お役立ちコラム お墓の色々
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- 供養をきわめる -
【2026年(令和8年)】春と秋のお彼岸はいつ?何をする?行事の意味、やるべきことを解説

お彼岸は、お墓参りをしてご先祖様を供養する大切な時期とされており、多くの公営霊園で臨時の墓参バスが運行するなど、毎年たくさんのご家族がお墓に足を運びます。
春と秋の年2回、お彼岸がやってきますが、毎年日程が前後することから、「今年のお彼岸はいつ?」と分からなくなったり、「気づいたら祝日で、お彼岸も半ばを過ぎていた」と大慌てでお墓参りに行ったりという経験のある方も少なくないのではないでしょうか。
年によっては連休と重なることもあり、家族でスケジュールを調整して、帰省に合わせたお墓参りを計画するためにも、早めに日程確認をしておきたいですよね。
今回は、2026年の春のお彼岸、秋のお彼岸の日程と合わせて、お彼岸の意味や過ごし方、やるべきことの基本を解説します。
お彼岸とはどんな行事?
お彼岸(おひがん)は、3/20前後の「春分の日」、9/23前後の「秋分の日」を中日(ちゅうにち)として、その前後3日間を合わせた合計7日間に、ご先祖様の供養をし、日頃の感謝を伝える日本独自の仏教行事です。
この期間は、お墓や仏壇をきれいに掃除して、お参りする習慣があるほか、彼岸会(ひがんえ)の法要を行う寺院もあります。
お彼岸の意味
仏教では、生きている人が住むこの世を此岸(しがん)、ご先祖様が住むとされるあの世、極楽浄土を彼岸(ひがん)と呼び、極楽浄土である彼岸は、遙か西方にあるとされています。
春分の日と秋分の日は、昼と夜の時間がほぼ同じになる、つまり太陽が真東から昇り真西に沈みます。そのため、あの世(彼岸)とこの世(此岸)が最も近づく時期とされ、この時期に供養を行うことで故人やご先祖様への感謝の気持ちが通じやすくなると考えられたことから、普段以上の手厚い先祖供養を行うようになりました。
そもそも日本では、古くから農耕に深く関わりのある太陽が大切にされ、春分、秋分の時期に豊作を祈る儀式が行われていました。その太陽に祈りを捧げる「日願(ひがん)」と、先祖の霊に感謝する日本古来の風習、そして仏教的観念が混じりあい、今日の「お彼岸」という伝統行事が形作られたとも言われています。
お盆とは何が違う?
一年の内で重要なお墓参りの行事といえば、お彼岸とお盆ですが、お盆は、年に一度この世に帰ってくるご先祖様を、家に迎えてもてなし供養する行事。一方お彼岸は、あの世に思いが届きやすいとされる時期に供養を行い、ご先祖様に日頃の感謝をお伝えする行事であり、同じ先祖供養でも、行事の成り立ちと意味に違いがあります。
お彼岸とお盆の違いについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
◆お彼岸とお盆は何が違うの?~意味や由来、やるべきことの違いを解説します~
2026年(令和8年)の春と秋のお彼岸はいつ?
お彼岸の日付は、年によって前後することがあります。
これは、「お彼岸の中日」であり「国民の祝日」でもある「春分の日」と「秋分の日」が、他の祝日のように日付や曜日が指定された祝日ではなく、毎年の太陽の動きに合わせて決定されるためです。
では、2026年の春と秋のお彼岸がいつになるのか、詳しく見ていきましょう。
2026年春のお彼岸
2026年の春分の日は、3月20日(金)ですので、春のお彼岸は、3月17日(火)〜23日(月)までの7日間です。
3月17日(火): 彼岸入り
3月18日(水)
3月19日(木)
3月20日(金・祝/春分の日): 中日
3月21日(土)
3月22日(日)
3月23日(月): 彼岸明け
春分の日が金曜日に当たることから、春分の日からの3日間が3連休となる方も多い日程となっています。家族の都合が合わせやすいタイミングかと思いますので、早めに予定の調整をして、家族揃ってお墓参りができると良いですね。
2026年秋のお彼岸
2026年の秋分の日は9月23日(水)ですので、秋のお彼岸は9月20日(日)〜26日(木)までの7日間です。
9月20日(日): 彼岸入り
9月21日(月・祝/敬老の日)
9月22日(火・国民の休日)
9月23日(水・祝/秋分の日):中日
9月24日(木)
9月25日(金)
9月26日(土): 彼岸明け
20(日)が彼岸の入りとなることに加え、続く21(月)が「敬老の日」、一日空けて23(水)が「秋分の日」となるため、間に挟まれた22(火)も「国民の休日」となっています。
このように、彼岸の入りの前日の9/19(土)〜23(水)が5連休となり、お出かけの予定を立てる方も多いのではないでしょうか。各地が混雑することも予想されますので、余裕のある計画を立てると良いでしょう。
お墓参りに良いタイミングは?
