お役立ちコラム お墓の色々
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- 供養をきわめる -
お寺と神社でお守りに違いはある?意味・扱い方・返納までやさしく解説

お守りは、「持っているとなんとなく安心する」「仏様や神様に後押ししてもらえる」「見守ってもらえている気がする」と感じる方も多い縁起物です。
初詣や旅先で授かったり、人生の節目に手にしたりなど、多くの人にとってなじみ深いものでしょう。
一方で、「お寺と神社のお守りに違いはあるの?」「複数持っていても大丈夫?」「いつまでご利益があるの?」といった疑問を持つ方も少なくありません。
今回は、お守りの意味や起源をはじめ、お寺と神社のお守りの違い、正しい扱い方やお守りを返納する目安について、わかりやすく解説します。
お守りに込められた想いや背景を知ることで、これまで以上に安心したり大切に感じられるようになるでしょう。
お守りの意味とは?
お守りは、招福(しょうふく)や金運上昇、厄除けなど、さまざまな願いを形にした縁起物です。
古くから受け継がれてきており、常に身につけたり持ち歩いたりすることで、災難を避け
安心や平穏を願う気持ちが込められています。
お守りの袋の中には、お寺や神社で祈願を受けた品が納められており、代表的な例として次のようなものがあります。
・ご祭神の名や特定の言葉を記した紙や木
・御神璽(ごしんじ)と呼ばれる護符
・小さな石や鉱物
これらは持ち主を守り、願いがかなうように祈りが込められています。
お寺では読経などを通して仏様の加護が込められ、神社では神職の祈祷を通して神様の力が授けられます。
お守りの形の意味
お守りの形は、紐で口を閉じた俵型が一般的です。
袋を閉じる紐には「授かったご加護を逃さず、大切に保つ」という意味があります。
昔から「お守りの中身は開けないほうがよい」と言われていますが、これはお守りの中に納められた祈願や想いを尊重し、加護を逃すことなく丁寧に扱うためです。
ただし、開封したことで何か悪いことが起こるわけではありません。
お守りの数え方・言葉の使い方
お守りは信仰の対象として大切に扱われてきたため、数えるときは「1体、2体」と表現されることがあります。
同じように、「買う」「売る」ではなく、「授かる」「授与する」といった言葉が使われることもあります。
こうした表現には、お守りが神仏のご加護を受けた存在であるため、敬意をもって接するべきという気持ちが込められています。
お寺、神社に参拝にいく際に、お守りとは別に御朱印をいただく方も多いのではないでしょうか。こちらの記事で御朱印帳の保管方法についてご紹介しています。
◆御朱印帳の正しい保管方法とは?保管場所の選び方や処分方法も解説
お守りの起源
お守りの起源には、いくつかの説があります。
• 縄文時代の勾玉(まがたま)を魔除けや身を守る道具として身につけたことに由来する説
• 奈良時代に仏教文化とともに道教のまじない符が広まったという説
いずれも「災いから身を守りたい」という願いが形になったものだと考えられています。
お寺と神社のお守りの違い
お守りは、お寺・神社のいずれでも授かることができ、参拝の際に「授与所」や「社務所」と呼ばれる場所で受け取るのが一般的です。
形や込められている願いには共通点も多い一方で、信仰の背景が異なるため、お寺と神社では意味合いや考え方に違いが見られます。
お寺のお守り
信仰:仏教の教えに基づいて授与される
ご利益の傾向:家内安全や厄除け、病気平癒など、生活全般に関わる幅広い願いが込められたものが多い
デザイン:経文や梵字など、仏教に由来する文字やシンボルがあしらわれることが多い
色合い:落ち着いた色調を基調とし、装飾は控えめなものが多い
袋の中には、読経などによって祈願された経文や仏像をかたどった小さな像など、仏教の教えを象徴するものが納められている
神社のお守り
信仰:神道の考え方に基づいて、八百万(やおよろず)の神々への信仰から授与される
ご利益の傾向:健康祈願や交通安全、縁結びなど、日常生活に密着した具体的な願いが込められたものが多い
デザイン:神社名や紋章、和風の文様などがあしらわれることが多い
色合い:明るい色合いから落ち着いた色調まで、比較的幅のあるデザインが見られる
袋の中には、神社で祈願された護符やお札などが納められており、神道の教えに基づいて持ち主を見守る存在とされている
お守りの種類
お守りの名称は、叶えたい願いに合わせて多岐にわたります。
なお、それぞれの意味やご利益については、お寺や神社の考え方によって異なることもあるため、ここでは一般的に知られている内容としてご覧ください。
健康祈願のお守り
・病気平癒:病気やケガからの回復、症状の改善を願うお守り。
・無病息災:病気や怪我をしないように願うお守り。
