって身寄りのない親族を同じお墓に納骨したいという相談も増えています。もちろん法律上は親族であれば同じお墓に入っても差し支えありません。

注意したいのは「お墓を継ぐ人(承継者)」の理解が得られるか、という点です。例えば、兄が継いだお墓に未婚の妹が入る場合、将来そのお墓を管理するのは兄の子どもになります。世代が進むと「誰の骨壺かわからない」と揉める原因になることもあるため、親族間で将来の管理について納得しておくことが不可欠です。

結婚した子どもが実家のお墓に入る方法や注意点についてはこちらの記事でご紹介しています。

結婚していても実家のお墓に入ることができるの?

お墓の納骨室(カロート)がいっぱいになったらどうする?

「すでに先祖の遺骨がたくさんあって、自分たちが入るスペースがない」という状況に直面した時、新しくお墓を準備する必要があるのでしょうか。そんな場合でも納骨スペースを作る方法はいくつか存在します。

納骨室の中を整理する

最もコストを抑えてスペースを作る方法は、納骨室(カロート)の中を整理することです。具体的には以下のような手法があります。

①古い遺骨を土に還す

お墓の底が土になっているタイプなら、一部地域では納骨室内の土に埋めて還す方法が採用されています。

②複数の遺骨を一つの骨壺にまとめる

夫婦の夫婦の遺骨を大きめの骨壺に一緒に収めるなどして、骨壺の数を減らす方法です。

③粉骨して小さい骨壺に移し替える

粉骨して嵩を減らすことで、それぞれを小さい骨壺に入れ替える方法です。

これらの整理を行うことで、お墓の新設や建て替えせずに、自分たちの納骨スペースを確保することができます。

ただし、土に還す以外の方法だと、いずれはスペースが足りなくなってしまいます。将来的には建て替えなど、整理以外の方法の検討が必要になってきます。そのあたりも含めて、親族とよく話し合いましょう。

お墓を建て替えて納骨スペースを広げる

お墓自体が古くなっている場合や、納骨室が狭い作りの場合は、墓石をリフォームしたり建て替えたりして、納骨室を広く拡張する選択肢もあります。石(下台)の構造を見直して横幅を広げる、地下を掘り下げて二段構造にするなど方法は様々です。石材店とよく相談して進めていきましょう。

改葬手続きも不要で、新しく墓地を購入するよりも費用を抑えられますが、親族だけで勝手に決めて工事をすることはできません。墓地や霊園管理者の許可が必要ですので、必ず事前に確認しましょう。

お墓のリフォーム費用の目安についてはこちらをご覧ください。

お墓のリフォームにかかる費用の目安について

永代供養墓などへ移す

お墓の整理だけでは対応しきれなくても、新しいお墓を準備することに抵抗がある場合は、古いご先祖様の遺骨を永代供養墓や合祀墓へ改葬することもできます。

一部のご先祖様だけを永代供養に移して納骨スペースを空けることで、これから先の世代もしばらくは同じお墓に入ることができるようになります。

お墓に何人入れるか計算するときの注意点

お墓に何人入れるか計算する際には、後々のトラブルを防ぐために押さえておくべき重要なポイントが3つあります。

墓地・霊園の規約を確認する

法律上・構造上の制限はなくても、お墓が建っている墓地や霊園の「管理規約」による制限が存在する場合があります。

例えば、寺院墓地や一部の民間霊園では「お墓に入れるのは使用者の六親等内の血族・三親等内の姻族まで」「名義人と名字が異なる人は事前の申請が必要」と規約されていたりする場合があります。トラブルを避けるためにも、直系の親族以外を納骨する際は、必ず規約を確認しましょう。

将来入る人の人数も考えておく

直近の納骨予定だけでなく、「将来的に誰がこのお墓に入る予定なのか」を中長期的にリストアップしておくことが大切です。

誰がお墓に入るのかをある程度考慮しておくことで、突発的な移転費用や改葬費用の発生を防ぐことができます。家族で「将来どうしたいか」をオープンに話し合っておくことをおすすめします。

お墓の承継者についても確認する

お墓には、年間管理費の支払いや法事の手配を行う「祭祀承継者(お墓を継ぐ人)」が必要です。何人でお墓に入るかを考えることと同時に、お墓を最終的に誰が管理していくのかを明確にしておかなければなりません。

家族で話し合い、様々な選択肢も可能性に入れておくことが大切です。

お墓の承継者の選び方やルールについては次の記事でご紹介しています。

お墓は誰が継承するもの?継承者の決め方を解説

お墓は「何人まで」より納骨方法と将来設計が大切

お墓の疑問を解消するためには、単に人数の制限を知るだけでなく、「今のスペースをどう活用するか」と「将来の管理をどうするか」という2つの視点を持つことが成功の鍵となります。

まずは、お墓がどのような構造になっているのか、納骨室の広さや現在の骨壺の数を確認することから始めましょう。

また、「家族みんなで同じお墓に入りたい」という気持ちの一方で、子ども世代に負担を残したくないと考える親世代が増えています。

自分たちが入った後までを見据えて、無理なくお参りや管理ができるかどうかという将来設計を立てておくことが、家族全員が納得できるお墓のカタチにつながります。

お墓のことで不安や疑問を感じたら、まずは家族で話し合ったり、お墓のある場所の管理窓口や石材店へ気軽に相談してみたりすることをおすすめします。納得のいく方法を早めに見つけておくことで、心にゆとりを持って将来に備えることができますよ。

石材店はどのようなところか、石材店の選び方についてはこちらの記事でご紹介しています。あわせてお読みください。またお墓について気になることがあるという方は、お気軽にご相談ください。