お役立ちコラム お墓の色々
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- 供養をきわめる -
福岡・佐賀県で樹木葬・永代供養のできるおすすめ霊園3選

近年、従来のお墓に加えて「樹木葬」や「永代供養」といった新しい供養の形を検討する方も増えてきました。
本来、お墓参りは故人を偲び、心を通わせる大切な時間であるとともに、自分を育んでくれたご先祖様に感謝を捧げる行為でもあります。
しかし、少子高齢化が進みゆく現代では「お墓を継ぐ人がいない」「子どもに負担をかけたくない」といったお悩みを抱える方が少なくありません。こうした不安に応える新たな選択肢として注目されているのが「永代供養墓」です。
永代供養とは、寺院や霊園がご遺族に代わって永続的に遺骨を管理し、供養を行う仕組みのこと。永代供養墓とはその仕組みを取り入れたお墓のことで、多くの樹木葬にも採用されています。継承者がいなくても安心して供養を任せられることから、近年ますます人気が高まっています。
各地で広がりを見せている永代供養ですが、今回は福岡県と佐賀県で樹木葬・永代供養が可能な、おすすめの霊園を3つご紹介します。いずれも歴史と由緒を持つ寺院で、安心して大切な方の供養をお任せできる場所です。両県で永代供養のお墓をお探しの方は、ぜひ参考にしてみてください。
樹木葬の特徴
樹木葬とは、従来のように墓石に納骨するのではなく、霊園や墓地に植えられた樹木や草花の下に埋葬する新しいお墓の形です。自然の中で眠る供養方法として注目を集めており、墓標には樹木だけでなく石のプレートを用いる場合もあります。
寺院や霊園が永代にわたって供養を行ってくれる仕組みや、宗旨宗派を問わない点、さらにお墓を継ぐ人が不要であることから、少子高齢化や後継ぎ問題で「墓じまい」を検討せざるを得ない方々からも選ばれる埋葬方法のひとつとなっています。
樹木葬の主な種類
樹木葬は大きく分けて「庭園タイプ」「公園タイプ」「里山タイプ」の3種類があります。
庭園タイプ
霊園や寺院の一角を庭園風に整備し、その中に遺骨を埋葬する方法です。四季折々の花や緑に囲まれ、落ち着いた雰囲気で故人を偲ぶことができます。また、ほとんどの場合が既存の寺院や霊園に併設されているため、アクセスが良く、お参りしやすい立地にあることが多いと言う点も特徴です。
公園タイプ
芝生公園のように広々とした霊園内の整備された区画で行うタイプの樹木葬です。郊外に位置する霊園などの場合は、庭園型に比べると少しアクセスが悪くなるので、お参りの際に多少不便さを感じることもあるかもしれませんが、ゆったりとした環境で施設も整っている場合が多いため、快適に利用できます。ただし「自然そのものの中で眠りたい」と考えている方には少し物足りないかもしれません。
里山タイプ
里山に自生する木を墓標とし、その根元に遺骨を埋葬する方法です。自然の中で眠るというコンセプトに最も近い埋葬ですが、山や森などにあることが多いためアクセスが不便になりがちです。駅から遠い、施設が整っていないといった理由から、お参りの際に負担が大きい場合もあります。
樹木葬を選ぶ際の注意点
樹木葬は「墓石が不要で費用を抑えられる」と思われがちですが、埋葬する遺骨の数や選択するプランによっては一般的なお墓より費用が高くなることもあります。また、将来的に改葬(お墓を移すこと)や墓じまいを考える可能性がある場合、プランによっては遺骨の移動が難しいため、事前にしっかり検討することが大切です。
樹木葬の注意点や費用相場についてはこちらで詳しくご紹介していますので、あわせてご覧ください。
永代供養墓にも種類はあるの?
樹木葬にいくつかの種類があるように、永代供養墓にも埋葬の方法に違いがあります。大きく分けると「合祀型」と「個別型」の2種類です。樹木葬のスタイルとあわせて、自分に合った埋葬方法を選ぶことが大切です。
合祀型とは、複数の遺骨を共同のカロート(納骨室)や合祀スペースに納める方法です。費用を抑えられる一方で、遺骨が他の方と一緒になるため、後から取り出すことができなくなるというデメリットがあります。
それに対し個別型とは、一人用や夫婦二人用など、決められた人数の遺骨を個別に納める方法です。従来のお墓に近い形を想像する方が多いかと思いますが、永遠に個別のままなのか、一定期間を過ぎると合祀されるのかは霊園や寺院、プランなどによって異なりますので、契約前に必ず確認しておきましょう。
永代供養については、こちらの記事で詳しく解説しています。
九州で樹木葬・永代供養のできるおすすめの霊園3つを紹介
ここからは、九州全域で樹木葬・永代供養のできるおすすめの霊園をご紹介いたします。それぞれの特徴やおすすめポイントを比較しながら、好みや条件に合った霊園を選びましょう。
報恩寺(福岡県柳川市)

