お役立ちコラム お墓の色々
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- 供養をきわめる -
お墓の価格を抑えるコツ3選~具体的な手順から石材選び・デザインの工夫・場所選び~

「お墓」にかかる費用は、墓地や霊園の区画の大小以外にも、墓石の種類やデザインの選び方次第で大きく変動するものです。全国優良石材店の会が2025年に実施した調査によると、墓石の平均購入価格は169.5万円となっています。
また、「お墓を建てる」ということは人生でそう何度も経験することではなく、多くの人にとって初めての経験となり、いざお墓づくりを進めるとなると、何から手をつければよいか迷う方も多いのではないでしょうか。
今回はお墓づくりの具体的手順から購入にかかる費用相場と価格の構成要素、値段を抑える具体的なコツまで、場所選び、石材選び、デザインの工夫といった論点を交えて解説します。
お墓づくりの手順
まず、何から手を付けていけばよいのでしょうか?順番に見ていきましょう。
1.墓地・霊園を探す
まずはお墓を建てる場所を探しましょう。ネットなどの情報を検索して自分で調べたり、石材店から紹介してもらったりすると良いでしょう。
墓地・霊園探しの際に抑えたいポイントは以下の記事をご参考に。
2.予算を決める
お墓の費用の内訳には、墓石本体の代金だけでなく、基礎や据付の工事費、文字の彫刻代などが含まれます。またそれ以外にも墓地・霊園の永代使用料や年間管理料、納骨式や開眼供養の法要代、お寺へのお布施などが必要です。事前に大枠の仕組みを把握しておければ安心です。
詳細は以下の記事をご参考にしてみてください。
◆お墓の値段を左右する5大要素とは?素材・デザイン・工事費の影響を解説
◆お墓の管理費はどれくらい?相場や滞納時の相談など気になる点を解説
◆納骨式とは?主な流れ・施主がすべき準備・当日のマナーもご紹介
3.石材店を選ぶ
石材店から墓地・霊園を紹介してもらった場合はそちらに、特に決まっていない場合には慎重に検討しましょう。石材店選びはお墓づくりの最重要ポイントと言っても過言ではありません。
石材店選びに関する記事もありますのでぜひ参考にしてみてください。
4.石材店と二人三脚で墓石づくり
具体的なデザインや石材について打ち合わせていきます。石材店と二人三脚で進めていきましょう。
5.お墓の施工
石材店と相談を重ねて完成した墓石を墓地・霊園に建てる作業です。墓石を決めてから完成まで最低でも1月半~3か月を要する場合が多いので事前に予定を立て余裕をもって進めていきましょう。
6.納骨
お墓に魂を入れる開眼法要を行ったあと、納骨式を行い納骨します。
手順や流れが見えたら、次は具体的な価格を抑えるポイントを見ていきましょう。
墓地の区画や霊園選びでお墓の価格を抑える方法
まずはお墓を建てる場所の選び方に目を向けてみましょう。実は、どれくらいの広さの区画をどこで借りるかによって、墓石にかかる費用の総額は大きく変動します。
区画の広さ
費用を抑えるために最も確実な方法は、墓地の区画面積を小さくすることです。お墓の値段は、使う石材の量に比例して高くなります。0.8平方メートルや1.0平方メートルといったコンパクトな区画を選べば、建てる墓石も小さくなりますし、墓地の使用料も抑えられます。
広い区画は見栄えが良い反面、その分だけいろいろな費用も跳ね上がってしまうのが現実です。予算とのバランスを冷静に考えながら、ご家族にとって本当に必要な墓地の広さを見極めることが肝心です。
墓地・霊園の種類
区画の広さと合わせて、霊園の種類も総額を左右する重要な要素となります。墓地・霊園には大きく分けて公営霊園、民営霊園、寺院墓地の3つがありますが、費用を抑えやすいのは地方自治体が運営する公営霊園です。
郊外に位置することが多い公営霊園は、お墓の土地代にあたる永代使用料(お墓の区画を使用し続ける権利の費用)や管理費が安い傾向があります。まずは希望する地域の公営霊園の募集状況を、自治体のホームページなどで確認してみてください。
