お役立ちコラム お墓の色々
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- 供養をきわめる -
東京都・神奈川県で樹木葬・永代供養のできるおすすめ霊園4選

本来お墓参りは故人を悼み、故人と向き合うために行う行為です。また、生まれてきたことへの感謝を込め、 先祖に尊敬と祈りを捧げる日本の風習でもあります。しかし近年、少子高齢化が進むなかで「子どもにお墓の管理を負担させたくない」「跡を継いでくれる人がいない」など「お墓の後継ぎ問題」に悩む方が増えています。そんな不安から従来の墓石型の墓所ではなく、お墓の継承者がいない方でも将来の管理に不安を抱くことなく供養を任せられると言うことで、永代供養という仕組みを取り入れた「永代供養墓」や「樹木葬」といった、新しい供養の形を選択する人も多くなっています。
さまざまな事情でお墓じまいを選ばざるを得ない方にとっても永代供養は1つの選択肢となっており、全国的に広がりを見せています。今回はその中から東京都と神奈川県で永代供養や樹木葬ができるおすすめの霊園を4か所ご紹介します
いずれも歴史と格式のある寺院が運営しているため、安心して供養をお任せできます。東京都・神奈川県でお墓をお探しの方は、ぜひ参考にしてください。 また、これまでにも東京都や神奈川県のおすすめ霊園について紹介しています。こちらも合わせてご覧ください。
樹木葬の特徴
樹木葬とは、従来のように墓石を建てて納骨するのではなく、墓地や霊園に植えられた樹木や草花の下に遺骨を埋葬するスタイルのお墓のことを指します。自然に囲まれた環境の中でやすらかに眠ることができる供養の形として、近年多くの注目を集めています。
また、樹木葬の多くは寺院や霊園が永代にわたって供養と管理を代行してくれるほか、宗旨宗派を問わず利用できる点や、お墓の継承を必要としない点も魅力です。
そのため、「お墓を継ぐ人がいない」「墓じまいを検討している」といった理由から、新たな埋葬方法として選ばれるケースが増えています。
なお、墓標には樹木のほか、小さな石のプレートが設置されることもあります。樹木葬は、大きく分けて「庭園タイプ」「公園タイプ」「里山タイプ」の3種類に分類できます。それぞれに特徴があり、供養のスタイルや立地、アクセスのしやすさなどが異なります。
庭園タイプ
庭園タイプの樹木葬は、霊園や寺院の一角に整備された庭園型の墓所に遺骨を埋葬する形式です。四季折々の花々や緑に囲まれた、美しい景観の中で故人を偲ぶことができます。
古くからある寺院や霊園の敷地内を一部改装して設けられることが多く、都心部や住宅地に近く、お参りのしやすい立地にあるのが大きな魅力です。
公園タイプ
公園タイプは、広めの霊園内に芝生公園のようなスペースを設けて樹木葬を行うスタイルです。郊外に位置することが多く、ゆったりとした環境の中で供養ができます。
霊園内の施設が充実している場合が多い一方で、都心から離れた立地であることが多いため、お参りの際にやや不便を感じることもあるかもしれません。
里山タイプ
里山タイプは、自然に生えている樹木の下に埋葬する最も自然に近い形式の樹木葬です。手つかずの自然に包まれて眠ることができ、自然葬の原点ともいえるスタイルです。
ただし、里山や森などアクセスが限られた場所に設けられていることが多く、最寄り駅から遠かったり、施設が簡素だったりする場合もあるため、お墓参りの負担が大きくなる可能性があります。
樹木葬は「墓石が不要で費用を抑えられる」といったイメージがありますが、埋葬する遺骨の数やプランによっては一般墓より高くなる場合もあります。 また、将来的に改葬や墓じまいを考えている方にとっては、遺骨の移動が難しいケースがあるため、事前によく検討してから選ぶことが大切です。
樹木葬の注意点や費用相場についてはこちらで詳しくご紹介していますので、あわせてご覧ください。
永代供養墓にも種類はあるの?
樹木葬にさまざまな種類があるように、永代供養墓にも複数の埋葬方法があります。大きく分けて、「合祀型」と「個別型」の2種類に分類できます。
合祀型(ごうしがた)
複数の遺骨をひとつの納骨室や合祀スペースに一緒に埋葬するタイプです。
費用を抑えられるケースが多く、お墓の継承者がいない方や管理負担を軽くしたい方に選ばれる傾向があります。ただし一度埋葬してしまうと、遺骨を取り出すことができなくなるため注意が必要です。また、他人と一緒に埋葬されるため個別の墓参りが難しくなるというデメリットもあります。
個別型
故人の遺骨を一定期間、専用の区画に個別に安置・埋葬する形式です。
夫婦や家族で一緒に利用できるタイプもあり、従来のお墓に近いイメージを持たれる方も多いでしょう。
ただし、永代にわたって個別で供養されるとは限らず、一定の供養期間が過ぎると合祀される場合もあるため、契約内容は事前によく確認しておく必要があります。
永代供養については、こちらの記事で詳しく解説しています。
東京都・神奈川県で樹木葬・永代供養のできるおすすめの霊園を4つ紹介
ここからは、東京都と神奈川県で、樹木葬・永代供養のできるおすすめの霊園をご紹介いたします。それぞれの特徴やおすすめポイントを比較しながら、好みに合った霊園を探してみましょう。
寿仙院(東京都台東区)

