お役立ちコラム お墓の色々
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- 供養をきわめる -
お墓の水はけが悪い!水はけを改善する方法をご紹介します
雨が降るたびに、お墓の敷地に水が溜まってお困りではありませんか?
お墓の水はけが悪い原因は様々です。水はけ対策の不足や年数の経過による傷み、墓地・霊園自体の水はけの悪さなどが要因として挙げられます。
水はけが悪いと、お墓が傷みやすいことはもちろん、時にはお骨が浸水してしまうこともあり、ご先祖様の供養という観点からもよくありません。
そこで今回の記事では、お墓の水はけが悪い原因や、その改善方法について解説します。お墓の水はけにお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
まずはお墓の水はけを確認しましょう
お墓の敷地に水が溜まってお困りの方は、できれば納骨室を開けてお骨の状態を確認しましょう。
その際、扉タイプであれば、ご自身でも確認可能ですが、一般的には重い墓石の一部を動かす必要があり、ケガや破損の原因にもなりかねないので石材店に相談するのがおすすめです。
もし骨壺の中へ水が入っていて、お骨自体が水に浸かっているようなら、対処が必要です。
こまめにチェックして骨壺内の水を出すことが可能であれば、ご自身でも対処できますが、おすすめはしません。根本的な解決にはならず、前述のリスクもあるからです。
骨壺を結露しにくいものに交換することで解決できる場合もありますが、どちらにせよ納骨室を開ける必要があるため、石材店に相談して改善策を提案してもらうのがよいでしょう。
具体的な対策については後ほどご説明するので、続けてお読みください。
お墓の水はけが悪い原因は?
対処法を検討する前に、お墓の水はけが悪い原因を考えましょう。
主な原因は次の3つです。
- 水はけ対策が不十分
- 年数の経過による傷み
- 土地自体の水はけが悪い
上記について、それぞれ説明していきます。
水はけ対策が不十分
お墓の水はけが悪い原因の1つ目は、水はけ対策が不十分であることです。具体的に、水はけ対策とは次のものを指します。
- 水をお墓の外に出すために水抜きの穴を開ける
- 水が自然に流れ出るように傾斜をつける
水はけが悪いお墓は、上記のような水はけ対策を行っていない可能性があります。
近年は水はけ対策を行っているお墓が多いですが、数十年前の古いお墓は行われていないこともめずらしくありません。
水はけ対策はお墓を建てた後でもリフォームで対応できるものもあるため、気になるところがあれば、信頼できる石材店に相談するとよいでしょう。
石材店の選び方についてはこちらで紹介していますので、あわせご覧ください。
◆石材店はどう選ぶ?注目すべき5つのポイント
年数の経過による傷み
お墓の水はけが悪い原因の2つ目は、年数の経過による傷みです。
近年のお墓は、堅牢な御影石で作られているため、基本的に頑丈です。
しかし、何十年も前に建てられたお墓は御影石以外の石で作られているものもあります。さらに、年月が経つと、どうしても傷んで汚れたり、石組みがずれたり、石と石のつなぎ目(目地)の接着が傷む箇所もでてきたりします。傷んだ部分から水が入り、お墓の内部が水浸しになってしまうこともあるでしょう。
そのため、お墓が傷んでしまった場合は改修が必要です。時期を見てお墓のリフォームを検討してみてはいかがでしょうか。
リフォームのタイミングと、依頼時の注意点についてはこちらで紹介していますので、あわせご覧ください。
◆お墓のリフォームを考えるタイミングと、依頼時の注意点
お墓のリフォームにかかる費用の目安も、こちらの記事で紹介しているので、よろしければご参考にしてください。
◆お墓のリフォームにかかる費用の目安について
土地自体の水はけが悪い
お墓の水はけが悪い原因の3つ目は、土地自体に問題がある場合です。
日当たりや風通しが悪い霊園や墓地の場合は、土壌が緩く水はけが悪い傾向にあります。水はけが悪い状態が長く続いてしまうと、お墓が早く傷む原因になりかねません。また、地下からしみ出した水がたまることもあるでしょう。
購入する前ならば、墓地や霊園は必ず事前に見学し、水はけや周りの環境をチェックしておきましょう。水はけを確認する際は、雨の日に見学するのがおすすめです。
すでにお墓を購入している場合は、上述の水はけ対策を施したり、丘カロートタイプにリフォームしたりすることで、納骨スペースに水が入らないようにできます。水はけを改善する具体的な方法は後ほど説明しますので、そちらもご参考にしてください。
墓地・霊園を探すときに気をつけるポイントについてはこちらで紹介していますので、あわせご覧ください。
◆後悔しないための霊園・墓地探し5つのポイント
お墓の水はけが悪いと何が起こる?