ただし、公営霊園ならではの落とし穴には注意が必要です。公営霊園は1区画あたりの面積が広く設定されているケースがあります。土地代が安く済んでも、その広さに合わせた大きな墓石が必要になって総額が高くつくパターンです。
公営霊園を検討する際は、必ず募集されている1区画の面積を確認します。寺院墓地や民営霊園の小さな区画を選んだ場合の総額と、一度比較しておくのが失敗を防ぐコツです。
それぞれの墓地・霊園のメリット・デメリットについて紹介している記事もあります。あわせてご覧ください。
霊園・墓地規約の確認
区画の広さや霊園・墓地の種類以外にも必ず確認しておきたいのが墓地や霊園の規約です。寺院や霊園によっては、景観の統一などを理由に伝統的な和型墓石しか建立を認めていなかったり、墓石の高さやデザインに一定の制限を設けていたりする場合があります。せっかく次の項目で紹介するような費用を抑えた希望のデザインを決めても、規約違反で建てられなければ元も子もありません。
まずは霊園の管理事務所から規約を取り寄せ、建立可能なデザインの範囲を把握しておくことが大切です。
指定石材店制度
最後にもう一つ必ず確認しておきたいのが、指定石材店制度の有無です。民営霊園や寺院墓地の場合、お墓を建てる業者が寺院や霊園側であらかじめ決められていることが少なくありません。
特定の業者が指定されている場合、他社との相見積もりができず、墓石の値段が相場よりも高いのか安いのか分かりづらいことがあります。その為、指定石材店制度のある寺院墓地や民営霊園でお墓を建てる際は、あらかじめ墓石の相場を調べたり、周りの方に相談したりするとよいでしょう。大体の相場観を把握することで、より納得できるお墓づくりを進められるはずです。
指定石材店制度のメリット・デメリットについて解説した記事もありますのでご参照ください。
◆指定石材店制度とは?取り入れられた理由と共にメリット・デメリットを解説
石材の産地・種類からお墓の価格を抑える方法
お墓を建てる場所を決めたら、次は、お墓本体(墓石)です。具体的に見ていきましょう。
墓石の費用の内訳には、墓石本体の代金だけでなく、基礎や据付の工事費、文字の彫刻代などが含まれます。金額が大きいだけに、どこを見直せば品質を保ちつつ予算内に収められるのかは、非常に気になるところです。実は、石材の産地・加工の複雑さ・使用する石の量を調整するだけでも、数十万円単位で総額が変わることは珍しくありません。
石材選び:石の産地
見積もりの総額を大きく左右するのが、墓石の素材となる石材選びです。ここを工夫するだけで、お墓の大きさやデザインを変えなくても、費用を数十万円単位で抑えられる場合があります。
墓石に使われる石材は、大きく国産と外国産に分類されます。費用を抑える上でまず有力な選択肢となるのが、中国産を中心とした外国産の石材です。特に中国産の白御影石は流通量が非常に多く、一般的なお墓の本体のみの価格が20~30万円台から提供されているなど、手頃な価格帯が最大の魅力となっています。まずはこの最も安価なラインを確認することで、ご自身の予算の基準をどこに置くべきかが見えてきます。
一方で2026年現在の市場動向を見ると、中国産石材は現地の人件費上昇や採掘規制などの影響を受け、以前よりも値上がりしている傾向にあります。対照的に、香川県の庵治石や愛媛県の大島石といった国産の銘石は、平均して150万円から300万円程度と高価格帯のままではありますが、顕著な値上がり傾向はみられません。外国産が値上がりしている分、国産との価格差は以前ほど開いていないという見方もできます。現在割安感があることも事実ですので、最初から国産を選択肢から外してしまうのではなく、最新の価格相場を一度フラットな目で確かめておくのが賢明です。
墓石に使用される御影石の国内産地について紹介している記事もあります。よろしければご覧ください。
石材選び:石の色と種類