お彼岸のお墓参りは、特に決まりはないものの、お彼岸の中日で祝日でもある「春分の日」「秋分の日」に訪れる方が多いようです。
また、故人やご先祖様へ敬意を払うという意味で、お墓参りの時間はできれば午前中、もしもお彼岸の期間中に行けない場合は、前倒しでお参りすることが望ましいとされています。
とはいえ、忙しい現代において、なかなか思うように動けないこともあると思います。大切なのはご家族で供養する気持ちですので、天候や家族の予定に合わせて、無理のない日を選んでお参りすると良いでしょう。
お彼岸には何をする?
お墓掃除とお墓参り
墓石やその周辺をきれいに掃除し、線香、お水、お花、お供え物を供えてお参りします。
ご先祖様に声が届きやすい時期と言われていますので、ご家族の元気な姿を見せ、近況報告や、いつも見守ってくれていることへの感謝の言葉をかけると、ご先祖様も喜ばれることでしょう。
寒い季節が過ぎ、久しぶりのお墓掃除という方も少なくないかと思います。草が生え始める季節になるため、墓石の掃除だけでなく、周囲の落ち葉の掃除や、草取りもしておくことをお勧めします。
また、墓石の劣化や破損がないか確認し、暑さが厳しくなる前に対処しておくと良いでしょう。
お墓参り、お墓掃除の基本のほか、お墓の点検には、チェック表のダウンロードができるこちらの記事もご活用ください。
仏壇や仏具の掃除とお参り
ご家庭でも、仏壇や仏具を普段より念入りに掃除し、線香やロウソク、水、お花、お供え物を供えて手を合わせます。果物やお菓子など日持ちのするお供え物は、彼岸の入りにお供えして、彼岸の明けに下げると良いようです。下げたあとは家族でいただきましょう。
仏壇の仏具の代表とも言えるお鈴(おりん)の鳴らし方や手入れについてもまとめています。
◆おりんはどう鳴らすのが正しい?おりんの基礎知識と心地よい音色を解説します
季節のお供え物
お彼岸のお墓や仏壇へのお供え物としては、地域によっても様々ですが、春は牡丹の花にちなんだ「ぼた餅」、秋は萩の花にちなんだ「おはぎ」を供えるのが一般的です。「お彼岸団子」を供える地域もあります。
お花は仏花の代表とされる菊のほか、季節の花をお供えすると良いでしょう。
ぼた餅とおはぎ、そしてお彼岸団子について、また、お彼岸の花選びや季節の花をご紹介している記事もございますので、合わせてご覧ください。
◆「お彼岸団子」とは?ぼたもちでもおはぎでもないお彼岸のお菓子
彼岸会・お彼岸法要
お寺や霊園によっては、「彼岸会(ひがんえ)」「お彼岸法要」などと呼ばれる合同の法要が開かれるところもあります。お経とともに供養できる機会となりますので、参加されるのも良いでしょう。
また、ご家庭や地域によっては、僧侶を自宅に呼んで読経をしてもらう、個別の法要を行うところもあります。
生き方を見直し、迷いや苦悩を断ち切る実践
お彼岸とは、ご先祖様の供養のほかに、「六波羅蜜(ろくはらみつ)」という修行を実践する期間でもあります。六波羅蜜とは、最高位の仏「如来」を目指す存在とされる「菩薩」が、悟りを開くために行う仏道に由来する、迷いや苦悩を断ち切るための修行です。
修行というと難しく感じるかも知れませんが、「見返りを求めず、他人に施す」「自分を律し、他人に迷惑をかけないようにルールを守る」「他人に生かされていることに感謝し、不平不満を言わない」など、この時期に限らず大切にしたいことばかりですので、この機会に取り組んでみると良いでしょう。
六波羅蜜について詳しくは、こちらで詳しく解説しています。
まとめ
お彼岸は、年に2回ある季節の節目に、ご先祖様への供養の想いを届ける、古来より大切にされてきた日本独自の行事です。
祝日である春分の日と秋分の日が中日にあたり、特に、今年2026年(令和8年)は、春秋ともに土日やほかの祝日との関係で連休にもなっていますので、家族でスケジュールを合わせて、お墓参りの予定を立ててみてはいかがでしょうか。
家族揃ってお墓に手を合わせ、「いつも見守ってくれてありがとう」「子どもが元気に育っています」「これからも家族仲良く過ごしていきます」などと、語りかけてみてください。きっと故人やご先祖様も喜ばれますし、改めて家族のつながりや命のバトンを実感できる、心温まる時間となるはずです。
お彼岸での常識やマナーについて解説した記事もございます。
また、お墓参りでの心に残る瞬間を写真とエピソードで綴った、おはかまいり写真集のご紹介をしています。家族やご先祖様との絆やご縁を感じることができる、心温まるエピソードばかりですので、ぜひご覧ください。