・長寿祈願:健康で長生きができるよう願うお守り。
安全祈願のお守り
・家内安全:家族全員が健やかで幸せにいられることを願うお守り。
・交通安全、航空安全:無事故を願うお守り。「安全に通勤、通学、旅行ができますように」という意味も込められている。
金運・出世のお守り
・金運上昇:収入アップや貯金、資産運用の成功を願うお守り。
・商売繁盛:仕事の成功や、多くのお客様が来て大きく事業が成長するよう願うお守り。
縁結びのお守り
・恋愛成就:関係が深まり、恋愛が良い方向へ進むことを願うお守り。
・夫婦円満:いつまでも夫婦が円満な関係でいられるように願うお守り。
・良縁祈願:良きパートナーとの出会いや、仕事・友人関係など、さまざまなご縁を願うお守り。
学業・スポーツのお守り
・学業成就:勉強や研究など学びに関する目標を達成し、試験や成績の向上を願うお守り。
・合格祈願:志望校への受験や試験など合否のあるものに合格することを願うお守り。
・必勝祈願:試合や競技など、勝敗が決まる場面での成功を願うお守り。
子ども・安産祈願のお守り
・子宝祈願:夫婦の間に子宝を授かれるように願うお守り。
・安産祈願:妊婦さんが無事に出産できるように願うお守り。
厄除けのお守り
・厄除け祈願:人に訪れる「前厄・本厄・後厄」を無事に乗り越える、または厄を遠ざけてもらうよう願うお守り。
・開運除災:その年の運気が思わしくないと感じたときに、身につけるお守り。
お守りよりもご利益があるともいわれ、私たちを守る存在とされる「守り本尊」についての記事もあります。
◆生まれの干支で決まる「守り本尊」あなたを守護してくれる仏様とは
お守りの正しい持ち方・扱い方
お守りは「首から下げるのがよい」と言われることもありますが、無理のない形で身につけていれば問題ありません。
願いに合わせて、財布や筆箱など“日常的に目に入る場所”に入れておくのがおすすめです。
例えば、金運のお守りは財布に、学業のお守りは筆箱やスクールバッグなど、願いに合わせてふと目に入る場所に入れておくと良いでしょう。
常に身につけるのが難しい場合は、家の中の清潔で目につく場所に置き、大切に保管すると良いとされています。
いずれにせよ、仏様・神様を敬う気持ちで、お守りを大切に扱いましょう。
お守りは複数持ってもよい?
お守りは複数持っていても問題ないと考えられており、ご利益同士が影響し合う心配はないとされています。ただし、複数持つ場合には、気をつけたい点もあります。
・異なるご利益のものを持つ
・一つひとつのお守りを大切にする
・3つ以上持つ場合は、別々の場所につけるなどの配慮をする
特に、縁結びのお守りは複数授かることでたくさんの人と出会う意味になり、却って良縁を妨げることにならないよう、1つにすると良いと考えられることもあります。
お守りはいつまでご利益があるの?返納の目安
お守りに明確な期限はありませんが、願い事が叶った節目や、1年を目安に新しいものを授かる方が多いです。
初詣や節分などの区切りの時期に、新しいお守りを迎えると、気持ちも新たに過ごしやすくなるでしょう。
その際、これまで身近で見守ってくれていたお守りは、感謝の気持ちを込めて返納するのが一般的です。
お守りは、基本的には授かったお寺や神社の古札受付、古札納め所などといった場所に返納します。元旦や節分に古いお守りやお札を焼いて供養するお焚き上げが行われている場合が多いので、そのタイミングで返納するのも良いでしょう。
自宅の燃やせるゴミとして処分するのは、仏様や神様を処分するということで縁起が良くないとされているため、避けるのが安心です。
お焚き上げについては、こちらの記事でご紹介しています。
◆お焚き上げとは?いつ行うの?意味やタイミングについて解説します
授かったお寺、神社に返納できない場合
基本的にお守りは由縁のあるお寺や神社に返納しますが、旅行先などで授かった場合、他のお寺や神社でも受け入れてくれることがあります。
ただし、
• お寺 → 同じ宗派のお寺へ
• 神社 → 分社でも返納可能
という点に注意しましょう。
異なる宗派のお寺に返納することは、信仰の考え方の違いから失礼にあたると考えられているため、避けましょう。
一方、神社の場合は、総本宮で授かったお守りでも、近隣の分社に返納して問題ないとされています。
まとめ
お守りは、神仏への感謝や願いを形にした存在です。
正しい扱い方を知ることで、より大切に感じられるようになるでしょう。
お寺や神社でお守りを授かることは、自分自身の気持ちを整え、日々を大切に過ごすきっかけにもなります。
参拝の際には、神仏に手を合わせるだけでなく、ぜひご先祖様や故人にも手を合わせてみてください。
墓前に向かい静かに手を合わせ、ご先祖様や故人に感謝を伝える時間を持つことは、心を穏やかに保つ助けにもなるでしょう。