産地と並んで価格に直結する要素が、石の色と種類です。一般的に、白や薄いグレー系の御影石は採掘量が豊富で、価格が安く安定しています。それに対して、黒御影石や赤色、緑色といった珍しい色味を持つ石材は、採掘量や産地が限られているため、どうしても価格が高くなりがちです。純粋に購入時の初期費用を抑えることを最優先にするなら、流通実績が豊富で手に入りやすい白や薄いグレー系の御影石を軸に探していくのが、もっとも確実な方法と言えます。
お墓に使用される石を色別に解説した記事もあります。あわせてご覧ください。
◆落ち着いた印象で人気の灰色(グレー)の墓石とは?代表的な石材を紹介
◆明るく清らかな印象が人気の【白色の墓石(白御影石)】とは?代表的な石材も紹介
◆心安らぐ温かな雰囲気が人気の【ピンク色・赤色の墓石】とは?代表的な石材も紹介
◆洗練された印象でおしゃれなお墓にも人気の【黒色の墓石】とは?代表的な石材も紹介
石材選び:吸水率・硬度|長期的なメンテナンス費用
ここで一つ気をつけておきたいのが、お墓を建てた後に発生する維持費用の存在です。ここは予算検討の段階で見落とされがちですが、後回しにすると数年後に想定外の出費を招く要因となりかねません。
石材にはそれぞれ吸水率と硬度という物理的な特性があります。いくら初期費用が安くても、水を吸いやすい性質の石を選んでしまうと、雨水を内部に蓄えて表面にサビが出たり、冬場に凍結してひび割れを起こしたりするリスクが高まります。そうなれば、専門業者による補修工事や特殊なクリーニングが必要になり、結果として購入時に浮かせた金額以上の出費が発生することも考えられます。
そこで検討候補に加えたいのが、インド産の石材です。インド産の石は中国産と比較すると価格は少し上がりますが、非常に硬くて水を吸いにくいという優れた耐久性を備えています。経年劣化に強いため、将来の修繕リスクを大幅に減らすことができ、長期的なコストパフォーマンスに優れています。目先の安さだけでなく、数十年先までお墓を維持していく視点を持つことが、本当の意味での費用抑制につながります。
圧倒的な耐久性を備えたインドの墓石材を紹介した記事もあります。あわせてご覧ください。
石材選び:見積もりを受ける際のコツ
見積もりしてもらう際の具体的な行動としては、石材店に対して同じお墓の形で、3パターンの見積もりを作成してもらう手法が有効です。中国産の白御影石、インド産の耐久性の高い石、国産石材の3つです。その際、それぞれの石の吸水率や硬度を示す客観的なデータも併せて出してもらいましょう。また、店舗にある小さなサンプルや展示品だけでなく、可能であれば実際に建立から数年、数十年が経過したお墓を見せてもらいましょう。数字では判断しにくい部分も実物を見比べてみることでより判断しやすくなるでしょう。
お墓づくりにおいて、なにより大事なのは自分の要望をはっきりと石材店に伝えることです。大事にしたいポイント・例えば「何世代にもわたって使い続けられる強い石がいい」「予算内で最高の黒がいい」といった要望を、率直に石材店に伝えましょう。そうすることで納得のいく提案が受けやすくなります。
シンプルなデザインでお墓の価格を抑える工夫
石材の産地や種類を絞り込んだら、次に目を向けたいのが墓石の形状と装飾です。ここに目を向けておかないと、いざ見積もりを出してもらった時に加工費のふくらみに驚くことになるかもしれません。
デザイン選び:シンプルなデザインに
墓石の値段は、純粋な石の価格だけでなく、石の使用量と加工にかかる手間で大きく変動します。複雑な形状や手の込んだ彫刻を施せば、それだけ職人の手作業や機械の稼働時間が増え、結果として費用に跳ね返ってきます。決められた予算内に収めるためには、デザインをシンプルに保つという視点が欠かせません。
具体的な選択肢として、伝統的な縦長の和型から、横長で背の低い洋型墓石へ切り替える方法があります。和型墓石の相場が約60〜200万円であるのに対し、洋型墓石は約50〜160万円とやや低めの傾向です。この差は、主に使用する石の総量から生まれます。洋型はコンパクトな設計が多いため全体の石材量を抑えやすい傾向にあります。また洋型の中でも丸みを帯びた形状や複雑なデザインのものではなく直線的でシンプルな形状を選ぶことで加工費も低くできます。
