お役立ちコラム お墓の色々

お役立ちコラム お墓の色々

- 供養をきわめる -

最大9連休!2024年(令和6年)お盆はいつ?期間、やることの基本を解説

供養・埋葬・風習コラム

最大9連休!2024年(令和6年)お盆はいつ?期間、やることの基本を解説

夏本番が近づき、お盆休みの計画を立てている方も多いのではないでしょうか?
毎年訪れるお盆ではありますが、「何日から何日だっただろう?」「休みになるのはいつ?」「お墓参りはいつ行えば良いのか?」など、分からなくなってしまう方もいらっしゃるかもしれません。

今回は、お盆の日程と、過ごし方の基本を解説するとともに、お盆の後に訪れる秋のお彼岸の日程などについてもご紹介します。直前になって慌てないためにも、帰省やお墓参りの予定を立てる参考にしていただけたらと思います。

2024年(令和6年)のお盆とお盆休み

お盆というと、8月が一般的ですが、地域によって時期に違いがありますのでそれぞれ順に解説していきます。

8月のお盆(一般的なお盆)

全国のほとんどの地域では、8月13日〜16日にかけての4日間をお盆とし、会社やお店などの「お盆休み」もこの期間に合わせて設定されるのが一般的です。旧暦のお盆の時期を元に決められていることや、7月をお盆とする地域があることから、8月のお盆は「旧盆」「月遅れ盆」と呼ばれることもあります。

お盆といえば気になるのが、休みになる期間ですよね。
今年2024年は、8月11日の「山の日」が日曜日にあたる関係で、お盆直前の10日〜12日が3連休となります。お盆休みが下記のように9連休となる方も多いでしょう。

8月10日(土)
8月11日(日・祝/山の日)
8月12日(月・休/振替休日)
8月13日(火): お盆(迎え火)
8月14日(水): お盆
8月15日(木): お盆
8月16日(金): お盆(送り火)
8月17日(土)
8月18日(日)
*地域によっては15日に送り火を行うところもあります。

7月(新盆)をお盆とする地域の場合

東京都近郊、静岡県・石川県・北海道の一部などでは、旧暦でお盆とされていた日付を新暦でも守る形で、7月13日~16日をお盆とする地域もあります。新暦の7月に行うことから「新盆(しんぼん)」とも呼ばれます。
2024年は下記のように、7月15日の「海の日」を入れた3連休と重なる日程となっています。

7月13日(土): お盆(迎え火)
7月14日(日): お盆
7月15日(月・祝/海の日): お盆
7月16日(火): お盆(送り火)

その他の日程でお盆を行う地域の場合

沖縄県では、旧暦に基づいて行事を行うことが多く、お盆も、旧暦の7月13日〜15日にあたる8月中旬〜9月上旬に行われます。旧暦を用いることから「旧暦盆」「旧盆」とも呼ばれます。一般的な8月のお盆と違い、沖縄の「旧盆」は旧暦に忠実な日取りで行われるため、毎年違った日付になります。
2024年のお盆は、土日を含んだ下記の日程です。

8月16日(金): ウンケー(お迎え)
8月17日(土): ナカビ・ナカヌヒー(中日)
8月18日(日): ウークイ(お送り)
*地域によっては19日にお送りというところもあります。

お盆の過ごし方

お盆は、ご先祖様の霊をこの世(ご自宅)にお迎えして供養を行う行事です。お墓参りや迎え火・送り火を行い、地域によっては盆踊りや灯籠流し・灯籠流しを行うなど、日本の夏の風物詩にもなっています。
過ごし方の基本と合わせて、詳しくまとめた記事のリンクもご紹介していますので、参考になさってください。

由来や意味について詳しくはこちらの記事をご覧ください。
お盆の由来、知っておきたい5つのこと

迎え火・送り火

ご先祖様が家に帰ってくるとされているお盆には、13日にご先祖様の霊を家に招き入れる「迎え火」を、16日に再びあの世へと送り出す「送り火」を、それぞれ夕方ごろに行うのが一般的です。やり方は地域によって様々で、お墓で灯したローソクの火を持ち帰り軒に吊るした提灯に灯すところ、家の前やお墓でオガラや松明を燃やすところなどがあります。
いまさら聞けない正しい迎え盆のやりかたについて解説します
マンション・アパートでの迎え火はどうすればいいの?