寿仙院は、徳川幕府開府の年である1603 (慶長8)年に、仙林坊日惶上人によって江戸の小伝馬町で創建された、400年以上の歴史を持つお寺です。現在は「寺子屋 寿仙院」として地域に開かれた活動を行っていて、ヨガや着付けなどを習うことができます。また、戦没者慰霊、遺骨調査収容活動などの活動も行っています。
「つくばエクスプレス浅草駅」から徒歩2分と、立地の良さも魅力です。
過去の宗旨宗派は不問で、初回費用に全期間の管理費が含まれているので年間管理費用や継承者が不要です。寿仙院が永代にわたって手厚く供養してくださるので、墓じまいの心配もありません。生前でも受付可能ですから、終活中の方にもおすすめです。
寿仙院の詳細については、こちらをご覧ください。
徳蔵寺(東京都東村山市)

徳蔵寺は1615年ごろに開かれた、400年以上の歴史を誇る臨済宗大徳寺派の寺院です。敷地内にある「徳蔵寺板碑保存館」には、境内で発見された「元弘の板碑(国指定重要文化財)」をはじめ、鎌倉後期の御家人、新田義貞ゆかりの所蔵品が多数収蔵されています。
なお、こちらの墓地は2025年4月29日開苑した、新しい区画です。
購入費用に全期間の管理費が含まれているため、年間管理費などの維持費は不要です。東村山駅から徒歩20分ほどの場所に位置します。閑静な住宅街にあるため、周辺環境の良いお寺です。
徳蔵寺の詳細については、こちらをご覧ください。
東光禅寺(神奈川県横浜市)

東光禅寺は鎌倉時代に創建され、1467年~1469年ごろに現在の場所に建立された、金沢札所三十四カ所観音霊場・第十六番札所としても知られるお寺です。ご本尊は薬師如像で、脇に日光菩薩と月光菩薩を従えた「薬師三尊形」をなしていて、十二神将を従者として伴っています。
また地域にも開かれたお寺で、写経や座禅、書道、御詠歌などの教室を通して禅の精神を広める活動も行っています。 過去の宗旨宗派は不問で、どなたでも利用可能です。生前申し込みができ、お墓の管理や供養などの心配もありません。京成バス「白山道」バス停より歩いてすぐという利便性の良さで、閑静な住宅街にありながら、緑豊かな森に囲まれた、心安らぐ地に位置するお寺です。
東光禅寺の詳細については、こちらをご覧ください。
妙栄寺(神奈川県横須賀市)

妙栄寺は1396年に、日栄上人の徒弟である妙栄院日豪上人により、法華経寺院として開かれたお寺です。
2025年3月に開苑された新しい永代供養墓の区画があります。
過去の宗旨宗派を問わず、生前の申し込みも可能です。佐野町の「不入斗公園」の近く、高台の見晴らしの良い、緑に囲まれた場所にあります。また駐車場も完備されていて、「佐野二丁目」バス停から徒歩3分の場所に位置しているため交通の便も良いです。
妙栄寺の詳細については、こちらをご覧ください。
◆妙栄寺
まとめ
今回は、東京都と神奈川県で樹木葬や永代供養が可能なおすすめの霊園を4か所ご紹介しました。いずれの霊園・寺院も宗旨・宗派を問わず、また生前の申し込みが可能なため、安心して検討することができます。
一口に永代供養といっても「個別墓」や「樹木葬」など埋葬形式はさまざまです。自分に合った供養のスタイルをしっかりと調べ、納得のいくお墓選びをすることが大切です。
また、霊園や墓地を契約する際の注意点について詳しく知りたい方は、ぜひ下記のページもあわせてご覧ください。