お役立ちコラム お墓の色々
お役立ちコラム お墓の色々
- 供養をきわめる -
人が亡くなると「遺る(のこる)」6つのことから考える葬儀と終活
人の命には限りがあり誰もがいつかは亡くなるものですが、人が亡くなると「6つのことが遺される(のこされる)」といいます。それは「遺」という文字がつく6つの事柄です。
▶遺体
▶遺骨
▶遺族
▶遺言
▶遺品
▶遺産
この「遺」の文字が付く6つのことをまとめて「六遺」といい、それぞれの事柄について準備をしたりや勉強をしたりすることも、終活のひとつといえます。
▷遺体・遺骨 ・・・葬儀、供養、お墓についてあらかじめ考えておき、必要な準備をする。
▷遺族・遺言 ・・・法的な手続きなどを事前に把握しておく。亡くなったあとのことについて、家族になんらかの形でメッセージを遺すなど。
※遺言について詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
◇似ているけれど実は大きく違う「遺書」と「遺言書」
▷遺品・遺産 ・・・相続や片見分けの内容を決めておく。生前に身の回りを整理しておくなど。
※遺産の相続などについて詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
◇より良い終活のために知っておきたい「相続」について
◇不動産の終活とは?不動産の断捨離で相続・税金問題を回避
上記の項目はいずれも大切なもので、事前に準備をしておくに越したことはありません。実際に、亡くなった後にご遺族が必ず行うことになるのが、葬儀・お墓、つまり遺体・遺骨の供養です。
近年の葬儀の傾向
近年、少子高齢化や参列者数の減少により全国的にはお葬式の規模は縮小傾向にあります。
その中で割合を増してきているのが、「家族葬」や「直葬」です。
明確な規定があるわけではないですが、一般的には以下の通りとされています。
家族葬:家族や親しい人が参列する葬儀
直葬:儀式を極力行わず、火葬を行う葬儀
シンプルな葬儀のメリット・デメリット
家族葬や直葬などのシンプルな形式、小規模なお葬式は今後も増加が見込まれると考えられています。
では、家族葬や小規模葬のメリット・デメリットについて考えていきましょう。
メリット
・費用負担の軽減
少人数の参列者でお葬式を行うと、(内容にもよりますが)参列者へのおもてなしや会場、装飾などにかかる費用を抑えることができ、トータルで見ても費用負担の軽くなるケースが多く見受けられます。
デメリット
・家族や親しい人以外の参列ができない
生前ご縁のあった友人の方々が「故人にお別れができない」と悲しまれる可能性があります。
なお、家族葬・直葬に関しては、詳しい記事がございますのでぜひご覧ください。
◇家族葬とは?少人数のお葬式をご紹介します
◇家族葬の参列には注意が必要。喪主側と友人側に分けて解説。
◇家族葬ならではの香典のマナーを解説します
◇直葬(火葬式)とは?意味や流れを説明します
後悔をしないために…遺される家族のために…
自分や家族のお葬式で後悔しないようにするためには、やはり事前の相談や葬儀社選びが重要です。近年は生前に葬儀のことを考える方も増え、中には「生前葬」を行う方もいらっしゃいます。
お葬式は亡くなってから1日から数日で行われることがほとんどです。つまり、亡くなってから葬儀を行うまでの時間は限られています。大切な人がなくなるという一大事の後、限られた時間で遺された家族はお葬式のことをすべて決めるわけですが、これは負担が大きいです。
そのような負担をかけないためにも、可能であれば事前に家族や葬儀社と相談しておく。葬儀社と話すことが難しい場合は、どのようなお葬式をするかという要望を家族に話しておくだけでも、負担は軽減されるでしょう。
事前にできることは、お墓にもある
日本では、お墓は亡くなった後に遺族が建てるというのが一般的でした。
ただ近年は、最後まで自分らしい生き方をするため、生前に自分自身のお墓を用意する方も増えてきています。
生前墓を選ぶ理由ですが、次のようなものが挙げられます。
▶残される家族の負担を減らしたい
▶自分の好きなお墓にしたい
葬儀のこととあわせて、お墓のこともぜひ事前に考えてみてはいかがでしょうか。石材店も生前の相談にきっと親身に答えてくれることでしょう。石材店はお住まいの地域に複数あると思いますので、費用や内容、場所、希望についてしっかりと相談し、さらに担当者の人柄などもよく見ておくと良いのではないかと思います。
生前墓(寿陵)についての詳しい記事がございますので、ぜひご覧ください。
◇生前墓(寿陵)についてメリットや注意点を解説
お墓を相続する場合は、こちらの記事も参考になるかと思います。
◇お墓の相続(承継)の流れを解説します
◇お墓の相続、配偶者や子どもに迷惑をかけないために必要なコト
お墓やお葬式は「人の命には限りがある」との想いを胸に抱き、生きてく中で訪れる多くの出会いや人と人との繋がり、そして絆にあらためて感謝することができるものです。可能であれば、自分のことだけではなく、家族や次の世代に「どのように命のあり方をつたえていくか」ということを、終活を通して考えてみてはいかがでしょうか。
きっと、それをきっかけに「今」をより豊かに生きていけるのではないかと思います。
家族や未来のことを考えた終活を
人は一人で産まれ、一人で生き、一人で最後を迎えるわけではありません。
ご自身だけでなく、ご家族や未来のことを考える活動こそが「より良い終活」であり、「今を幸せに生きること」だといえます。
ご自身にとってもご家族にとっても幸せなエンディングのカタチとは何か、ぜひ終活を通して、来るべき未来への準備について考えてみてください。
これから終活に取り組む方に向けた無料動画がございます。ぜひ一度ご覧ください。
◇はじめての終活準備ムービー