お墓掃除とお墓参り

お盆のお墓参りには、ご先祖様のお迎えとお送りの意味があります。日程について厳密な決まりはありませんが、お盆の初日(お盆の入り)である13日と最終日(お盆の明け)である16日に行くのが一般的です。また、お墓掃除は、ご先祖様をお迎えする前(12日まで)に済ませておくのが理想とされています。

今年はお盆を挟んで9連休。普段はお墓掃除とお墓参りを一度に済ませているという方も、ご先祖さまの供養に時間を充ててみてはいかがでしょうか。帰省して、お墓掃除を済ませてからご先祖様をお迎えし、送り出した後に自分たちも自宅に戻るというのも、良いかもしれません。
とはいえ、お盆の時期はまだまだ暑さが厳しく、連休の前後は道路の渋滞も予想されます。体調とも相談しながら、無理のない日程で行うようにしましょう。
お盆にお墓参りをするべき理由と必要なものとは
お盆に飾る蓮の花とお墓の関係は?お盆のお供えは何にする?

仏壇の掃除とお参り・お供え・お飾り

帰ってくるご先祖様への気持ちを表すため、仏壇もきれいに掃除し、盆提灯や、キュウリ・ナスで作った「精霊馬(しょうりょううま)」などの飾り、お供えをして、手を合わせます。
地域によっては、自宅に僧侶を招いて仏壇の前でお経を読んでいただく、「棚経(たなぎょう)」を行うところもあります。

お供え物は、夏の暑い時期にも傷みにくい果物やお菓子、季節の野菜やそうめんなどをお供えします。また地域などにより、団子、「霊供膳(りょうぐぜん/「霊具膳」「盆膳」とも)」と呼ばれる精進料理の小さなお膳、「水の子」と呼ばれる刻んだナスとキュウリを米と混ぜたものもなどをお供えする風習もあります。
故人のためのお盆の過ごし方。精霊馬を作ってみよう。

地域の行事

お盆には、盆踊りや精霊流しなど、ご先祖さまの供養や、迎え火送り火の風習が元になった行事をおこなう地域もあるため、参加するのも良いでしょう。地区で行う小さな行事もあれば、京都の五山送り火、長崎の精霊流し、徳島の阿波踊りなど全国的に有名になっているものもあります。
花火の起源を探る~打ち上げ花火に込められた鎮魂の想い~

浄土真宗の場合

浄土真宗では、人が亡くなるとすぐに極楽浄土へ迎えられるとの考え方から、供養すると言う概念がなく、上で紹介したようなお盆特有の飾りや行事は必要ないと考えられています。とはいえ、何もしないと言うことではなく、阿弥陀如来様に感謝し命の大切さを再確認する意味で、仏壇をきれいに整えてお供えをしたり、自宅に僧侶を招いて法要を行ったりします。「歓喜会(かんぎえ)」と呼ばれる法話会を開催する寺院もあるようです。

神道の場合

お盆は仏教の行事と思っている方も多いかもしれませんが、神道でもお盆を行います。
期間や過ごし方は、仏教におけるお盆と大きくは変わらず、迎え火と送り火、お墓参りを行い、ご先祖さまの霊を祀る祖霊舎(それいしゃ)や盆棚を飾り、お供えをします。
日本では、仏教が伝わる前から、ご先祖様の霊を迎えてお祀りする慣わしがありました。仏教が伝来し、日本で古くから行われていた慣わしと先祖供養の行事が融合する中で、今のお盆の文化が育まれてきたと言われています。

まとめ

お盆は、ご先祖様の霊を迎え、感謝や敬意をもって供養しお祀りする行事です。宗教に関わらずご先祖様の霊を迎え送り出す行事を行っている地域も多く、お祭りという形で現代に受け継がれているものもたくさんあります。故人や先祖を大切にしながら過ごすことは、古くから日本人の暮らしの中に根付き、命や自然を大切にする心を育んできたのでしょう。

ご先祖様とのつながりに思いを馳せることは、同時に自分自身や家族の存在の大切さ、命の尊さを感じ流ことにも繋がり、家族の絆を深める機会にもなります。お盆休みにはぜひ、家族皆さんでのお墓参りや、地域の行事に参加する予定を立ててみ手はいかがでしょうか。

お墓参りの基本や、お盆のお墓参りの注意点などについては、こちらで詳しくまとめています。
お墓参りの基本や作法をあらためて押さえておきましょう
夏のお墓参りの注意点〜熱中症への備えと気をつけるべきポイント〜
「お墓のプロによる代行」もある、お墓参りに行けない時に取れる選択肢