お墓の水はけが悪いと、様々な問題が引き起こされます。
主な問題は次の2つです。
- お墓が傷みやすくなる
- お骨が水に浸かる
上記について、詳しく見ていきましょう。
お墓が傷みやすくなる
お墓の水はけが悪いと引き起こされる問題の1つ目は、傷みやすくなることです。
水はけが悪いと、常に水が溜まっている、または墓石が湿っている状態になります。万が一、その状態を長年放置しておくと、ひび割れたり、ひどい水垢がついてしまったりし、こけやカビが生えることもあります。
水はけが悪いと、お墓の傷みや汚れを引き起こす原因になりかねません。
お墓を長く守っていくためにも、水はけ対策は重要と言えるでしょう。
汚れてしまった場合の掃除方法についてはこちらで紹介していますので、あわせてご覧ください。
◆お墓に洗剤は使えるの?水洗いでは落ちない汚れを消す方法
◆お墓のお掃除 総まとめ!— 年末はお墓も大掃除 —
お骨が水に浸かる
お墓の水はけが悪いと引き起こされる問題の2つ目は、お骨が水に浸かることです。
特に足元より下にカロートがある、いわゆる地下カロートでは湿気がこもりやすくなります。その状態が長く続くと、湿気が結露して骨壺内に水が溜まり、お骨が水に浸かってしまいます。
また、水はけの悪い墓地などでは、極端な場合だと、納骨時にカロートを開けると中が水でいっぱいになっており、骨壺やお骨が水に浮かんでいた、というケースもあります。
それ以外にも、カロート内に湿気がこもっていると、じめじめした空間を好むムカデやクモなどの虫が棲みつく原因になります。そのような場所に骨壺を入れることは、供養の観点からも避けたいものです。
カロートについての詳しい説明についてはこちらで紹介していますので、あわせご覧ください
◆納骨棺(カロート)とは?由来や特徴について解説します
お墓の水はけを改善する3つの方法
お墓の水はけを改善する方法をまとめると、下記の3つです。
- 地上(丘)カロートにリフォームする
- 水抜きで水の逃げ穴を作る
- 水が自然と流れ出るように斜度をつける
これらの改善方法は、ご自身で対処するのが非常に難しいので、石材店へ依頼するのがよいでしょう。
それぞれ詳しく解説していきましょう。
地上(丘)カロートにリフォームする
地下のカロートは水はけ対策をしっかり行っていたとしても、構造上の問題でどうしても湿気がこもりやすくなってしまいます。
地上カロートには省スペースで場所を取らない、扉の開閉が簡単で納骨がしやすいなどのメリットもあります。
ただし、地下カロートでないとお墓を作れない霊園・墓地もあるため、相談しながら検討するとよいでしょう。
水抜きで水の逃げ穴を作る
お墓の土台部分に水が溜まる場合は、水抜き穴が開いていないのかもしれません。
水抜き穴は主に、基礎工事の段階で基礎や外柵に開けます。他にもお墓本体の花立に開けることもあります。穴を開けると水の逃げ道ができるため、水はけの向上が可能です。
水が自然と流れ出るように斜度をつける
昔のお墓は台の部分が平行であることも多く、水がたまりがちです。そのような場合は、自然に水が流れていくように水垂(みずたれ)を施すとよいでしょう。
水垂とは、お墓の台の部分に傾斜をつける加工のことです。傾斜をつけることで雨水や雪が自然と流れていくため、水はけがよくなります。水垂は、お墓の水平な部分であればどこでも加工が可能です。
また、近年のお墓は水垂れだけでなく、外柵にゆるい傾斜(水勾配)をつけて水を逃すのもあたり前になっています。
リフォームの際などに石材店へ相談し、あわせて検討してみるのもよいでしょう。
お墓の水はけ対策を行い、故人が安らかに眠れるお墓にしましょう
お墓の水はけが悪いと様々な問題が引き起こされます。まずは、なぜ水はけが悪いのか原因を知る必要があるでしょう。
水はけの悪さを改善する場合、状態によっては大きな費用がかかる可能性もあります。しかし、代々お墓を守っていくことを考えると、傷みにくいようにリフォームをすることは無駄ではありません。また、しっかりと水はけ対策を行い、納骨室を快適な環境に整えることは、ご先祖様への供養につながります。
お墓をリフォームする場合は、信頼できる石材店に頼むのがよいでしょう。とはいえ、お墓を継承したばかりでどこの石材店にお願いすればよいかわからない方もいらっしゃるのではないでしょうか。こちらからお近くの石材店をお探しいただけますので、ぜひご活用ください。
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