デザインの変更だけで数十万円の差額が生まれることもあるため、まずは概算でよいので、シンプルな形状と少し複雑な形状の見積もりを比べてみればその差がわかるはずです。
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デザイン選び:細かな装飾や特殊加工
墓石本体の形状だけでなく、細かな装飾や特殊な加工を見直すことも費用抑制につながります。意外と見落とされがちなのが、台座などの装飾にかかる費用面です。例えば、和型墓石でよく見られる蓮華台(ハスの花を模した台座)や、石の表面に立体感を出す浮き彫りなどの複雑な加工は、高度な技術と時間を要するため追加料金の対象となります。
装飾を減らすと寂しくなるのではと気にする方もいますが、シンプルな形状は角が少なく、日々の掃除やお手入れがしやすいという実用的なメリットも備えています。
お墓の各部材の名称やその意味について解説しているページもあります。是非参考にしてみてください。
◆お墓の一番上にある竿石・棹石・仏石ってなに?お墓の構造を種類とあわせてご紹介します
デザイン選び:彫刻
墓石に刻む文字や花などのイラストの量も、加工費を左右する重要な要素の一つです。一般的な「〇〇家之墓」といった基本の文字彫刻は、多くの場合、墓石の基本料金に含まれています。しかし、家紋を複雑なデザインにしたり、故人の趣味にちなんだオリジナルのイラストを追加したり、文字数を大幅に増やしたりすると、その分だけ彫刻費用が上乗せされます。
ここまで情報を整理できれば、デザイン選びの大きな山場は越えています。故人への思いからこだわりを詰め込みたくなる気持ちもあるはずですが、どうしても入れたい言葉や絵柄を1〜2点に絞り込むことで、予算の増加を防ぐことができます。
お墓に刻む文字や絵柄について、和型墓石や洋型墓石ごとに、彫刻する場所や内容、書体などについてわかりやすく解説したガイドブックを無料プレゼント中です。気になった方は以下のページからお気軽にお申し込みください。
デザイン選び:コンパクトな設計に
墓地・霊園選びの項でもふれましたが、デザインの工夫と併せて、お墓全体のサイズをコンパクトにすることも検討の余地があります。墓石が大きくなればなるほど、比例して石の使用量が増え、当然ながら値段も高くなります。近年はコンパクトなデザインの墓石を選ぶ人が増えており、小さめのお墓であっても、全体のバランスや字体の工夫次第で立派な仕上がりになります。
大きな区画に無理をして立派な墓石を建てるよりも、少し手狭な区画に合わせてコンパクトな墓石を選ぶ方が、総額を抑えつつ質の高い石材を選べることも少なくありません。
信頼できる石材店と二人三脚で進めましょう
お墓づくりは、多くの人にとって一生に一度の大きな買い物であり、費用面での不安を感じるのも無理はありません。ここまで見てきたように、少しの工夫と選択次第で、納得のいく形を保ちながら予算をコントロールすることが可能です。
費用を抑える具体的なポイントは、墓地・霊園の選び方、石材の産地・種類、そして墓石のデザインの3つです。高品質なインド産石材を視野に入れたり、装飾を控えたシンプルな洋型デザインを選んだりすることで、数十万円単位の差が生まれることもあります。さらに、区画の広さや立地条件を見直すだけでも、トータル費用を抑える効果が期待できます。
まずは、気になる霊園や希望のイメージをもとに、2〜3社の石材店へ概算の見積もりを依頼してみましょう。各社の提案内容や費用の内訳を比較することで、相場感が掴めるようになります。比較検討を通じて、価格の妥当性だけでなく、長く付き合える信頼できる依頼先かどうかも見えてきます。
ただ、いざ見積もりを取ろうと思っても「よい石材店を知らない」「何軒も石材店を回る時間が…」といった方もいらっしゃるはず。そこでおすすめなのが、当会の「お見積もり代行」無料サービス。お客様に代わって「お墓きわめびとの会」が加工業者や石材店に直接交渉いたします。お墓について学べる3種類のガイドブックも無料で進呈中です。
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