報恩寺は1245年、西牟田筑前守家村が、筑後西牟田の地頭職であった父・家綱の跡を継いで「大興山慶雲寺」を建立したのが始まりと伝えられています。1604年、筑後を代表する名刹・千光寺の第八世住職、縦寅雲逸禅師を迎え、曹洞宗の寺として再興。寺号も「大慈山 観世音院 報恩寺」と改められました。境内には詩人・松根東洋城の句碑や、松根光廣の墓碑が残されており、今も地域の歴史を伝える存在となっています。県道770号線沿いにあるためアクセスも良好です。
こちらの墓地は、過去の宗旨宗派は不問でどなたでもご使用でき、生前申し込みも可能です。「報恩寺」が永代にわたって手厚く供養してくださるので、後々の心配もありません。 報恩寺の詳細については、こちらをご覧ください。
◆報恩寺
本通寺(佐賀県佐賀市)

本通寺は1462年に建立され、500年以上の歴史を誇るお寺です。佐賀藩主・鍋島氏の祖以来、外戚にあたる石井家の菩提寺として長く受け継がれてきました。一時は衰退しましたが、鍋島直茂の重臣であった石井生札が復興に尽力し、再興されました。
2025年3月に新しく開苑された墓地は、過去の宗旨宗派不問でどなたでもご使用できます。県道31号線の高木瀬交差点近くにあり、道路沿のため場所も分かりやすいです。継承者がいらっしゃらなくても「本通寺」が永代に渡り管理・ご供養していただけるので安心です。生前申込も可能です。
本通寺の詳細については、こちらをご覧ください。
◆本通寺
本福寺(佐賀県三養基郡基山町)

本福寺は、光明念佛身語聖宗の総本山として知られる寺院です。真言宗の一派の総本山であり、その起源は665年にこの地へ築かれた日本最古の山城・基肄城にさかのぼると伝えられています。平安時代には弘法大師・空海もこの地で修行を行ったとされ、ご本尊の「大日大聖不動明王」は日本でも屈指の高さを誇ります。広大な境内には荘厳な本堂や、西日本最大級の朱色に輝く五重塔が建ち並び、年間20万人以上もの参拝者が訪れる名刹でもあります。鳥栖筑紫野道路の城戸インターから西にある山の方へ10分ほど進むとお寺があります。過去の宗旨宗派不問で、生前申し込みも可能です。「本福寺」が永代にわたり管理・ご供養いたします。
本福寺の詳細については、こちらをご覧ください。
◆本福寺
まとめ
今回は福岡・佐賀県で樹木葬・永代供養のできるおすすめの霊園3つを紹介しました。どの寺院も過去の宗旨宗派は不問で、生前申し込み可能な寺院ばかりです。
永代供養と一口に言っても、個別墓や樹木葬など多様な埋葬方法が用意されていますので、しっかりと調べて、自分の希望に合った形を理解したうえで、現地に赴き自分の目で確かめて、納得できるお墓選びをしましょう。
墓地・霊園を契約する際の注意点について詳しく知りたい方は、以下のページもぜひご覧ください。