お役立ちコラム お墓の色々
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お墓の価格の内訳って?値段に影響する要素について解説
お墓の購入は、おそらく一生に一度の方が多いはず。様々な供養がある中、一般墓、中でも国産の石でお墓を建てたい場合、どうしても費用が高くなりがち。終の住まいとはいえいざお墓を購入する段階になり、どこまで費用をかけていいのか迷う方も少なくないでしょう。
そこで、この記事ではお墓にまつわる価格の内訳について解説します。よいお墓を選ぶためにも、費用に関わるさまざまな要素を知っておきましょう。
お墓の価格を決める5つの要素
お墓の価格は、次で紹介する5つの要素に大きく影響されます。
- 墓石の原産地と加工地
- 使用する石の量
- デザインや彫刻
- 墓地の選択
- 納骨するお骨の数
それぞれ説明していきましょう。
墓石の原産地と加工地
お墓の価格は、墓石の原産地やその加工地によって異なります。
墓石の原産地
墓石に使用される石材は、国産で約50種・インドや中国などの外国産で約100種あるとされます。その品質や採石コストの違いから、外国産の方が比較的安価と言えますが、長く使うことを考えますと国産の品質の高さも考慮した上で判断した方が良いと言えます。
国内で産出される石材として代表的なものは下記のとおりです。
- 宮城県:伊達冠石
- 福島県:浮金石・紀山石
- 茨城県:やさとみかげ・真壁小目
- 岡山県:万成石
- 愛媛県:大島石
- 香川県:庵治石
- 佐賀県:天山石
特に香川県の庵治石は、墓石材において世界最高峰ともいわれています。きめ細かな石質が特徴で、水晶に近い硬度を持ち合わせています。また、風化にも強く、磨けば磨くほど艶を増すため、花崗岩のダイヤモンドとも呼ばれるほどです。
墓石の加工地
墓石の原産地だけでなく、墓石の加工地も価格に影響します。
海外加工の墓石もありますが、やはり国内加工のものと仕上がりに差は出てきます。
当会では、香川にショールームを開設し、庵治石はもちろんのこと愛媛県の大島石、岡山県の万成石、宮城県の伊達冠石など選りすぐりの銘石を展示しています。匠の技で磨いた国産墓石の輝きの違いをぜひご覧ください。
サイト内では、各産地の銘石や石材店を紹介しており、もしかするとあなたが今住んでいる近くに銘石の産地があるかもしれません。庵治石については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
関連記事:日本の銘石をめぐる~香川県高松市・庵治石
使用する石の量
使用する石の量が多ければ、それだけ費用が増えます。石材の使用量は下記によって左右されます。
- 墓地の広さ
- 墓石の大きさ
- 外柵や飾り
- 墓誌などの付属品の有無
外柵は墓地を囲う石の柵であり、周囲の墓地との境界線として設けます。墓石や墓誌をのせる土台としての役割のほか、墓石墓地全体を見栄えよくする、墓石の傾きや基礎の陥没を防ぐなど重要な役割があります。
ほかにも墓誌や飾りなどそれぞれ重要な役割と意味がある点を押さえておきましょう。外柵については、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:お墓をぐるりと囲うように設置されている外柵(がいさく)とは?
デザインや彫刻
基本のお墓の形は地域により決まっていますが、灯篭や物置台など自由に決められる部分もあります。その一方で近年、デザインや彫刻によるオリジナル性が高いお墓の需要が伸びています。例えば墓石に花の彫刻を施すなどの加工も人気です。
もちろんデザインを別途プラスすれば、その分料金もプラスとなります。それでも故人を偲ぶためにお願いしたいというご家族も少なくありません。故人の好きだった花や動物のデザインのお墓であれば、墓参りに訪れるたびに家族の悲しみも癒してくれそうですよね。
墓石にオリジナルの彫刻を入れたいと考えている方は、こちらの記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
関連記事:墓石に花の彫刻を入れたい
関連記事:なぜお墓に石の物置台「物置石」を設置するの?
墓地の選択
お墓は都道府県知事の許可を得た墓地にのみ建てられますが、公営霊園・民営霊園・寺院墓地ごとに使用料や手数料がそれぞれ違います。一般的な費用には下記のようなものがあります。
- 永代使用料:墓地や霊園を使用するために必要な費用
- 埋葬手数料:納骨する際にカロートと呼ばれる場所を開けるための人工賃
- 年間管理費:毎年支払う管理費
- 入檀料:檀家に入る場合に必要な費用
さらにお墓を立てる場所が工事車両の立ち入りが困難な場所だと、別途費用が必要な場合もあります。お墓の見積もりの際に予定地を伝えておくと、より正確な見積もりを出してもらえるでしょう。
納骨するお骨の数
近年は跡継ぎの問題から、永代供養や樹木葬などが注目されています。費用面に着目してみると、永代供養や樹木葬は一般的な墓に比べて負担が少ないイメージです。一般的なお墓にかかる費用が200万円だとすると、それに対して樹木葬や永代供養は100万円以下の価格帯のものが中心ですから、負担が少なく感じるかもしれません。
ただし、基本的には夫婦お二人での埋葬費用となっていることが多く、子どもを含めた家族全員の価格ではないケースがほとんどです。仮に、お子さんの代での利用も含めてお考えになるのであれば、その人数に応じた追加の費用も考え合わせる必要があります。
お子さんが3人いれば、その人数分だけ埋葬費用を考える必要があります。
家族全員分の埋葬費用を考えると伝統的なお墓の方が経済的なこともあり、樹木葬から一般的なお墓にプラン変更される方もいらっしゃるようです。費用からお墓のタイプを考えてみたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
関連記事:費用から考える。あなたにあったお墓とは?
お墓の価格を決める要素を知ったうえで相見積もりを取ろう
石の原産地や質はもちろんのこと、さまざまな要素がお墓の費用に関わっていることがわかっていただけたかと思います。そのうえで見積もりを取れば、納得できるお墓選びができそうですね。
お墓選びをサポート!ガイドブックとお見積もり代行
ただ、いざ見積もりを取ろうと思っても「よい石材店を知らない」「何軒も石材店を回る時間が…」といった方もいらっしゃるはず。そこでおすすめなのが、当会の「お見積もり代行」無料サービス。お客様に代わって「お墓きわめびとの会」が加工業者や石材店に直接交渉いたします。お墓について学べる3種類のガイドブックも無料で進呈中です。
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